言いたい…でも言っちゃいけない
どうして「好き」って言っちゃいけないんですか?
こんなにこんなに好きなのに。
元々許されない恋なら…
しなければ良かった。
あなたと…出会わなければ良かったのかも知れないね。
それでも私たちは出会ってしまった。
それは、神様が私たちに与えた運命だと思うの。
そして、私はあなたのことを好きになった。
でも、どうして?
「好き」って言っちゃいけないの?
あなたの気持ちは今どこにあるの?
大切なものを傷つけたくない。
だから、現実から逃げようとしてた。
でも、もう限界。
私はあなたが好きです。
いつか2人で語ったよね。
大人になったら一緒に旅行行きたいとか
今度お互いの家にお泊りしたいだとか。
あの夢は…現実にならないまま終わってしまうのですか?
こんなにこんなに好きなのに。
気持ちを伝えちゃいけない。
それは…
私に課せられた「使命」なのかもしれない。
そして同時に「運命−sadame-」なのかもしれないね。
神様。
あなたはどうしてそんなに意地悪なんですか?
どうしてですか?
どうして…私をこんなに苦しめるのですか?
どうして―
私たちを出会わせたのですか?
でも、恨みはしません。
私があの人と、あなたと、出会わなかったら、
きっとこんなに苦しくて、でもこんなに温かくて優しい気持ちになる日は来なかった。
そう思うから。
今日も私は…
ただ東京の真ん中で、一人寂しくあなたを思っています。
会いに来て欲しい。
そして…私の前で…
笑顔を見せて欲しい。
あなたの笑顔―
それが私の宝物です。