第5話 ミドルフェイズ2「故郷の今と、謀反の真実」
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「ふぅ…。ここまで来れば、ひとまず安心ね」
ルーミルの城下町、その裏路地にある、一軒の宿屋。
料金が割高な代わりに、客の素性を一切詮索せず漏らさないと評判の場所で、一行は休息を取っていた。
皆のおかげで無事に逃げおおせることができたし、ルーク達と和解の余地も残せた。まずまずの成果と言ってよいだろう。
だが、まだ気を緩めるわけにはいかない。ここもいつまで安全か分からないし、何より今は情報が無いのだ。
ルーク達、守備隊の動きはどうか。本隊はいつ戻ってくるのか。それらがはっきりしなければ、碌に身動きが取れないだろう。
だが、それ以上に突き留めなければならない事がある。
3年前の反乱は、従属騎士であったディーノが起こしたものだ。その時フレア達は逃げるのに精一杯で、他を気に掛ける余裕などなかった。
そして今、故国に戻ってみれば、前王は死んだことになっており、ルーミルを治めているのはディーノの弟、アルバンだ。
ディーノはどうなったのだろうか?
そして、前王は…フレアの父は、いかにして死んだのだろうか?
***
GM :ではシーン変わりまして、次は情報収集の時間となります。大体想像ついてるかとは思いますが、こちらの提示する情報をクリアするだけでは…
ましろ :HAPPY END には不十分、やろ?分かってる分かってる。とりあえず項目早く提示するんだよ!(バンバン
GM :はーいwなにが必要かは自分で考えてねーってことで。こちらから提示する項目は、以下の4つです。
①ルーミル軍主力部隊の動向
②ルーミル現王「アルバン」について
③ルーク達、追手の様子
④謀反の経緯
ななむ :えーと、アルバンは、謀反を起こしたやつの弟だっけ?ディーノは…。
GM :ディーノは兄で、謀反の首謀者やね。ディーノは今は死んでて、弟のアルバンがルーミルを統治してる。
ましろ :えっ!?死んでんの!!?
GM :あれ、言ってなかったっけ?(メモ見る)…あっ、今のは情報収集で出るものでーす(てへぺろ
ニーグ :知らない体、知らない体で行こう!w …いやーディーノ今どうしてるんだろう?(棒読み
ななむ :ど、どうしてるんだろう!?(すっとぼけ
ましろ :なーんでディーノは出てこないのかなー分からないなー!(目反らし
GM :とりあえず!アルバンが、今の王です。
ましろ :おっけー。
GM :で、③「追手の様子」。これはルーク達がどういう動きをしているのかについて、ですね。
ななむ :追手か…。
GM :④「謀反の経緯」。どういう経緯で謀反が起こったか。…以上の4項目が、こちらから提示する情報項目ですね。ちなみに予め言っておきますと、次のシーンも情報収集とする予定ですので各2回。合計8回分判定ができると考えてください。
ましろ :はーい。じゃあまず、出されてる分だけ抜いておくか。
GM :それとまぁ、追われてる身なんでね。それぞれの難易度は結構高めに設定してあります。その代わり、それぞれ得意な技能で代振りしたいというのがあったら、こちらで情状酌量の余地はあります。
amida :ま、リオンは〈情報収集〉でいいんだけどね。(得意げ)
ましろ :あの野郎…。
***
「…さっ。それじゃあ私は、ルーク達の様子を見に行ってくるわね」
務めて明るい声を出しながら、フレアがそう言って立ち上がる。この一行の主として、皆を元気付けようとしているのだろう。
「いつも使ってた抜け道があるから、それを使ってちょっと忍び込んでくるわ」
「姫さんは、お忍びで城下町に行くのが好きだったもんなぁ」
そう苦笑しつつ、ローランも表情を和ませる。まだ失った血は回復できていないが、傷口は粗方塞がったようだ。
「じゃ、俺はルーミル軍本隊の様子を調べるか。ネズミやカラスに話を聞けば、噂を集めるのも訳はねぇ」
獣人の能力として、ローランは鳥や獣と話しをすることが出来る。偵察にも情報収集にも使える、頼もしい仲間達だ。
「全く、好き勝手に決めてくれちゃって…。まぁいいけどね」
渋面を作りながらも、リオンはカリカリと羽ペンを走らせる。瞬く間に数通の手紙を書きあげると、伝書鳩をに託しそれぞれ別方向へと飛び上がらせた。
「昔の伝手で、情報屋にはいくつか心当たりがある。謀反の経緯と姫様のお父様については、こっちの方で調べておくよ」
「ふむ。…ならばワシは、アルバンとやらについて探るとしようかのぅ」
宿のベッドに寝そべり、ポリポリと煎り豆を齧りながら、イスキューロンが申し出る。どうも豆が気に入ったらしく、「牢の飯より百倍マシ」なのだそうだ。
「ワシを閉じ込めてくれた奴に神罰をくれてやらねばならぬし…城下の飯も楽しみじゃしな」
「…イスキューロンは、あんまり買い食いしすぎないように。それと姫様も、ヘマしてまた捕まらないでよ?」
「大丈夫、私は捕まらないわ。それと神様の食費はお供えだから、糸目をつけちゃダメよ?」
…はぁ、とリオンがため息をつき、一行はそれぞれに行動を開始した。
***
GM :はーい、じゃあ全員分担決まったね。誰から判定する?
