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魔法学園の特異点  作者: 四月一日こびと
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第一話⊿ -あの日の少年はー

頭で考えてることがなかなか文にできなくて大変です、むずかし~

 俺の名はアルス・キルリア、わずか十五歳でクライス王国軍司令直轄というたいそうな肩書をもつ魔術師だ

 そして今はちょうど任務が終わったところでー

「こちら、アルス、ターゲットとその護衛を殲滅完了、至急死体の回収をお願いします」

『わかった、後はこちらで何とかする、直ちに撤退して俺のところに来てくれ、なんでもヴィレッドさんがお前に用があるらしい』

「了解」

 室内が赤く染まった教会の中で俺とと通信機から出る俺の上司であるニーズ・ラックマンの声が鳴り響く

 プツンと通信機が切れる音がしたとたん急に静かになった

 俺の目の前には三人の死体、今回のターゲットは『シャルドン』の幹部のとある司教だった

 六年前まで国で最も信仰があった『シャルドン』は今では禁教だそして『シャルドン』の元幹部は重い刑罰が科せられ、さらに再興をもくろむ者は死刑とされた

「あんたも、こんなことしなけりゃ、ただの罰金で済んだのにな」

 俺は司教の死体に話しかけるがもちろん反応はない

「あんたも、俺が死ぬほど憎いんだろ」

 俺はすぐ後ろで倒れている死体、いや死にかけの女に語り掛ける

「化け、物、め…」

 女は最期の力を振り絞り胸元から血を滴らせながら上半身だけを起こし右手をこちらに掲げてくる

「『ホワイト・ジャッジメント』」

 女の手のひらに魔法陣が浮かび上がるがー

「う…そ…」

 ガラスが砕け散るような音が鳴り響き手のひらの魔法陣が光の粒子となって飛散する

 俺は振り返り女のすぐ横を通り過ぎる、血の付いた短剣を布で拭き取りながら

「化け、も…」

 女は首から血を吹き出し、地面に倒れ動かなくなる

 女のこともあり室内にある死体全員の死亡確認をとっているとバンと扉が勢いよく開かれる

「師匠、撤退命令が出たので帰りま、うわあ、これはひどいっすね」

「ああ、わかってる、帰るぞライト」

「ハイっす!」

 この馬鹿なのかうるさいだけなのかよくわからない生物はライト・ハッカー

 ライトは地方貴族の一人息子で、俺が任務でハッカー氏を訪問した際、俺に弟子入りを懇願し、好きにしろと言ったら本当についてきてしまい俺とタックを組んでいる、正直言って足手まといだ

 だがいい相棒だと思っている、めんどくさい雑務はすべてライトに任せてあり、帰りの馬車ではいい話し相手だったりもする

 なので今回もニーズへの報告はライトに任せており、俺は軍の最高司令官であり、俺の養父でもあるヴィレッドに会いに行くことにした

最後まで読んでくれて感謝、感謝です!

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