第二話⊿ー心の聲ー
いろいろあって投稿遅れました。本当にすいませんでした。(>_<)
「報告は以上です、父さん」
「ご苦労だったなアル、あと、ここでは一応司令と呼べ」
俺の目の前で座っている軍服に身を包んだこの中老の男性はヴィレッド・キルリア、俺の上司でもあり養父でもあったりする
そして俺はあることを伝えるためにわざわざ軍の基地の最奥にある司令室に来た、今回の任務の報告はついでだ
「あと父さん、もう一つ報告したいことが」
「だから、司令と呼べとー」
「軍を退役したいのですが」
「そうか、退役か、わかっ…ごほっ、は?」
ヴィレットはあまりの動揺に、その威厳が半減するかのような情けない返答をする
「ま、ま、待ってくれアル、私にお前を止める権限はないが、今やお前は我が国の最高戦力、そうやすやすとは退役は認められん」
クライス王国軍司令直轄、それは階級に関係なく司令の名においてあらゆる任務の参加及び独断が許される特権役職だ
そして俺はヴィレッドの養子とゆうわけではなく、実力でこの地位になりあがった
だからこそ、俺の退役願いが通らないことも分かっていた
「アル、なぜいきなりそんなことを言い出したんだ」
「…怖いんです」
「死ぬのは誰だって怖いに決まっているさだが」
「違う!…自分の命なんてどうだっていい!」
初めてヴィレッドに対し怒鳴った気がする、だが一度溢れた思いは抑えきれずどんどん噴き出してくる
「何人殺しても何も感じない、周りの人や物が自分を守る盾としか思えない、そんな俺が怖いんです…」
そして静寂が訪れる、自然と目が熱くなるのを感じる、涙を流し泣くのなんて何年ぶりだろうか
「失礼しました、軍務に戻ります」
「待て、アル」
ついにこらえきれなくなり司令室を出ていこうとした俺をヴィレッドが制止する
「アル、命令だ、貴官には三年の学業退役を命ずる」
「はい?」
その時のヴィレッドの顔は、クライス王国軍司令官とゆうよりも父の顔、といったほうが当てはまっていた
最後まで読んでくれて感謝感謝です!