アルコール・コーリング-密かに最強のスキル-
さて、突然ではあるがチートスキルと聞いて、皆さんはどんな能力を想像するだろうか。
千差万別あるだろうが、その中に“めちゃくちゃ耳が良くなる”というような回答は含まれていないだろう。
しかも、酒を飲んで“酔えば酔う程に地獄耳になるスキル”などと聞いたらどう思うだろう。
きっと、外れスキルだって思うはずだ。
この物語の主人公、酒井雄大は35歳独身、彼女なし、人望なし、友人僅少、派遣社員、ライン工、あるのは腹の贅肉と裸踊りを人前で披露できるくらいの度胸のみ。
一般論から言って底辺に属する種類の人間である。
彼に神から与えられたスキルがまさに、“酔えば酔う程地獄耳”なのだ。
名付けて、アルコール・コーリング。
自分の陰口ばっかりやたら耳に入ってくる人、いますよね?
そういうのも地獄耳だし、耳寄りな情報を何でも知ってる事情通、っていうのも地獄耳だ。
単純に耳が良くて小さな物音でも聞き分けられる人、それも地獄耳。
日常生活において耳がいいことは便利ではあるけれど、それのどこがチートなのだろう。
しかも酒を飲まないと発動できないスキルに一体何の得があるというのか?
そう思われる方が大半だと思う。
しかし一歩踏み込んで考えてみて欲しい。
どれだけ距離が離れていようとも相手の声や会話が全て聞こえるのだとしたら?
はたまた、自分の周囲で発生しているあらゆる音を聞き分けて、それらを脳で処理できるのだとしたら?
相手の心臓の鼓動や、果ては血液の流れる音までも拾えるとしたら?
どんなことが可能になるのだろう?
しかも異世界で、強力な魔物達が跋扈する世界で、そんなスキルを持った人間が現れたら、どんな出来事が起こるんだろう?
これは、一見クズスキル、だけど使えば使う程にチートな一風変わった地獄耳のスキルを持つ異世界転移者を主人公とした冒険活劇。
ちょっと格好悪いけれど決める時は決める酒井雄大と、個性豊かな仲間たちが繰り広げる、笑いあり、涙あり、シリアスあり、ギャグもあってアクションもてんこ盛りな、何が飛び出すか予測不能の闇鍋みたいな物語である。
どうか気軽に、お酒とおつまみでも傍らに置いて、ページをめくってみてください。
多分、他では味わう事の出来ないクセが強くてクセになる世界が広がっていると思います。
以上、Kei.ThaWestによる作品紹介でした。
それでは間もなく、開演でございます!
10.18追記
こちらのバナーは津南優希様より頂きました。
感謝感激!!