第11話 ミドルフェイズ5 「巨人の街と、魔境の洗礼」
GM :はい、では門を通り抜けた先のシーンです。移動で3ターン(※)経過した扱いになりますので注意してねー。
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力の試練を突破し、魔境の内へ踏み込んだ一行。
巨大な門を通り抜けた先、彼らの前に待ち受けていたのは――やはり巨大な、数多の建造物であった。
造り自体は、それほど突飛なものではない。ルーミルの街にも存在する、煉瓦や石造りの家々が立ち並んでいる。
ただ、そのどれもが途方もなく大きい。くみ上げられた煉瓦一つとっても、ゆうにローランの体がすっぽり収まるほどだ。全長はもはや、見上げんばかりであった。
オドネ :「すごい、これが魔境……!」
リオン :「巨人の街、ってわけだね。それにしても、こう大きくちゃ周りの様子がさっぱり分からないな……」
周辺の地形が分からなければ、奇襲の警戒も出来ず、行くべき方向も分からない。見晴らしのいい場所を探すリオンの目に、前方にある尖塔が映りこんだ。
リオン :「見張り台かな? 丁度いい、あそこに登れれば……」
近づいて見ると、その塔には頂上から梯子がかけられており、それを登れば周辺を見渡すことが出来そうではあった。
但し、ただでさえ巨大な建物の中で、さらに塔に登るのだ。並の腕力では、頂上に辿り着くことさえ不可能と思われた。
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amida :この感じ、登攀判定かな?
GM :登攀ですね、登攀20mです。で、登攀に成功した誰かが〈知覚〉の難易度12に成功する必要があります。
ニーグ :登攀は、何の技能でするんだっけ?
GM :えーと……〈力技〉です(白目
amida :あっ(察し
ましろ :誰だっていけるわい!w
GM :いうて20mやから、結構難しいで?登攀判定は「難易度10で成功すると【移動力】mまで登る」で、連続して登るほど難易度が上がっていくから。
ななむ :ならローランが【移動力】4やし【筋力】もあるから、ローランが行こうか?
ニーグ :20mで【移動力】4なら5回判定やし、厳しいんじゃないか?
ましろ :フレアちゃんなら、【移動力】5ですけど。
ななむ :あー、ならフレア姫の方がええかな?
GM :あと、勿論協力プレイもOKですよ?
ニーグ :ちなみにだけど、もし 騎兵のスタイル持ってたら、馬乗ったまま登れんの?騎馬で壁を登るとかいう幻想的な風景が……w
GM :飛行状態になれたりするなら可能ですね、基本は無理です。
ななむ :騎兵には地形効果を無視する特技もあるんで、それを持ってたらいけるんじゃないですか?
ニーグ :あー、なるほど。
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フレア :「それじゃ、私が行って見てくるわ。一番身軽だし」
リオン :「でもやっぱり、一人だけじゃ厳しいよ。何か手伝えることは……」
ローラン:「俺が姫様を途中までぶん投げる、ってのはどうだ?」
イスキュ:「お主だけでやることはあるまい。ここは皆でこの娘を投げ上げてじゃな……」
ああでもない、こうでもないと意見を交わし合うフレアたち。その一歩後ろで、オドネットがおずおずと手を上げた。
オドネ :「あの~……」
ローラン:「ん、どうしたいオド?」
オドネ :「えっと、ですね……。僕、ドラゴンに変身すると結構体が大きくなるんですよ。多分、ローランさんの3倍くらいにはなります。それで姫様を投げ上げるなら、僕の上からやってもらったらいいんじゃないかなって……」
まだこの集団に馴染めていないのか、話すほど声が小さくなっていくオドネット。その一方でフレア達は、一瞬顔を見合わせた後「あー……!」と声を上げた。
イスキュ:「なかなか面白いことを考え付くのう、お主」
リオン :「確かにいい考えかも。ドラゴンの巨体を再現できるなら、かなり高さが稼げるよ」
ローラン:「豪快じゃねぇか、気に入ったぜ!」
フレア :「オド君、よろしくお願いするわね?」
オドネ :「皆さん……! はい、僕に任せて下さい!」
提案が受け入れられ、皆の役に立てそうだという喜びからか、オドネットは勢い込んで頷いた。
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ななむ :それじゃあ、巨大化したオドネットの上からローランが姫様を投げるって形でどうやろう?
GM :そうやな……。その場合、3m上から投げるってことで+3の固定値をあげよう。その上で、(二人の〈力技〉達成値の合計)÷5m距離を稼げることにします。そこから更にフレアが〈運動〉で跳躍判定、ここまでが1ラウンド目の合計移動距離ってことで。
ニーグ :OKOK。
amida :二人ともがんばれー、リオンは《アシスト》飛ばすから!w
電磁炉 :では、《わが身は竜なり》を使いますっ。ズモモモモ……(巨大化する効果音
amida :じゃあリオンがそれを見て、「噂には聞いてたけど、バッシュの混沌核がこれほどの力を持っていたとはね……」と興味深げに。
ましろ :「オド君自身の力もあるんじゃない?」と他人事みたいにw
ななむ :じゃあ、二人で〈力技〉振りまーす!変異律の-2込みで(コロコロ……)ローランが23、オド君が26!
amida :ローランの方に《アシスト》を合わせて+3、両方とも26で。
GM :おっけー、じゃあ合計52の10m、巨躯合わせて13m稼げました。
ましろ :……で、これにフレアの跳躍判定やんな?
