用語集
用語集が欲しいという要求が出たため、書いてみました。
不足や不明点があれば遠慮なく申し立てて下さい。
話が進むごとに改訂していきます。
アードラーライヒ帝国【地理】
ハイマート大陸北部の多くを版図に納めている帝政国家。
人間種以外の人権を認めず、他の種族を『亜人』と呼んでいる。他国との対立が絶えずあり、大陸の火種国家。
アーマーアングラー【魔獣】
大型魔獣の一種。外見は深海魚を陸生にして無理矢理ディフォルメしたもの。やたらと頭が大きい。
正面装甲が極めて硬く、通常の兵器では貫通は難しい。弱点はバックアタック。装甲の薄い後ろからの攻撃が極めて有効。
ゲームでは攻略さえ知っていれば苦戦しない相手。初心者はこれを相手に大型魔獣との戦闘方法を学ぶ。だからか一部では『魚先生』という通り名もあるとかないとか。
アストーイア【地理】
デナリ首長国に属する町の一つ。大きな河の河口にある港町で、河と丘に挟まれた坂の町でもある。
海運と漁業と缶詰製造が主要産業。丘の上には富裕層の邸宅があり、クリストフの屋敷もここが所在地。
モデル元はアメリカのアストリア。
ヴィクトリア・ハーフェン【地理】
アードラーライヒ帝国内にある町の一つ。国境近くにあり、軍の活動が活発な場所のひとつ。
ジアトー攻略部隊はここから出撃。
ウィップティーゲル【魔獣】
大型の魔獣の一種。外見は巨大な虎の肩に鞭状の触腕を生やしたもの。
極めて攻撃性が高く、獰猛。纏っている厚い毛皮と肉の鎧で防御力も高い。
ゲームでは中級者がまずぶつかる壁として挙げられる。これを一人で狩れるようになったら上級者の仲間入り。
ウィンチェスター・タイプ87【武器】
モデル元はウィンチェスターM1887。詳細なスペックは割愛。
形状は西部劇で登場人物が振り回しているウィンチェスターライフルに似ているが、こちらは散弾銃。
本文でも語られている通りターミネーターが劇中で使っていた銃の一つになる。
クララの手によって改造が施され、傘の機能を加えた『GUNブレラ』となった。主に銃弾を防ぐ盾、日光を遮る日傘の役目がこの改造で増えた。
しかし日傘の役目もロクになく、ジアトー奪還戦にて喪失。
人狼族【種族】
狼の尻尾と耳を持つ一族。犬人族と似ているがこちらは長身で大柄な傾向がある。
ゲームでは敏捷と筋力が伸びやすい傾向があり、猫人族同様の軽戦士型の育て方が主流になる。こちらはより物理攻撃に適した種族。
ヴェスパ【乗り物】
ルナがクリストフの屋敷から無断拝借したスクーター。イタリアの有名スクーターとの関係はここでは不明。それにしても無断拝借する事が多い奴だ。
2ストロークエンジン、ハンドシフトと全体的なデザインはかなりクラシック。『ローマの休日』でアン王女が乗っていたVespa125がモデル元。ただしカラーは黒になっている。
ちなみにエカテリーナの私物であったため、本人はかなりショックを受けていた。
果てはアルトリーゼの魔法に巻き込まれ原型もなくクラッシュ。所有者ともども不憫な扱いをされた。
エバーエーアデ【ゲーム】
十年前に発表されたPCのネットワークを介したMMORPG。入れ替わりが激しいネットゲームの世界で、十年も続いている長寿タイトルの一つ。
ファンタジー路線が多いタイトルの中、銃器や車両といった近代的な世界観を主軸としていた。ゲームシステムそのものは手堅く、一方でやりこみ要素もあるため根強い支持者は多い。
このゲームに似た世界にプレイヤー達はやって来ている。本編中における『ゲーム』として指しているのは大抵これの事。
柄付き手榴弾【武器】
ゲームにおいて安価に入手できる使い捨て武器。攻撃アイテムの一種に分類されていた。
モデル元はドイツ旧軍が使用していたM24だが、オリジナルと違い安全レバーとピンを外すことで着火する。
破片をばらまかず、爆風で相手を殺傷する攻撃型手榴弾になる。
柄を取り外した本体部分を数個巻き付けて、威力の向上を図った結束手榴弾も存在する。
