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グルミダン国

 フィガロの本拠地は住所的な表現をすれば


アムガルド大陸グルミダン州ギネタール郡ギネタール市となる。


アムガルド大陸は全部で大小114の州に区分けされている。


「州」を1つ支配していれば


国持ち領主と呼ばれ、「王」を名乗る事ができる。


皇帝からは「公爵」の位を与えられるのが習わしである。



 グルミダン国は元々、アルシェ公爵家が支配していたが


エトミア公国が侵略戦争をしかけて国の半分以上を奪われた。


困窮したアルシェ公爵家はプレスミン公爵家に従属した。


プレスミン公爵家とエトミア公爵家は泥沼の戦争状態となる。


エトミア家家臣のダイモンド家は


この頃に当時のエトミア国王シュルジュから


グルミダン州ギネタール郡を


領地として与えられた。


プレスミン公国は黒いユニコーン騎兵軍を持っており


「無敵」と呼ばれ恐れられていた。


エトミア公国は白き虎騎兵軍を持っており


「最強」と呼ばれ恐れられていた。


その両軍がグルミダン中央平原で何度も戦い。


両軍は決着がつかず、両軍ともに国力が疲弊していった。


その隙きをついて北のコルクスター公国が


グルミダン州へ侵攻した。


グルミダンは3つの大勢力が支配する国となった。


フィガロは三勢力に対し、従属と離反を繰り返し


綱渡り的な外交でなんとか独立を守ってきた。


フィガロの不可解な外交姿勢に


三勢力は疑心暗鬼になり三勢力は膠着状態になった。


しかし、大陸の情勢は変化しつつある。


東の覇王ガンボルト大公家が


30以上の州を支配する大勢力になった。


北のコルクスターはガンボルト大公に


早い時期から従属している。


不可能と思われた大陸統一をガンボルト大公は


現実のものとし始めていた。


野心家のフィガロはこの世界の動きに敏感に反応した。


戦国の世はもうすぐ終わる。


国盗りができるチャンスをフィガロは


永遠に失ってしまうと感じ


すぐに行動を開始したのであった。


フィガロは秘密裏にガンボルト大公に


従属を示す使者を送って従属を了承された。


これでガンボルト家に従属するコルクスター公国は


ギネタール領に侵攻する事が出来なくなった。


プレスミン公国国王のエルビーンは


フィガロはプレスミンに従属していた頃に


エルビーンと兄弟の契りを交わしたほどに


個人同士の仲はすこぶるよかった。


この頃にフィガロの妹の「フィア」は


エルビーンの側室となった。


フィガロは密かにエルビーンと会談し


フィガロは涙ながらにエルビーンに泣きついて


泣き落としで援軍を


出してもらえる約束をとりつけた。


エトミア国王マルコとはフィガロは昔から仲が悪く


会えば罵り合いになることも何度もあった。


そんなマルコに敵対心を煽るような手紙を


フィガロは定期的に送り続けた。


フィガロはダイモンド家の当主となる以前の


若い頃は同じく当主となる前の


マルコ配下として小隊長をしていた事もあり


元部下から定期的な悪口の手紙は


マルコの神経を逆撫でし続けた。


その結果、国王マルコにギネタール郡侵攻を決意させた。


今回の戦争はフィガロが意図的に起こした戦争といえる。


ホサ村村民の虐殺もフィガロのせいだと言えるかもしれない。


そんな事をホサ村の村民ラックは知るすべもなかった。







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