第6話 ミドルフェイズ1 「剣山刀樹の丘」
また少し、表示形式をいじってみました。
GM :はーい、ではミドルフェイズ1。全員出て来てー。
一同 :はーい!
GM :場面としては、王の間……謁見室? に、呼ばれる所です。そこにアルバンと、補佐官のデイモスがいます。
ななむ :あー……扉ぶっ壊して侵入して、デイモス脅しつけたいw
GM :おいやめろ() 後々自分たちの拠点になるんやぞ?
ましろ :私の城がー!?
ななむ :だ、大丈夫。今のはPL発言であって、PCは弁えてるはずだからw
***
アルバン:「……では、改めて。君たちには、”剣山刀樹の丘”へと向かってもらう」
玉座のアルバンの声が、フレア一行に降りかかる。相変わらず顔色が悪く、声にも何処か張りが無い。
アルバン:「魔境の詳細と支給品については、カーラに一任してある。こちらは少々、後がつかえているのでな。先に失礼するぞ」
そして、その一言だけを告げると、アルバンはフレア達から目をそらし、そそくさと玉座から立ち上がった。
……まるで、仕事に忙殺されて、フレアなど眼中にないかのように。
***
GM :こんな感じで、アルバンはさっさと帰ろうとしますけど、どうする?呼び止める?
amida :リオン君は、その”剣山刀樹の丘”について知ってるのかな?
GM :あー、リオン君なら知っていてもいいでしょう。以下の情報を知っていることとします。
・魔境”剣山刀樹の丘”について
未だに浄化しきれていない、ルーミル国にある小さな魔境。
この魔境の最奥には「サウザンドソード」と呼ばれる巨人がおり、自分に挑んでくる強者との戦いを楽しみにしている。
自ら魔境を広げることは無いため実害はなく、むしろ他国から巨人に挑戦する者達の来訪が、ルーミルの利益になってすらいる。しかし、国の体面として魔境を野放しにする事もできないため、毎年挑戦者という名の生贄がルーミルからも送り込まれている。
(『グランクレスト戦記データブック』p.105より参照)
GM :で、今年の生贄に選ばれたのがPC達って事やね。簡単に言えば、このサウザンドソードが今回のシナリオボスです。
amida :なるほど、まぁそうだろうね。じゃあ、それを踏まえて声をかけようか。
***
リオン :「全く、無理難題を言ってくれるね」
立ち去ろうとするアルバンに、抗議の声を上げるリオン。しかしアルバンは意に介さず、目線だけで振り返って答える。
アルバン:「何だ? 君の君主は、自分たちなら簡単だと言っていたぞ。まさか、主の言葉を違えるわけにもいくまい?」
リオン :「こんのバカ王女、何勝手な約束を……」
フレア :「い、いやだって、皆ならできるでしょう?」
頭を抱え、フレアを睨み付けるリオンに対し、スッと目線を逸らすフレア。
拗ねたようなその仕草に、リオンも気勢を削がれたか、やれやれとばかりにため息をついた。
リオン :「……ま、一応ボクもついていくし、何とかなるかな?」
ローラン:「はっ、死線を潜るのは、邪紋使いの本懐さね」
腹を括った様子のリオンと、動揺を見せずに笑い飛ばすローラン。この二人はすでに、フレアについて行く覚悟を決めているようだった。
***
GM :さて、他に呼びかける人はいない?いなかったら、アルバンはそのまま立ち去っていくけど。
ななむ :えらい急いでるな……。
GM :これから用事があるみたいですね。
ましろ :フレアは、呼び止める気ないね。
GM :OK、ではアルバンは立ち去って、代わりにカーラがあなたたちに話しかけます。
***
カーラ :「あなたたち、本当に行くの? ……あの丘は、さすがにあなたたちでも無理だと思うわよ。私の予知でも、皆血塗れになって倒れていたし……」
だから、と続けようとするカーラを、フレアの手が制す。
フレア :「……カーラさん、未来は絶対じゃないわ。それはあなたが、一番よく知っているでしょう?」
カーラ :「…それは、そうだけど……。でも、本当に大丈夫? 絶対に、必ず生きて帰ってきてね?」
心配そうに、何度も念を押すカーラ。
彼女にとって、フレアはまだまだ小さな女の子であり、守られるべき相手なのだろう。
フレア :「大丈夫、私達に任せて。絶対に生きて帰ってくるから」
だからこそ、フレアはにっこりと笑顔を浮かべて、カーラの制止を振り払う。
これからは、自分こそが守る立場になりたいのだから。
カーラ :「……わかったわ。それじゃあ、支給品を渡しておくわね」
納得はしていないながらも、フレアの決意に根負けしたか、カーラはいつも通りの笑顔を浮かべた。
***
GM :という事で、、ここでカーラから以下の支給品が得られます。誰かメモれ……おい、ななむ。
ましろ :誰かメモれ→ななむw
ななむ :はいはい、何?
