表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
求めるモノ  作者: messiah
37/38

32話 夜の屈折

今回を読む前に白神氏のほうのコラボを読むことを推奨。あと後書きは読んでください。今後のスケジュールが書いています。

人が急に増えた。どうやら決闘とやらが終わったようだ。


「何のイベントだったんだ?」

「聞いたら参加するとか言って観客にまで被害が出るから言わない。」

「貴様ナメテルノカイ?」

「あ、いました。楓さーん」

どうやらその目当ての人物がいたらしい。ってかこんななかでよくわかるな。


お・・・あれはまさかのあいつじゃないか。まさか俺の知り合いもいるとは。

「久しぶりだな、英哲、影人。」

「久しぶり〜カイト〜」


※カイト(海斗)その他のキャラについては白神氏の小説参考。そちらに詳しくかいてあります。by作者


その後色々と見てまわり、皆と話をしながら見ていく。


今自分は小此木空ちゃんと話をしている・・・ん?小此木?たしか同じ名字で・・・

「え、英哲って野球やってるんだ、私も好きなんだ野球」


そのあとは完全に置いてけぼりを食らった。


「じゃあ好きな球団は?、私沖縄ブルーシューターズ」


「俺は信越ホーネッツ」


その時、空の表情が微妙に変わった気がした。


「あんた、あんなチームが好きなの、あんなチームはクズよ、特に森雅彦、結構実績をあげたのにあんなにはやく引退するなんておかしいわよ」


やっぱりこの子はあの人の・・・しまったヌイを止めなければ


「何?、どうしたの?」


やめろ、空にそう言う前に彰人が言った。


「やめろ、お前に英哲の何がわかる!、こいつは森英哲、森雅彦はなこいつの父親なんだ!、コイツがどれだけ苦労したと思ってるんだ!グハッ」


腹に一発入れる。

「熱くなりすぎ。」


でもこれでさらに状況が悪化してしまった。

「お前に私の何がわかる!、森雅彦のせいで私達の人生は狂ったんだ、信越ホーネッツなんて森雅彦なんてダイッキライだ!」


そういうと走り去ってしまった。カイトが楓さんの指示で追いに行ったなら彼女は大丈夫だろう。しかし・・・


「あのね。」

楓さんが話しはじめる。でも自分が遮る。

「あの子は」

「元信越ホーネッツのセットアッパーの選手の娘さん。名前を聞いた時点で大体見当がついたけど。あーあだから怒らなかったのにどっかのバカがさ。」

「グハッ!!」

ヌイにダメージを与える。熱くなる悪い癖だ。

話を続ける。

「たしか引退した後その選手は自殺。妻が子供を残して夜逃げ。こんなアホらしいことないよ。」

「どうしてそれを・・・」

不思議に思っているようだ。

「同じホーネッツにいた選手が今うちの高校で監督をしていて。その監督からちょっと聞かされていて。」


自分の親父がいなくなったときも大変だったが彼女の場合は両方なのだ。無一文で何も無く一人で。そういう境遇の中を生きた彼女に自分が言わなければならないことは。


「二人ともご」

「まあ謝るのは待って。」

自分にしてみれば普通に謝って済むこと。でもそれでは彼女のためにならない。ひとつ話をしなければ。


「昔、小学校の頃かな。ヌイが言ってたように」親父がいなくなったとき大変だったよ。毎日電話は鳴り止まず母さんはストレスで病気かかって入院。でも。そのときにこいつとかはもちろん元ホーネッツの人達にも色々助けてもらった。特に今の高校の監督なんかは同じシーズンに引退したんだけど高校から一緒だからとかいって教師になるまでのあいだものすごい助けてもらった。そういうことはなかった?」

「あった、お父さんの知り合いの夫婦が里親になってくれたりいろいろ助けてもらった」


「それを分かってチームや人を嫌ったらだめだよ。まあうちの親父が嫌いなのはいいとしても。事実を変えるなんてことは無理なんだし。」


また彼女の目に涙が溜まってきている。


男なら泣くな。揺るぐな、強くあれ。女性が謝ろうとするなら何かを言葉で教えてあげろ。それが男なら殴って教えろ。親父がよく言っていた言葉のひとつ。堅物だった親父らしい言葉。それを思い出した。


「ありがとうございました。大切なことを忘れていました。」


涙を拭って笑顔を見せてくれる。これなら大丈夫だろう。


その後生徒会室で花火を見て、もう学園に戻らなければならなくなった。カイト達に別れを告げ、自分とヌイと後島さんの3人で道を歩く。

「色々あったけど楽しかったな〜」

ヌイが言う。お前が熱くなったから大変になったんだろうが。気持ちはうれしいが。


「じゃあ俺はバスだから。」

そういうとヌイは自分とは違う方向の信号を渡る。


色々あったな本当に。やっぱり親がいなくなって大変だったろうな彼女は。でも自分が言ったことが何かに生かされればいいな。


そして。親父。あんたは悪気はなくても他人の人生大きくかえている。生きているならそこらへんも分かってもらわなな。自分は真相へ行かなければならないか。


きれいな星空にはひとつの小さな雲が浮かんでいた。

どーも作者です。1部が終了いたしました。2部は24日までにスタートします。更新は3日で3回(2回更新したり更新しなかったりするので)くらいになるとおもいます。別スペースに書くのでお気に入りにわざわざ入れてくれているかたは作者ページをお気に入りに入れていただけると更新がわかりやすいと思います。 今後も英哲達をお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