ましろ :PC番号順に行こう。フレアが③を〈隠密〉振替で…(コロコロ)16!
GM :届かないです。
ましろ :はぁ!?(呆然
amida :+3したら抜く?
GM :うーん…まぁ言っちゃおう、抜きます。
amida :《アシスト》飛ばしましょう。(即答)
ましろ :ありがとうございます!
GM :はーい、では順番に開示していきましょう。
③「城の追手の様子」 難易度18
城の防備に専念するため、フレア達を追うのに本腰を入れる様子は無い。
だが、目立った動きをすればすぐ捕まるだろう。
この情報が開示された際、他の情報項目の目標値に-2。
amida :この「目立った動き」ってのは、情報収集程度なら大丈夫って事?
GM :そうです。目標値-2は、だから「そんなにビクビクしなくていい」と気づいたってことですね。
ましろ :ホントに高いな。2d6+8でも抜けないなんて…。
amida :やっぱ《アシスト》便利だなw
ななむ :じゃあ、ローランは①「主力部隊の動向」で。特技《鳥獣の友》で、MP3減らして3d6+4で振ります。
GM :はい、どうぞー。
ななむ :(コロコロコロ…)11+4やから、15か…。
GM :①で、15。…ああ、抜いてる抜いてる。
ななむ :良かったよかった。(安堵
①ルーミル軍主力部隊の動向 難易度15(13)
ヘルガーと交戦中。
現在総力戦となっており、現王のアルバン、将軍のバッシュ、筆頭魔法師のカーラなど、主だったメンバーは全てヘルガーとの国境に赴いている。
ルーク達は、前線で疲弊した結果交替し、休息を兼ねて本国へ戻る途中であった。
ななむ :なるほどね、疲弊してた理由はこれか。
GM :そうそう、だから先ほどの戦闘でのルーク達は、レベル1相当の部隊として扱っていました。疲弊してなければもっとしんどかったでしょうね。
GM :では、次だれ行く?
amida :そしたら、次リオン行くか。④の「謀反の経緯」について、3d6+7で振ります。(コロコロ…)出目14の、21。
GM :ん、余裕余裕。
④「謀反の経緯」 難易度15(13)
故ロドクルーンの前王は、ヘルガーの侵略を受けても防戦一方で反撃せず、何とか講和の道を探ろうとしていた。
しかし交渉は失敗、次々と村が奪われていく中で国民の不満が高まり、ついには従属騎士のディーノが蜂起。
ヘルガーが占領下の村民を虐殺していることもあり、ほぼ全ての勢力がディーノに加勢。勝敗はすぐに決し、その際にフレア達が亡命する羽目になった。
前王は殺されること無く、聖印を奪われた後軟禁されていたが、気力が尽きたのか数か月後に病死したという。
amida :つまり、及び腰な前王に不満が募った結果、より好戦的な王を立てたと…。
ましろ :過激派が勝っちゃったわけだね。
ななむ :反撃するように方針転換しても、尚劣勢なのか…。
ニーグ :まぁ、持ちこたえてるだけマシなんだろう。でも前王が病死、ねぇ…。毒殺とかじゃなくて?
GM :あ、そこはGMが保証します。前王の死に、陰謀は絡んでいません。だから、無理やり殺されたわけではないね。
ましろ :そうなのか…。
***
「…そう、なの。お父様は…。」
リオンからの報告を受けて、フレアは表情が暗くなるのを隠せなかった。。
当時はまだ小さく、国の情勢の事も知らされてはいなかった。だから突然反乱が起きた時、わけもわからずに逃げるしかなかった。
だが、今なら理解できる。父が民の信頼を失い、反乱を受けた理由が…理解できてしまう。
父の信念は、この国の情勢にそぐわなかったのだろう。
…それでもフレアにとって、ロドクルーン前王は父親であり。その死にざまには、もの悲しさを感じずにはいられなかった。
***
GM :あとは②、「現王アルバンについて」だね。
ニーグ :はーい。「ワシを閉じ込めた奴をとっちめてやらねばのぅ」(コロコロ…)12。
GM :目標値は15から-2で、13です。イチタリナイ…。
amida :《アシスト》はねぇ…シーン1回なんですよw(白目)
ニーグ :仕方ないね…。
ましろ :「天運」使って、振り足しは出来たっけ?
GM :振り足しは出来ないね。判定前に宣言しないと。
amida :まぁ、13ならリオンが振ったらほぼほぼ出るから。次のシーンでこれも振るとして、あと3つか…。
GM :とりあえず、このシーンはここで切りますね。それと、次のシーンに行く前にイベントがあります。
ニーグ :はーい。