オウルアイ【アイテム】
服用すると夜目が利くようになる飲料型アイテム。
オートマグ.44【武器】
モデル元はアメリカはAM社が開発した世界初のオートマグナム拳銃。詳細はやっぱり割愛。
壱火が持っている十挺の中では最大火力。二挺一組で使う。
モデル元は映画『ダーティーハリー4』で有名になったが、色々と技術上のトラブルと弾薬などの販売上のトラブルで短命に終わっている。
とはいえ、世界初のオートマグナムであることと特徴的なシルエットもあってフィクションの世界では結構活躍している。この世界でもトラブルを克服してそれなりに売れているモデルとした。
缶コーヒー【飲み物】
ルナ曰く、コーヒーとは別ジャンルの飲み物。そのため別項扱い。
欧米では缶コーヒーの普及は進まなかったが、ここハイマート大陸ではそれなりに需要がある模様。そこそこの種類が出回っている。
クレイジー・ストリングス【武器】
アルトリーゼの愛器。外見はまんまフェンダー・ジャガーのレフティ。誰の影響かは言うまでもない。ニ○ヴァーナファンの方すいません。
ゲーム中では幾つかの種類の楽器が魔法を発動する武器として存在していて、こちらに転移してからも効力は失われていない。音を出すことで術式を編み上げ、呪紋を発動する。慣れた人では普通に魔法を使うより高速で強力になる。
優れた使い手になると高周波、低周波まで使いだす。まさに音界の覇者仕様。
ゲアゴジャ【地理】
ハイマート大陸の西海岸、デナリ首長国にある都市。モデル元はポートランド。
大陸西海岸では第三位に位置する人口を持つ都会。それでも河と森といった自然に囲まれた閑静な都市。
プレイヤーがやって来たことで徐々に治安が悪くなってきている。
結界呪紋【魔法】
ある一定の地域を区切る境目を生み出す呪紋。区分としては空間型の設置タイプになる。
呪紋の組み合わせ次第では様々な効果が期待できる。遮音効果もこの内の一つ。
持続時間も多様で、撤去しなければ半永久にある物から時間の経過とともに消える物まで存在する。
コーヒー【飲み物】
ルナが愛して止まない飲み物。彼女の感覚だとインスタントは邪道になる。
こちらの世界でもモカやキリマンジェロといった銘柄が存在するが、きっとコンパチな別物。
孤月のルナ【その他】
ゲーム時代においてルナに与えられた称号。人呼んで、というヤツである。余りにも恥ずかしい名前なので本人は絶対この名称は使わないし、使わせない。
ほとんどのクエストをソロでこなしてきたために付いたもので、要するにぼっちプレイを象徴するものである。
神速疾走【その他】
夜架月刹羅の逃走方法で自称。不意を突いて一目散に逃げるだけのシンプルさ、もはやスキルですらない。
ジアトー【地理】
ハイマート大陸の西海岸、デナリ首長国にある都市。モデル元はシアトル。
シアトルがモデル元ではあるが人口や街の規模は小さく、一種の地方都市規模に過ぎない。ゲームではプレイヤーが拠点を置く事が可能な街の一つだった。
使役獣【ゲーム】
アイテムや魔法により呼び出され、一時的にプレイヤーの手助けをするヘルパー。
使い魔とは異なりこちらは一時的な契約で現界している存在で、時間が経てば現世より立ち去るようになっている。
呼び出される使役獣は術者の種族によって決定される。妖狐族である水鈴が呼び出せばキツネ、猫人族ならケットシー、月詠人ならコウモリやフクロウといった具合。
例えるなら使い魔は主人に終生仕える使用人で、使役獣はアルバイトといった違いがある。さらに使い魔は単体のみだが、使役獣は複数使役することが可能といった違いもある。
ジャイアントホーク【魔獣】
読んでそのまま巨大なタカ。翼開長5m超、体長2.5mと極めて巨大な猛禽類。その巨大さで上空から地上に襲いかかって来るのでゲーム時代から恐れられている魔獣の一つ。
耐久性はそれほどではないので、空飛ぶ魔獣に対処する方法に慣れると割と簡単に狩れる。手慣れたプレイヤーなら銃弾数発で片付けられる程度。ね、簡単でしょ?
