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明け方の夜空を見上げて

作者: 伊集院 大和







仕事の疲れも取れた感じもなく目が覚める明け方に


昨夜見た夢の続きを想い出しながら



窓の向こうから聞こえる 鳥の囀りに耳を傾けた












明け方にしか聞こえない鳥の声に幸せを感じながら



ゆっくりと時間が過ぎるような錯覚に陥ってしまう。









鳥の囀りに見送られるように車に乗った













夜空を見上げれば 東の空に


一際 明るい星を一つ 見つけた












日を追うごとに 位置が変わっていくその星の名は


どんな名前が付いているのか 僕には分からないけれど







太陽が登れば 見えなくなる星も


違う国では まだ光り輝いている事を想像する。











明け方まで 聞こえていた 鳥の囀りも


太陽が登り 日常の暮らしの中で

聞こえなくなってしまう。







名前のわからない鳥の囀りに

爽やかさを感じながら










今日も1日が始まる そんな明け方の夜空を見上げ


そして太陽が沈み 1日を無事に過ごせた事を想いながら








明け方の夜空の星と

鳥の囀りを楽しみに 眠りについた。









同じような暮らしの明け方の夜空




一際明るい星が見えない時は


空一面に雲が架かっている










空が明るくなる頃に 鳥の囀りが 聞こえ始め


時間と共に その声も 日常の騒音の中に掻き消されてゆく。













鳥の囀りが 聴こえる信号待ちの中


あぁ何時までも この世界が 平和であればいいのに











そう思いながら 明け方の会社へと車を走らせた。




「文フリ短編小説賞2」


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