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第4話:赤坂エクセルホテル東急(完)
フロントでチェックインを済ませ」、エクセルダブルルームへと入る。
「いやぁ、今日のご飯も美味しかったな」
誰もいない静かな部屋。ツカサはまず鞄からPCを取り出し、机でメールのチェックを済ませた。それからコンビニで買ってきたビールを開け、池波正太郎の『剣客商売』を読み始めた。
「やっぱり、静かな部屋では読書に限るな」
数時間後。窓の外には宝石を散りばめたような夜景が広がっていた。
「意外と素敵な夜景なんだよな、ここは」と呟く。
翌朝はフィットネスで汗を流し、朝食を摂り、ギリギリまで小説を読んでチェックアウト。
帰り道、広報の友人へメールを送る。
「最高に癒されたわ、ありがとう」
スマホをポケットにしまい、ツカサは小さく息を吐いた。
明日からはまた、あの地獄のような病院勤務が始まる。あらゆる部署からの多種多様な依頼を放り込まれる、多忙な日々。
戦場へ戻るための、束の間の休息が終わろうとしていた。