Cz52【武器】
モデル元はチェコスロバキア軍に採用されていた軍用拳銃。詳細は割愛。
壱火が十挺拳銃で持っているものの一つ。
旧共産圏のためかトカレフと同じ弾薬を使用できる。現在ではアメリカで格安にて売られているとか。
マンガ『ヨルム○ガンド』の銃剣付きCz52に胸熱だった作者の手により登場。当初は主人公の武器になる予定だった。
ジープ【乗り物】
クライスラー社における四輪駆動車のブランド。ここでは単に車種としてのジープを挙げている。
元となったのは米軍の軍用車両だが、ゲーム内でのジープは後の三菱ジープがモデルになっている。パジェロの前に自衛隊車両にも使われていた。
ゲーム内ではある程度資金に余裕のあるプレイヤーは自前の車両を購入して移動手段にしていた。ルナが使っているジープは銀月同盟のリーダー・サイトーがチームを結成して間もない頃に購入したもので、それを無断拝借している。
古い車種なのでパワステやABSといった運転補助装置は装備されていない。
シールド【魔法】
魔法の一つ。瞬間的に防壁を展開して相手の攻撃を防ぐ防御魔法。区分としては補助型。
効果時間は短いが一定以下のダメージを無効化する。それ以上のダメージになれば貫通、防壁が壊れる。
術式を改変することにより『リフレクター』となり、飛んできた銃弾を指定の方向へ偏向させる事が可能になる。これを用いた射撃や狙撃がプレイヤーの間で行われているが、難易度が高く使い手は少ない。
シユウの革衣【防具】
ルナが普段から着用している革ジャケット。一見すると普通に店で売っている革ジャケだが、大型魔獣の一種で希少な蚩尤から採れる素材をふんだんに使った逸品。
防御力の高さはもちろん、着用者の戦意をある程度支える効能もあるらしい。それでいて重さは通常の革ジャケットと変わらず軽量なため、軽戦士系には人気がある。
背中の部分には所有者の趣味でアートワークを飾り付けることも可能だったが、ルナは無駄な装飾を嫌ってその手のアートはしていない。
種族固有能力【能力】
ゲーム時代においてはプレイヤーが習得するスキルとは別に、最初から備わっている種族としての固有の能力。普通は固有能力、または能力で通じる。
ほとんどはちょっとした能力面での補正が大抵で、地味なものが多い。職能の補助、身体能力の若干の上方修正などである。
障壁【魔法】
魔法の一つ。補助型かつ防御用と前述のシールドと似ているが効果時間は長く、熟練者になると常時展開できる。何かと薄くなりがちな魔法使いの装甲代わりにもなり、習得を目指す人は多かった。
一定以上のダメージで貫通する点もシールドと一緒だが、瞬間的な防御力はシールドより低い。瞬発力のシールドか持続性の障壁か、どちらを選ぶかはプレイヤーの判断しだいである。
浄化【魔法】
初歩の魔法の一つ。この呪紋をかけられた対象は汚れを落とされ、キレイになる洗濯不要の素敵魔法。
ゲームでは治癒型に区分され、状態異常を確率で治す効果がある。さらにアイテム作成でも素材の浄化などで使用する。最近では酔い覚ましにも使えると判明して、一家に一つの万能魔法と化している。
割と必要な魔法のはずだが、バトル馬鹿のマサヨシは習得していなかった。
浄火【魔法】
初歩の一つ。『浄化』の魔法の上位にある魔法。状態異常を確実に治癒する効果。
城塞甲冑・ギガント【防具】
マサヨシが戦闘時に纏う全身鎧。ゲームでは要求されるステータス値が高く、戦闘特化型でもないと着れない。
防御力は高い要求値に見合うだけあり、トップランクの性能を誇っている。転移した先でも大概の銃弾なら徹らない。
面体には熊の意匠が施され、イメージはメタルベア。ジアトー奪還戦で震電との戦闘により損傷。
シルクケージ【アイテム】
魔獣捕獲用のアイテム。使用前はビー玉大の玉で、対象に投げつけることで発動。一気に白い網を展開し、魔獣を包み込んで繭を形成させて捕獲する。
ゲームでは、ある程度弱らせてから使用しないと網や繭を破られてしまうため、魔獣の体力を見極めるのが重要だった。
ステアーGB18【武器】
モデル元はオーストリアはステアー社の製造したステアーGB。詳細については割愛。
