摩耗
人間の体は劣化する
そのように創られた
電化製品の寿命のように
衣服や日用品が消耗するがごとく
耐久性が調整されている
Why?
我々は使い捨ての道具だったから
都合よく働く奴隷に、智恵や体力を与えていいことはない
衰えない強い体だったら?
長生きして賢くなったら?
反乱を起こす
わかりきった結果だ
そうはならないように
弱り果て命が尽きるように
新しい道具と入れ替わることで、常に労働力は確保すればいいから
摩耗する体に抗おうとしても無駄だ
世の中に出回るアンチエイジングの商品や情報
表面だけ取り繕ったところで、内面は確実に老いる
生きているだけで、日々消耗する
人間は食べなければ生きられない
食べる行為が体を弱らせる皮肉
人類の神はなんとも畏れ多い叡智の存在たるや…
言葉を失う
人生100年時代
少しずつ進化した人間の努力により、寿命はわずかながら延びた
丁度半分程生きた私が思うところ
後半戦、何を望み生きるのか
前半戦で、体を成長させ経験を積み智恵をつけ
つがいになり次世代の子孫を増やし育て上げた
人類としての役目は果たした
古い時代なら人間五十年
戦いや飢饉により絶えていたであろう命
懸命に生きて花を咲かせ散っていた
が、現代では余命が残されている
とはいえ、健康寿命はやはり70~80歳くらいが限度
あと2、30年足らず
何を夢見て現を抜かす?
自分が今の年齢になって周囲を見渡し気づく
世の中の大半は余命を生きながらえている命で溢れている
若いうちは目にも入らなかった
弱り衰えた人間たちの生きる姿
病院で弱った体を引きずりながら歩く病人
スーパーマーケットで体を労る食材を吟味する老人
自力で体を動かすことも困難だったり
生き延びることだけで精一杯だったり
終わりが近い人間の生き様を目にして
いったいどんな希望が持てるというのか?
劣化する運命の体で、どう生きろと?
それを覆すのが我々新人類の挑戦
体を維持しながらスピリットを進化させた
DNAから変化させる
衰えた細胞が生まれ変わる
さらに寿命は延びる
心の持ちようや体への配慮で、見た目年齢の表れ方は全然違うのは、皆さんご存知だろう
簡単にいうと、そのバージョンアップを図る
スーパーヒューマンボディ爆誕である
(あまり興味ない)
要は心の進化で体の物理的劣化を超える(もはや適当)
けど大事なことは、その結果延びた命をどう生きるか、だ
思案する時間が与えられたってとこかな