GM :まず、HPポーションが2個、MPポーションが5個。アカデミーサポートの、《薬学知識》が3レベル……これはポーションの回復量を増加させます。それと、アーティファクトの《庇護結界石》。魔境内で休憩する際に、HPとMPの自然回復量が2D増加します。本来は1ターンで1Dずつ回復のところを、これを使えば3D回復できるってことですね。
ましろ :おっけぃ。
GM :あと、「自然回復の効率化」(※)を持ってる際は、回復量を倍にしてもいいです。現在3Dやから、その倍で6Dやね。ローランは《疲れ知らずの闘士》を持ってるから、さらに+2Dして8D回復できることにします
ななむ :やったぜ!
GM :以上が、今回のシナリオにおける休憩のルールです。今回は休憩せんときついからね。それと、最後にカーラがオドネットを紹介します。
***
カーラ :「そうそう、バッシュさんとシェリーちゃんのお願いで、オドネットくんも今回の討伐に参加することになったの。……オドちゃんも、本当に大丈夫?」
オドネ :「はいっ、お久しぶりです皆さん! 改めまして、バッシュの息子のオドネットです!」
ガチガチに緊張した様子で、オドネットが一歩前に出て、ぎこちなく敬礼する。
その初々しさに、その場の誰もが……年下のリオンまでもが、微笑ましさを感じずにいられなかった。
フレア :「そんなに固くならなくてもいいわ。きっと皆が守ってくれるし……私もあなたを守るから。」
オドネ :「あ、ありがとうございます、フレア様!頑張ります!」
優しく気づかいの言葉をかけるフレアと、憧れの姫と話せた嬉しさにますます緊張してしまうオドネット。その後ろから、リオンがオドネットの顔を……そこに浮かんだ邪紋を見つめて、ぽつりと呟いた。
リオン :「……なるほど、混沌核の継承が済んだのか。なら、僕からは何も言う事はないかな」
***
ましろ :おっ、さすがリオン君やでぇ。
GM :この物知り顔なw
ななむ :ほうほうほう。……んーと、ローランはこの場では何も言いません。その代わり、「ちょっと後で面貸せやぁ!」みたいな身振りをしてます。
電磁炉 :怖い人がいる……w
ましろ :おっ、後輩いびりか?
GM :早速先輩風吹かし始めたぞこいつ!w
ななむ :ブーイブーイ!……いや、一応兄貴分のはずだから!w
ましろ :……で、と。RPしてもいいのかな?
GM :ん、いいよ?
ましろ :じゃあ、イスキューロン様に話しかけよう。リオンとローランのことは信じてるからね。
***
フレア :「主様、すみません」
イスキュ:「おっ、なんじゃ?」
イスキューロンへ向き直り、改まった様子で話しかけるフレア。一方のイスキューロンは、腕を組んで立ち上がり、あえて尊大な態度で礼を受ける。
フレア :「今回の試練、私達だけでは突破は難しいでしょう。どうか、お力を貸してください」
イスキュ:「なぁに、ワシのこの地における第一の信徒、守ってやらねばなるまいて。……最上級の加護をやろう、案ずるな」
にかっと笑って答えるイスキューロンに、フレアもまた表情を綻ばせた。
フレア :「……ありがとうございます。主様とみんながいれば、怖いものなんてなにもないから」
イスキュ:「うむ、うむ。……さて、そこの少年!」(ギュルンっ
***
一同 :www
ましろ :ギランって目が光ってるw……あ、じゃあフレアちゃんもオドをじっと見るw
電磁炉 :えっ?……えっ?
***
イスキュ:「お主とは初めましてじゃな。……ワシはのぅ、新しく、この国の”守護神”となった者であるっ!」
オドネ :「えっ?えっと……フレア様、この人ちょっとおかしくないですか?」
フラン :「……オドネット君、何を言っているの? この方はね、私の窮地を何度も救ってくれた、素晴らしい神様なのよ?」
据わった目でじっと見つめてくるフレアの姿に、どうしていいか分からないオドネット。その肩をローランがポンと叩き、「ここはこういう感じなんだ。諦めろ」と声をかけた。
フラン :「勿論、オドネット君も信仰するわよね?」(威圧
オドネ :「は、はい……。イスキューロン、ってお名前なんですね。よろしくお願いします!」
イスキュ:「うむ、よい挨拶じゃ。よろしくのぅ!」
有耶無耶のうちに、信仰させられてしまったオドネット。リオンが遠巻きに眺めながらも、「僕だけはあの空気に屈しないぞ!」と息巻いていたが……それがいつまで保つかは、誰にも分からなかった。
***
ななむ :あぁ、目を付けられてしまったか……。
ニーグ :まぁ、純朴な少年はね、信仰のカモだからね?w
GM :「カモ」って言い切ったぞこの人w
ましろ :よし、後でシェリーも勧誘しておかないとw やったねイス様、信者が増えるよ!
ななむ :おいヤメロぉ!?
GM :……はい、RPはこんな所でいいかな?それじゃあ、次のシーンに行きましょう。