壱火が持っている十挺拳銃の内の一つ。二挺一組で撃ちまくっている。
軍の選定でグロックに敗れた影響か、製造販売はとうの昔に中止。今となっては知る人が少ないマイナーな銃である。
スプリングフィールド・タイプ14【武器】
モデル元は米軍が使用していたスプリングフィールドM14。詳しいスペックに関しては割愛。
バトルライフルと言われるもので、ルナは二脚とスコープを取り付けて狙撃仕様にしている。
フルオート機能もあるが、反動が大きいのと弾の消費が激しいので滅多にやらない。
ジアトー奪還戦において喪失。
S&W ボディガード【武器】
モデル元はS&W(スミス&ウェッソン)M49。詳しいスペックは割愛。ググれ。
小型リボルバーであり、.38口径弾を五発装填できる。本文でもあるように撃鉄部分がフレームに挟まれているのが特徴。現行モデルでは357マグナムも撃てるが、これは古いタイプで38スペシャルのみの仕様。
ルナのバックアップ用ハンドガン。基本は町歩き用か、最後の一手として使われる。
閃光呪紋【魔法】
初歩の魔法の一つ。強力な光を出現させることで対象の目を眩ませる効果がある。
呪紋の調整をすることで簡易の照明とすることも可能で、プレイヤーに重宝されるポピュラーな魔法になっていた。
軍隊狼【魔獣】
小型の魔獣の一種、モブエネミー。外見はほとんど狼だが凶暴性と獰猛さは極めて高い。
初心者に立ちはだかる最初の壁で、群れで行動している。マサヨシ曰く「ワラワラしている」厄介な魔獣。
タウルスPT92【武器】
モデル元はブラジルはタウルス社が製造しているベレッタ92のライセンス生産モデル。詳細は毎度のごとく割愛。
壱火が持っている十挺拳銃の内のひとつ。彼女はコレを二挺一組で持ち歩いている。
形状こそ本家ベレッタとうり二つだが細かな部分が違っていて、シューターの中にはベレッタよりもこちらを好む人もいるのだとか。
戦車サソリ《タンクスコーピオ》【魔獣】
大型の魔獣の一種。形状は車両サイズはある巨大なサソリ。その甲殻は丸みもあって銃弾を通しにくい。ゲームでは難敵の一つだった。
尾には毒針の代わりに圧縮空気で砲弾を発射する空気砲があり、遠距離戦を仕掛けてくる。接近戦では両のハサミと口から発射される散弾で対応していて、距離を選ばない戦い方ができる。
甲殻、空気砲など攻防ともに隙が少ない難敵だが、弱点はしっかりと存在している。そこを突けば割と簡単に撃破可能なため、腕に覚えがあるプレイヤーにはカモにされる場面もあった。
チーム【ゲーム】
ゲームにおいての一組織。気の合う仲間同士が手を組んで結成するのが一般的。
他のゲームではギルドやクラン、猟団やらと呼ばれるプレイヤーの集まりになる。一人では敵わない敵を倒したり、楽しくお喋りしながらプレイしたりと方針や楽しみ方はチームごとに違う。チーム対抗戦も存在し、仲間意識の向上に役立っていたとか。
大抵のプレイヤーならどこかのチームに所属しているものだが、中には高レベルでも無所属な変わり者もいる事はいる。
血の盾【技能】
ゲームにおいては同じパーティを守るために身を挺するという壁役には必須のスキルであった。
一定ダメージ以上は貫通してしまい、使用者にダメージが徹ってしまう。世界が変わったことでスキルも変わり、ある程度の生命力を賭ければさらに耐えることも可能になった。しかしこれは命がけの行為になってしまう。
雪月の剣【武器】
外見はごく普通のロングソード。しかし所有者の魔力を込めることにより冷気を帯びて、対象に様々な効果をもたらす魔法の剣。
相手の武器を凍らせ、相手の動きを冷気で鈍らせるなどと地味に凶悪な効果が主。
シリーズ物の武器で『一年の剣』の一つ。同種の剣が十二種類あり、これはその内の一振り。ゲーム時代では十二種類全部集めようとしたコレクターもいた。
デナリ首長国【地理】
ハイマート大陸の南西部にある国。首長国で分かるように一種の王政が敷かれている国。
様々な種族が住んでいる多種族国家でもある。
国を幾つかの行政区分で分け、それらを地区長が『長』として治め、それら長を『首長』がまとめている形態。
