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第30話 変わり始めた自分



 そしてこの日から次第に晶子は変わってくる。

食事の大変さがわかった晶子は母親の出す夕飯をちゃんと食べるようになったのだ。


翌日。晶子は朝起きて毎朝恒例の体重チェックをしようとした。

しかし今日はなんだかいつもと違った。

体重計を目の前にしても乗る気にはなれなかった。

またこれで減ってなくては落ち込み、増えていればイライラした一日を過ごすなどそんな数字に囚われるのがバカバカしくなった。

そんなことで一日の気分を浮き沈みするなんて時間の無駄である、と

「今日はもう測らなくてもいいや」

ダイエットを始めて以来毎日続けていた体重を測るという行為を今日はしたくなかった。

減っていれば喜び、増えていればイライラするという一喜一憂な想いをもう引きずりたくなかったのだ。

晶子はこの日から体重を気にしなくなったことで食事もまともに三食口にすることができるようになり、体重の増減のことが気にならなくなり、食べた後に吐きたいとも思わなくなったのだ。

わざわざ体を苦しめてまで吐くなんてそんなことこそ無駄なのだと気づいたのだ。




そして月に一回の心療内科の診察が訪れた。

晶子はもう体重を気にしなくなったこと、食べても吐くことはなくなったこと、普通の食事ができるようになったことなど最近の様子を話した。

そしてアルバイトでお金を稼ぐ大切さに自分で自分を責めないで何事も前向きになるように考えるようになったことを先生に話した。

「凄くいい方向へ向かってますね。もう薬も必要ないかもしれません」

晶子は今はちゃんと生活も規則正しくなり、普通に食事をする、睡眠をとるという生活の基礎ができるようになっていた。

先生も凄いと認めるほどに晶子は今、成長したのである。

そして晶子は診察が終わる時、先生やこの医院で働く人を見た。

「私がここまでいろんなことができるようになったのはこうやって診てくれる先生とかもいたからなんだよなあ」

最初は体重が増えることが恐怖で聞く耳すら持たなかった晶子をここまでになるまで月一回の診察をしてくれた先生に感謝した。

人の悩みや症状を聞いて、話を聞いて、それをいい方向へと症状を改善させる心療内科の先生はなんて素晴らしいのだろうか。

それだけじゃない。晶子の周りには晶子の為を想ってくれる人がこんなにもいたのだ。

家に帰って自室で学校のレポートをしながら晶子はせっかくこの世に生まれたのだからこの世で自分にできる精いっぱいのことをしたいと思った。


そこで将来のことを考えることにした。

今までは現在のことでいっぱいいっぱいで将来のことを考える余裕なんてなかったのだがようやくそこまで考えられるようになったのだ。


そして登校日、高校にある進路指導室へ行き、進路相談の先生に相談をした。



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