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グランクレストRPGリプレイ 「新編:アロンヌ建国紀」  作者: 七無
第一章 反撃の狼煙
4/35

第一話 PC1~3オープニング 「帰郷 そして投獄」

PL→PCの対応表


PL:ましろ→PC:フレア のんびり王女

PL:amida→PC:リオン 生意気ショタ魔法師メイジ

PL:ななむ→PC:ローラン おっさん騎士

――それは、ほんの気まぐれだった。

 祖国を追われ、亡命しての隠遁生活。とはいえ生きていくだけならば、お金はローランとリオンが稼いでくれる。

 頼もしい部下達のもと、日がな一日のんびりして、たまに混沌災害が起これば討伐に向かう。そんな日々が、気づけば3年も過ぎていた。

 楽しい時間だった。ずっとこのまま、日々を過ごしていても良いとさえ思った。

 だがある日、ふと気になったのだ。故郷は、――ルーミルと名を変え、もはや父の国(ロドクルーン)では無くなってしまった故郷は、今どうなっているのだろうと。

 ――それが、私の運命を変える思い付きだとは、その時は考えもしなかった。


***


 GM   :では、PC1~3のオープニングから初めて行きます。あなた達は、ルーミル北部のセスティアに名を隠して亡命していたんですが…

 ましろ :あ、名前は隠してないです。禁忌だから。

 GM   :お、おう(汗)。 

 amida  :まぁ、そこら辺はリオン君が、対外交渉は何とかしたんでしょう。

 GM   :ちなみに亡命中、セスティアの王の下に助けを求めに行ったりはする?

 ましろ :しないやろ。

 GM   :あ、しないのか。じゃあ、隠れ住んでる街の近くで混沌災害が起こったりしたら…

 ましろ :まぁお世話になってる街があるやろうから、その街の人たちの為には頑張るよ。基本的には昼行燈なんでそれ以外は…。

 GM   :ふむ…。どうやって食いつないでたんだろうね?w

 ななむ :それはほら、ローランがバイトで日銭稼ぎをして…

 amida  :リオン君がマネージメントして。

 ましろ :フレアちゃんは寝てるw

 GM   :ローランだけ可哀想w まぁともかく、そうして亡命の旅を続けて、ルーミルに戻ってきたところです。ルーミル領に入って暫くして、ふと気が付くと…ルーミルの軍隊と、偶然バッタリ鉢合わせます。これは〈知覚〉判定もなし。

 GM   :そして、彼らはPC達の顔を知っていますので、「おい亡命してた奴らが戻ってきたぞ!」「ど、どうする!?」「とりあえず捕まえろ!」とこちらに向かってきます。

 ましろ :え…何でフレア達そんなうかつな事してるん?(

 GM   :まぁ3年経ってるんで、現在のルーミルの様子を見に行ったってことで。あと話の都合上、ルーミル軍の接近には気づかなかったって事でお願いします。


  リオン :「くっ!僕としたことが、こんな奴らの接近にも気がつかないなんて…!」


 amida  :こうやろ?w

 GM   :リオン君〈知覚〉高いからねw でも今回は自動失敗で。


 GM   :それで、3人と軍隊なんで多勢に無勢、あなた達は奮戦むなしく捕らえられ、ルーミルの首都へと連行されてしまいます。

 ましろ :いや、抵抗なんてしないんで。

 GM   :あ、しないのか。


  フレア :「あー、連れてかれるのねー…。」(とてもねむそうな声)


 ましろ :こんな感じ。

 GM   :なるほどw では遭遇した所で、ルーミル軍の部隊長「ルーク」が話しかけて来ます。


  ルーク :「我々はヘルガーとの戦闘の帰りで、貴方がたへの追手ではない。…だが、見つけてしまったものは仕方がないな。申し訳ないが、城まで連行させてもらうぞ。」


 ましろ :ほむ、そのルークって、今のルーミルの兵士?フレアと顔見知りでも大丈夫かな。

 GM   :ああ、フレアの元部下ってことにしても大丈夫。

 ましろ :じゃあ、こう返そう。


  フレア :「あら、ルークも大変ね。しょうがないわ、あなたの顔を立てて、ついて行ってあげる。」

  ルーク :「ありがたい。手荒くせずに済むのなら、それに越したことはないからな。」

  フレア :「痛いのは嫌だもの。面倒くさいしね。」


 amida  :じゃあ、リオンはこう反応するかな。


  リオン :「全く、うちの姫様は…。とはいえ、確かに多勢に無勢か。ここは様子を見るしかないね。」

  フレア :「そうそう。勝てそうにないなら、無駄な争いはしない方がいいわよ。」

  ローラン:「…姫様の仰せならば、是非も無し。」と、構えかけた拳を下ろします。


 GM   :では3人はそのまま城へ連行され、牢へと入れられます。武器や魔法師メイジタクトも取り上げられますね。そしてルークが牢の前で、フレアにこう訪ねます。


  ルーク :「これからアルバン王にお伺いを立てる。運が悪ければ打ち首、良くても従属を強いられるか、軟禁状態になるだろう。その前に、自分から従属する気はあるか?」


 ななむ :現王のアルバンって、フレア姫の父親の仇の、弟だったっけ?

 GM   :そうそう。


  フレア :「それは無理ね、私はあの人の下につく気はないわ。あの人が私の下につく、というのなら話は別だけど。」

  ルーク:「…そうか、最悪の事態になる可能性が増えたな。…仕方あるまい、ここで大人しくしていてくれ。」

 

  ――苦々しげに告げ、牢を立ち去ろうとするルーク。そこへ、フレアがぽつりと言葉を投げかける。

  「ルーク。私は、諦めてないからね?」

  普段はとろんとして、やる気を感じさせないその瞳は、その時は確かな意思を宿していた。


  ルーク :「…私からは、何も言えない。」そう言って、そのまま立ち去ります。

  フレア :「…あーもう、面倒くさーいっ!」と、すぐにまためんどくさがりモードにw

  リオン :「さて、もう彼への義理立ては済んだだろう?早く脱出の算段を立てないと。」

  フレア :「リオン、何か適当に考えちゃってよー。」牢の床に寝転がってごろごろしてる。

  リオン :「…ま、そうだね。天才の僕に任せておきなよ。」


 ななむ :あ、〈知覚〉で判定してもいい?抜け道とか、牢の壁にヒビや崩れてるところはないか。

 GM   :それは、判定するまでもなく無いね。あと見張りも数人います。


  フレア :「ローラン。いざとなったら、あなたも頼むわね?」見張りの方を見やりつつ。

  リオン :「ま、武器無しで戦えるのは僕ぐらいだからね。」(※)


 GM   :——え!?リオンが返事すんの!?

 amida  :あぁ、今のそっちか、ローランの方に言ったのか。

 ななむ :なぁにを言っとるのかねこのガキャァw(ビキビキ


  リオン :「――あぁ、そういえば貴方も素手で戦えたね。忘れてたよ」

  ローラン:「言ってくれるなこいつ…。」青筋を立て、拳をポキポキ鳴らす。

  フレア :「全く、私はかよわいお姫様なんだから、二人ともしっかりしてよねー。」


 GM  :といった所で、PC4のオープニングに移ります。




※グランクレストにおいて、魔法師メイジタクトは「魔法の発動判定の際に達成値を+1する」だけの効果しか持たないので、リオン君は簡単な魔法なら丸腰でも扱えます。

 なお、ローランはミノタウロスに変身して素手で戦う獣人ライカンスロープですので、身一つでも十全のパフォーマンスが発揮可能。「武器無しで戦えるのは僕だけ」とは一体…。

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