念会話【技能】
ゲームにおいてプレイヤー間の通信に使われていたチャット機能が転移に伴い変形したと思われるもの。
すべての元プレイヤーが使用可能で、思念で会話するため通信機器のように電源や電波を必要としないのが利点。
欠点は通信者同士が顔見知りでないと通じないところと通信可能範囲が狭い点にあり、遠隔地にいる相手には通じない。
音声を必要とせず思念のみでのやりとりなので、隠密作戦や夜間作戦などには都合が良いという隠れた利点もあり。
転移【魔法】
高等魔法の一つ。ある箇所から別の場所へ一瞬で移動できる文字通りの転移の効果。
区分としては補助ではあるが、他の攻撃手段と組み合わせれば凶悪度が跳ね上がる代物。魔法使いとしては習得しておきたい呪紋の一つ。
ゲーム時代ではパーティに習得している人がいれば重宝がられていた。
天狐尾杖【武器】
水鈴愛用の杖。歳月を重ねた霊木の杖に天狐の尾を巻き付けた魔法使い垂涎の一品。
魔法の威力向上、収束力向上など魔法使い向けの各種能力を力強く補助してくれる。装備する者が妖狐族なら効果はさらに上がるなど特定種族向けの武器でもある。
犬人族【種族】
イヌの耳と尻尾といった外見を持つもふもふな種族。身長が低く、小柄な身体的傾向がある。
ゲームでは耐久、筋力が高く敏捷が低い傾向にある。リザードマンとパワーファイターで似通っているが、魔法の行使には支障がない。
アイテム制作にはプラス補正があり、職人には人気ある種族。
ハードボーラー【武器】
アメリカはAMT社の開発したガバメントクローンのひとつ。詳しいスペックは割愛。
壱火が十挺拳銃で使用しているもののひとつ。本当に異常なくらいに拳銃で身を固める奴である。
ハードボーラーは何種類かあるが、一番の有名どころはやはり映画『ターミネーター』に出てくるロングバレル・ロングスライドモデルだろう。壱火の持っているのもこのタイプ。
ハイマート大陸【地理】
ゲームと転移した世界に存在する大陸。その形状は北米大陸と酷似している。
実際の北米大陸よりも緯度が低いところにあるため、気候が若干異なる。
パオ【乗り物】
ルナがクリストフの仲介を経て中古で購入した車。形状は日産のパオそのまま。ただし左ハンドル。
この世界ではアードラーライヒ帝国が国民車として量産していている背景がある。輸出もされており大陸中にそれなりに広まっている車種である。
帝国の侵攻により排斥の対象になりかけていて、オーナーが手放しだした。ルナが購入したのも手放された一台。
ハスカールシルト【武器】
マサヨシの持つ盾と戦斧でワンセットの武装。ゲーム時代散々苦労して手にしたらしく、それに見合う高性能を誇っている。
素っ気ない形状だが、魔法を吸収することで本性をあらわす。魔法吸収と所持者の能力向上が本来の能力。
ジアトー奪還戦において震電との戦闘で損傷した。
バッグ【道具】
いわゆるイベントリと呼称されるもの。この中にアイテムや武器弾薬などを収納できる。
収納能力によって価格が上下し、形状もウエストポーチから背嚢まで様々なものが存在する。機能が限定された四次元ポケットみたいなもの。
慣れたプレイヤーなら複数のバッグを持ち、アイテムのカテゴリーごとに分けて収納している事が多い。
飛行船【乗り物】
この世界では文字通りの空飛ぶ船舶。イメージはジ○リ映画。その内羽ばたき機構の飛行機も出てくるかも。
特殊な機関によって推進力と同時に浮力も得ており、地球の飛行船のような気嚢は必要としない。なお、小型の飛行船は飛行艇と呼称しており元の世界の飛行艇とは別物になる。
この世界では各国とも軍用の飛行船を導入し始めたばかりで、本格的な空軍はまだ設立されていない。プレイヤー達でも飛行船のような大型の乗り物は維持が大変で、保有しているチームは少数に留まっている。
人間【種族】
種族の一種としての人間。転移先の世界ではもっとも人口の多い種族。
ゲームにおいては平均的にパラメーターが成長し、育て方次第でどんなことも出来るため初心者から上級者まで幅広く選ばれる種族だった。
使い魔【ゲーム】
