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予感とは
良い予感は当たらないのに、悪い予感はよく当たる。
と感じている方は多いと思います。
実はそれには、いくつかの説や論があります。
ですが今回は、私なりにその原因を紐解いてみようと思います。
ではまず始めに、そもそも良い予感と悪い予感、どちらを感じることが多いでしょうか。
悪い予感がよく当たる。と感じている人は、悪い予感のほうが多く頭を過ると思います。
ですがこれは、そう意識しているだけなのです。
人間は幸福には鈍感ですが、不幸には敏感なのです。
小さな良いことは起こって当たり前。小さな悪いことは起こると苛立ちます。
だからそもそも、良い予感というものを意識しません。
次に、その予感は、本当に予感ですか?
良い予感は、ただの願望ではありませんか?
悪い予感は、ただの予測ではありませんか?
このまま良いことが起こるかも。と思っても、そのままでは何も起こりません。
このままだと悪いことが起こるかも。と思っても、回避するよう努力しなければそのまま悪いことが起こります。
予感を抱いて何もしなければ、良いことは願望が素通りして、悪いことは予測がそのまま現実になるだけ。
予感などという曖昧な推測は、自分の行動で変えるぐらいの気概でいたいですね。