GM :そう。〈運動〉難易度10で【移動力】m上昇、目標値+3するごとに更に1mです。。
ましろ :残り7mで【移動力】5……難易度16で一か八か……?
GM :言っとくけど、跳躍に失敗したら……
ましろ :落ちるよな。
GM :うん、落下ダメージもあります。
ましろ :じゃあすいません、2ラウンドかけていいですか? 2d6+7で16はちょっと……。
ニーグ :達成値-2が痛いな……。しゃーない、2ラウンドかけよう。
ましろ :じゃあもう難易度10で、5m跳びます。(コロコロ……)達成値14。
GM :おっけー、じゃあここまで18m登って来て、残り2m。ここからは登攀判定で、目標値は10です。
ましろ :えーと〈力技〉で……2d6+11!(コロコロ……)固定値で成功。
GM :じゃあこれで見張り台まで登って、ここまでで5ターン経過です。
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ローラン:「姫さん、失礼しますぜっと!」
ローランがフレアの体を軽々と持ち上げ、右肩に担ぎ上げる。そして巨大化したオドネットの体を駆け上がると、その掌の上に飛び乗った。
ローラン:「オド、思いっきり飛ばせ!」
オドネ :「はい、ローランさん!行きます……!」
体ごと腕を振り回し、ビュンッ!と二人を投げ上げるオドネット。次いでローランが体勢を整え、空中で砲丸投げの構えをとる。
ローラン:「頼んますぜ、姫さん!」
フレア :「任せて、行ってくる!」
ローランの押し上げる力と踏み込みが合わさり、更に空高く跳躍していくフレア。そのまま軽々と梯子に取りつき、一気に頂上まで登り詰めることが出来た。
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amida :まずオドネットが二人をぶん投げて、その頂点でローランが姫様をぶん投げるのかw
ななむ :そうそうw
ニーグ :なぁんかどっかで見たことあるなって思ったら、大気圏を突破するためのロケットっていう乗り物があってですね?w
一同 :wwww
amida :なんかこれ、●ンピースの映画で見たなw
ましろ ;フレアちゃんをゴールにシュゥウウーッ! 超!エキサイティング!w
GM :……で、ここから更に〈知覚〉判定、難易度は12です。
ましろ :えーと、達成値-2した上で12?
GM :はい、なので実質目標値は14ですね。
ましろ :フレアは2d6+4……2d6で10か、きついなぁ。天運いっとく?
GM :いいのか? 一応言っとくと、繰り返し判定すると難易度が2ずつ減っていくで。
ましろ :……じゃあ、すいません。何回か判定してみます。(コロコロ……)1回目失敗。
ニーグ :待った、《神の勲》! 振り直しだ。
ましろ :あざっす! (コロコロ……)あっ! 出目5と6、達成値13で成功!
ニーグ : 信 仰 の 力 !(ガッツポーズ
一同 :wwww
GM :強い(確信
GM :はい、ではこれで魔境MAPが開示されます。ただ、その前に……
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フレア :「おーいっ!道が分かったわよー!」
リオン :「お、上手くいったか。やれやれ、序盤から大変だね……!?」
塔の上からの声を聞き、ほっとため息をつこうとしたリオン。しかし急激な悪寒を感じ、周囲に意識を巡らせる。
リオン :(……何だ? 混沌がさっきよりも、活性化して……っ!? まずい!)
慌てて対処しようとするも、みるまに周りの建物が更に大きく見え始め、こちらを圧迫してくるような錯覚まで起こり始める。自分がどんどんちっぽけな存在に思え、精神力が削り取られていくかのようだ。
リオン :「っ、これは……迷宮の主が、混沌を操っている?」
順調に進ませるつもりなどない。――迷宮の奥に潜む巨人の声が、リオンには聞こえた気がした。
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GM :変異律、《支配者の手》発動。「枯渇」のハプニングを強制発動させます。内容としては、対象を「不休状態」レベル1にし、MPが現在の半分、MPコストが2倍になります。
ななむ :え!? +4してから2倍!?
GM :いや、2倍してから+4。元のコストがXなら、2X+4になります。
ななむ :あ、よかった……いやそれでも痛い!
amida :つまりここで休憩しろって事だるぉ!?(白目
ましろ :え、休憩したら治んの?
GM :不休状態1は「仮眠」を取らないと治らないので、5ターン以上休憩する必要があります。MP減少は現在値が減っただけなんで、休憩すれば回復するよ。
ましろ :じゃあ、ふつーに休憩しますか。
GM :はい、では次は休憩終了後、MAPの開示から始めます。
※ターンについて
『グランクレストRPG』において、魔境内の時間経過はターン制で管理される。エリア移動など大掛かりな行動で3ターン、戦闘時はラウンドごとに1ターン経過していき、10ターンごとにハプニングが発生する。
戦闘の最中でもハプニングが発生しうるため、今回の「枯渇」が発生でもすれば、目も当てられないことになる。