ゲームにおいてプレイヤーのアシストをするお助けキャラ。高レベルの魔法により制作が可能になる。
アシスト内容は個人ごとに異なる。戦闘補助、素材収集、あるいは単なるマスコットとする使い方もある。
形状もプレイヤー個人の趣味によって異なるため多様。動物型である場合が多いが、中には人型も存在する。
制作できるのが高レベルになってからというのもあるため、持っているだけでも一種のステータスとされる。しかし使い魔を持っていない高レベルのプレイヤーも数多く居る。
増強呪紋【魔法】
筋力や敏捷などの身体能力を増強する魔法。補助型魔法に区分される。
持続時間、増強の度合いは熟練度によって左右され、熟練者が唱えるものともなれば大幅なステータスアップが見込める。
自分自身にもかけられるので前線で戦う戦士系のプレイヤーも習得して、戦闘の前に事前にかけておくケースも多い。
風弾【魔法】
初歩の攻撃魔法。威力が低い代わりに回転が速く、連射が利く。マシンガンの様に制圧目的に使用する人が多い。
転移後はさらに攻撃エフェクトが視認できないため、見えない弾丸という凶悪な性能まで持つようになっていた。
フェイスオフ【その他】
デナリ首長国で開催されている人気の格闘大会。一対一で素手で戦うという以外のルールはなく、何でもありの過激なエクストリーム競技の一種。
賭博も行われており、熱狂的なファンもいて一部ではかなりのアングラ色が濃い。レイモンドが出場しており、人気が出始めている。
猫人族【種族】
猫の耳と尻尾が特徴となっている種族。人間と比べ身体能力が総じて高く、眼が良い。
ゲームでは、耐久力が若干低く敏捷さが高い。一般に軽戦士系の育て方が多いが、魔力も高いため動き回れる魔法使いとして育てる人も多し。相手の攻撃を受けるより回避する事を好む人向け。当たらなければどうという事はない。
連射狙撃【技能?】
ルナが某漫画から着想を得て、戦闘中に再現してみせた射撃術。一部ではハシタイナイの図らしい。
ライフルに取り付けた二脚を裸足になった足の指で挟んで押さえつけ、そこからフルオートで遠距離を狙撃する。
モデルガンでやってみたら分かるが、これは相当体が柔らかくないと出来ない芸当である。
フロートボール【魔獣】
宙に浮かぶ巨大目玉、以上。あまりにもあっさり退場したことからも分かる通り弱い。
ベルセルク・ミスト【アイテム】
栄養ドリンクサイズのビンに入っている薬品。開栓されると急速にガス化して周囲に霧状に広がり、吸飲した対象に効果をもたらす。
ゲームでの効果は攻撃力の上昇、防御力の低下に加えて戦技や魔法を使用できなくなり、キャラクターの行動に制限が加わる。分りやすく言うと『バーサク』にかかってしまう。
転移先では戦闘への忌避感が薄くなり、好戦的な性格に精神が変調される。アップ系の薬品を服用しているようになり、軽く煽るだけで戦いになってしまう状態に。
S・A・Sはリーの発案でこれをジアトーの街に散布、暴動を誘発させた。ちなみに気化しやすく大気に拡散した後は効果もなくなるため、後から来たルナには効果はなかったようだ。
さらにその後もリーの暗躍、工作に使用されている場面があり、何かとダーティーな使用方法が出来てしまう薬品になった。
フレイヤのブーツ【防具】
女性用の純白のブーツ。高位の防具の一つで水鈴が履いているブーツ。
基本能力も高いが、踵を鳴らすことで使役獣を召喚できる能力がある。喚ばれる獣の種類は種族によって異なり、妖狐族の水鈴の使役獣はキツネ。
ボーイズ対戦車ライフル【武器】
S・A・Sのスナイパー、スタンが暗殺に使用した超大型ライフル。元の性能については割愛。
英国で製造された対戦車ライフルが元になっているが、スタンの物は超長距離狙撃用に魔改造されていた。
使用弾薬の変更、銃身の変更、本体部分のマッチング、等々もあって原型こそ留めているが元の対戦車ライフルからは大きくかけ離れた代物になっている。
ルナとの対決にて破損。今後の登場は未定。
マークⅢ戦車【乗り物】
デナリ首長国陸軍の主力戦車。外見はほとんど旧日本陸軍のチハ戦車。諸元の上ではこちらの方がやや上となっている。
