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鬱日記   作者: あいら
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男漁り

いつも男で埋めていた。

今日もその子はマッチングで新しい男の子を探す。


別にエッチなことが大好きなわけでない。興味0までとはいかなくても自ら探すほどでもなかった。


始まりは、わかってほしかった。

自分を最大限認めて、慰めて肯定してほしかった。

それだけ。


別に恋がしたいだとか、キュンキュンしたいだとか思ったことはない。

そもそもそんな単純な楽しむ恋愛には興味が湧いたことがないし、できるとも思えてない。

それが何年も続いた。何年も見つからなかった。

気がついたら自分でも何がしたいか忘れいていた。

寂しいという感情にも愛されたいという感情にも気づかず、無我夢中で相手を探す日々。


最初は彼氏を無理やり作った。

いくら相手が咎めようと、尽くしたフリをすればいずれ愛されて満たされるはず。

謎の過信があった。だけど、結局最後は疲れて突き放して、突き放されて。

しがみつくフリをする女の子と、自分を一生愛してくれるという謎の自信を持って突き放す男の子。

騙されたフリをしながら、上から目線で威圧されることに怒りさえ感じる始末。


もうやめようと思った。

だから家に待機して無理やり押さえ込んだ。

家に一人でいるのは耐えられない。不安で怖くて、寝付けなくて。


きっと寂しかった。とても。辛くて甘えたかった。

だけどできる相手がいなかった。

愛すことに興味がないくせして、極限まで愛されたかった。

歪んだ倫理観を持ち合わせてるのかもしれない。


男子でも女子でもなんでもいい。

認めてくれて、見てくれて。頑張ったねって言ってくれて、好きだよって満たしてくれる相手なら誰でも。


寂しい自分にも気づけない哀れな状態。

なぜか無性に悲しくなる。

気持ちの抑制剤を処方された。多少は良くなった。それでも防ぎきれない時がある。

どうしても一人は寂しい。孤独には耐えられない。

依存したくなる時がある。

無性に。だけど、それがダメなこともわかってる。


愛情が枯渇してる。

みんなから愛されたい。だからいい態度を取る。笑わせる。

全て自分のため。


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