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個人的『転生』区分、覚書

作者: 藤双樹

なんとなく最近求めている『転生』と提供される『転生』の差異を感じることが多かったので、個人的にどう違うのかまとめてみました。

◆『転生』の定義

 現在の自我と記憶を一部ないしすべて維持したまま、異世界や過去未来ないし現在と同一の時間軸でありながら別人の身体に憑依する等、通常の手段では到達できない今いる場所とは異なる場所に移動し、そこでの生活を余儀なくされるタイプの物語の総称。

 なおこれは宗教的、語学的な定義ではない。筆者がこれまで『転生』に区分される作品を読んできて、共通項を拾い上げるならこうなるかという所感であることを明記しておく。




◆『転生』の区分

 大まかに『生まれ変わり』『転移』『憑依』の三パターンに区分することができる。




◆生まれ変わり

 赤ん坊からおぎゃあと別人になって生まれてくるパターン。種族が人間とは限らず、また人間であっても思考能力(脳の発達)が成人と同等であったり、視覚や聴覚などの五感が明瞭であったり、通常の赤ん坊ではありえない能力を有していることが多い。まあ前世の記憶という物理的にどこにも接触点がないものを継承している時点でいまさらと言ってしまえばそれまでだが。

 かつてはオーソドックスだったが、赤ん坊から始まる以上必然的に幼少期から物語がスタートし、成長を待つことなくそこで物語が終わってしまう作品も散見されるため、現在では下火になっている印象。




◆転移

 親から生まれるという生物の当たり前のルーティーンをこなすことなく、突如としてそこに出現するパターン。肉体は移動前のものと共通であったり、まったく異なるものであったりすることもある。まあ地球出身ホモサピエンスボディだと酸素濃度が地球と異なるだけでオシャカになるので、異世界でも普通に生活できる時点で自覚はなくともまったくの別物になっている可能性は高い。

 誰かの枠を奪うことなく出現することができるのが良くも悪くも特徴。周囲との接点の薄さに苦しむこともあれば、しがらみに囚われることなく自由に冒険することもある。




◆憑依

 既に存在している誰かの身体に自我と記憶が継承されるパターン。『前世の記憶がよみがえった』と表現されることが多い。そのわりに記憶がよみがえる前後で肉体の主たる自我と記憶に連続性が無いことも多いが。

 最近主流になりつつある印象。記憶がよみがえる前の人格Aが引き起こした問題を、肉体の主導権を得た人格Bが解決するというパターンで物語が展開されていくのが一種のテンプレートと化しつつある印象。




◆結論

 最近憑依パターンの転生モノに出会う機会が多くていやーきついっす。肉体を強奪しながら被害者意識強め主人公は個人的に地雷なんだよなぁ……。

 もっとタグとかですみわけできたらいいのですけど。

これ以外にも区分があればご指摘いただければ嬉しいっす。

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