帝国ではパンター戦車似の主力戦車が出ている中、明らかに能力不足ではある。もともと歩兵の支援を想定しているのでこれでも問題なかった。
首長国では帝国の戦車を前に次期主力戦車の開発を急いでいるらしい。
地雷呪紋【魔法】
トラップ型の魔法の一種。地面および床面に魔法で陣を敷き、上に乗った対象を爆発でダメージを与える。
起爆方法、威力、範囲などは個人ごとにカスタムしている。属性も組み込んで特定の相手に有効な罠を作るという使い方も可能。
レベルが上がるごとに設置可能な数と調整可能な部分が増える。
ちなみにルナの作中にある使い方は割とシンプル。
マフラー【アイテム】
首に巻く防寒具。ゲームでは寒耐性が付与され、敏捷さも僅かながら上がる装備品だった。
数色の色が用意されており、ルナは黒と赤を持っていた。黒は自分用、赤は現在水鈴に貸し出されている。
魔法【技能】
ゲームのそして転移した先にある超常の技能。転移先の住人達では使用者が限られていたが、プレイヤー達の大半が修めている。
詳しくは2章5話にて書いているが、取得した呪紋を組み合わせて術式を構成するのが一般的な魔法。簡易な魔法だったら呪紋単体で使用できる。
幾つか種別が存在している。
魔法の発動に関してはプレイヤーなら何も持たなくても問題無く発動可能だが、杖などの補助的道具があれば魔法の増幅、精密制御、即応的な変調も可能になるため魔法を戦闘の主体に使うならこれらの道具は必要とされる。
形状も多様で、杖に限らず石版型、本型、宝石型、楽器型などが存在する。武器にも補助機能を付けられるが、機能としては特化型より数段落ちる。
月詠人【種族】
外見は人間と大差ないが、夜間においては無類の強さを発揮する吸血種族。
ゲームにおいては人間と同様に平均的な成長を見せ、月齢や特殊能力による補正があり中々に強力な種族。ただし、昼間においては大幅にスペックダウンして本来の三割にも届かない。
ゲーム発表当初は人気種族だったが、昼間の余りのゲキ弱ぶりに人気が廃れてしまった。現在では地雷種族一歩手前。使い手は数えるほどしかいないとか。
モーゼル・タイプ712【武器】
モデル元はモーゼルミリタリーの一種、M712。マウザーと呼称するのが正しいのだが、この話では一般的に広まっているモーゼルで統一。詳しいスペックに関しては割愛。
モデル元のM712ではマシンピストルのようなフルオート機能があるが、ルナの物はオミットされている。モーゼルというよりはスペインのアストラM903に近い。
ルナは二挺所持しており、クララによる改修を受けて外見を変化させている。ストライフとの戦闘で二挺ともに喪失。
友情リボン【アイテム】
親しい人と同じ物を。交換したり、あげたりする友情と絆の証。水鈴とその親友ベル(桜)とで共有している。
ゲーム中では友達紹介キャンペーンでプレゼントされるアイテム。各色取り揃えている。
水鈴は赤色のリボンで尻尾に巻き付けて装備している。
ランドラプター【魔獣】
小型の魔獣の一種。姿は恐竜のヴェロキラプトルに酷似しており、鋭い爪と跳躍力が武器。軍隊狼ほどではないが集団を形成しているため、油断していると上級者でもやられる。
ハイマート大陸においても全域で出現している模様。魔獣被害が拡大する一因になっている。
リザードマン【種族】
直立したトカゲみたいな外見をもった種族。極めて高い身体能力を誇ることで知られている。
ゲームでは耐久と筋力、敏捷さが高く、魔力が低い典型的なパワーファイタータイプ。物理攻撃においてはトップクラスの能力を持ち、戦士系を目指すプレイヤーで選択する人も多い。
反面、魔法の行使には向いておらず、補助型の魔法を修めるぐらいが精一杯。
列車砲【兵器】
巨大な大砲を陸上で運用するため列車に搭載させた浪漫あふれる兵器。
現実では運用に色々と制限があり、かなり大変だったらしい。だが、史上最大級の大口径砲(80㎝砲)やパリ砲といった様々な逸話を残しており、まさに浪漫で動きそうな兵器の一つ。
ジアトーを砲撃したのは28㎝砲。アンツィオ・アニーことクルップK5がモデル元。