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魔法学園の特異点  作者: 四月一日こびと
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第三話⊿ークライス王国魔法学園ー

 学業退役、もともとヴィレッドが俺に同年代の人と関わる機会を持たせるために俺の知らないところで前々から計画されていたものらしい、が正直同年代ならライトで間に合っている、あいつは一様俺と同い年だ、しかしそのいらぬ節介が奇跡的に俺の退役希望時期と被り、こうして俺はここにいる

 クライス王国魔法学園、世界で八つある魔法学園の一つ

 魔法学園とは人類が誇る最高峰の魔法教育機関であり、その卒業生の多くが、軍や騎士団、官僚などの職に就く、そして、そのクライス王国魔法学園の理事長がすでに退役したヴィレッドの同期だったらしく入試試験を受ければ入学を許可してくれるらしい、それも試験の点数にかかわらず、ほぼ無条件の裏口入学のようなものだ

 そして、今日が入試試験当日なのだがー

「それじゃあ師匠、お互いに頑張りましょう」

「なんでお前が此処にいる…」

 入試当日とゆうこともありピリピリした空気を全く気にすることなく馬鹿みたいに大きな声をあげるのはライト・ハッカー、なかなかに有能な俺の弟子〈パシリ〉だ、だがライトには俺が此処へ来ることなんて一言も言ってないはずだが

「ヴィレッド司令に『アルが魔法学園に入学するからお前も行ってこい、あそこの理事長には言ってあるから』って言われてここに来たッス」

 だみ声が絶妙に似てなかったが、軍での相棒は、学園生活でも相棒になるようだ

「君たちがキルリアとハッカーか、来なさい、理事長がお呼びだ」

 細い淵の眼鏡をかけた若い女性が声をかけてきた、教師だろうか

 その女に連れられ校舎内に入り、長い長い廊下を歩いていると無言に我慢できなかったライトが口を開いた、まあ俺もさすがに暇だったので話し相手が欲しかったところだ、やっぱりこいつはいいパシリだ

「おばさん、誰っすか」

「な、お、おばっ…こほん、私はキエラ・スカイロード、この学園の教師だ、まったく失礼なガキだな」

 この馬鹿野郎、開幕女性におばさんは失礼にもほどがあるだろ、見ろよ、キエラとかゆう教師の顔を、さっきまで真顔だったのに今はさっきを帯びたひきつった笑みになってるじゃねーか

「す、すいませんキエラ先生、少々こいつは田舎育ちで良識がないものですから」

「ちょ、師匠、田舎者とは何スカ、田舎者とは」

 お前は黙ってろ、誰のせいでこうして頭を下げてると思ってるんだ

「ふん、アルスといったか、貴様は多少はわきまえてるようだな、ほら、いつまでぐずぐずしてる、さっさと行くぞ理事長がまってる」

 あんたもあんたで言ってること理不尽だよな

 軍を離れて羽を伸ばすつもりがもうすでに雲行きが怪しくなるのをすでに俺は予知していた





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