28話 迫る謎と忍ぶ過去
ちょっと主人公荒れ気味
「おいおい・・・マジかよ・・・」
封筒の中には1通の手紙。
「・・・親父・・・?」
差出人には小さく森雅彦と英語の筆記体で書かれている。内容は日本語。
悪い。まだ戻れそうにない。あと最低2、3年はかかる。それまで頼む。
追記 この手紙が届いたことは文には言うな。
・・・なんでだよ。生きてるならなんで速く・・・いや待て。これは偽物なんじゃないか。
親父がいなくなった頃我が家にはものすごい数の電話が殺到した。ほとんどが母さんが親父を殺したんだから自首しろとかそんなものだった。母さんはストレスで病気になったし、色々なごたごたが終わるまで相当な時間を要した。そのなかには偽物の手紙もあった。
こんなイタズラするやつ許さない。親父はそんな人じゃない。しかも筆跡で偽物くらい簡単に分かる。母さんの気持ちとか分かっているのかこのクズども。さっさとクタバレ。
こんな負の感情ばかりが連鎖してものすごい暗かった。本当にあのときマルとかアイツの力が無ければどうなっていたか。
ん?筆跡?そうかその手がって実家にしかそういう手紙ないな。困った。これを本物とするのか、それとも偽物と決めるか。
困った。まあとりあえず本物であるとして。親父が突然いなくなったのにこんな手紙をよこすというのは何かあったのではないか。そうでなければ今まで姿くらましていたやつがそんなことするわけがない。
自分はどうすればいい。どうすれば。どうすれば。
短いながら物語のいろいろな疑問を浮き彫りにした回。このまま白神氏とのコラボへ突入。どうなるやら。