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グランクレストRPGリプレイ 「新編:アロンヌ建国紀」  作者: 七無
第二章 千本の剣のもとで
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第6話 ミドルフェイズ1 「剣山刀樹の丘」

また少し、表示形式をいじってみました。


GM   :はーい、ではミドルフェイズ1。全員出て来てー。

一同  :はーい!

GM   :場面としては、王の間……謁見室? に、呼ばれる所です。そこにアルバンと、補佐官のデイモスがいます。


ななむ :あー……扉ぶっ壊して侵入して、デイモス脅しつけたいw

GM   :おいやめろ() 後々自分たちの拠点になるんやぞ?

ましろ :私の城がー!?

ななむ :だ、大丈夫。今のはPL発言であって、PCは弁えてるはずだからw


***


アルバン:「……では、改めて。君たちには、”剣山刀樹の丘”へと向かってもらう」


 玉座のアルバンの声が、フレア一行に降りかかる。相変わらず顔色が悪く、声にも何処か張りが無い。


アルバン:「魔境の詳細と支給品については、カーラに一任してある。こちらは少々、後がつかえているのでな。先に失礼するぞ」


 そして、その一言だけを告げると、アルバンはフレア達から目をそらし、そそくさと玉座から立ち上がった。


 ……まるで、仕事に忙殺されて、フレアなど眼中にないかのように。


***


GM   :こんな感じで、アルバンはさっさと帰ろうとしますけど、どうする?呼び止める?

amida  :リオン君は、その”剣山刀樹の丘”について知ってるのかな?

GM   :あー、リオン君なら知っていてもいいでしょう。以下の情報を知っていることとします。


・魔境”剣山刀樹の丘”について


未だに浄化しきれていない、ルーミル国にある小さな魔境。

この魔境の最奥には「サウザンドソード」と呼ばれる巨人がおり、自分に挑んでくる強者との戦いを楽しみにしている。

自ら魔境を広げることは無いため実害はなく、むしろ他国から巨人に挑戦する者達の来訪が、ルーミルの利益になってすらいる。しかし、国の体面として魔境を野放しにする事もできないため、毎年挑戦者という名の生贄がルーミルからも送り込まれている。


(『グランクレスト戦記データブック』p.105より参照)


GM   :で、今年の生贄に選ばれたのがPC達って事やね。簡単に言えば、このサウザンドソードが今回のシナリオボスです。

amida  :なるほど、まぁそうだろうね。じゃあ、それを踏まえて声をかけようか。


***


リオン :「全く、無理難題を言ってくれるね」


 立ち去ろうとするアルバンに、抗議の声を上げるリオン。しかしアルバンは意に介さず、目線だけで振り返って答える。


アルバン:「何だ? 君の君主(ロード)は、自分たちなら簡単だと言っていたぞ。まさか、(あるじ)の言葉を違えるわけにもいくまい?」


リオン :「こんのバカ王女、何勝手な約束を……」

フレア :「い、いやだって、皆ならできるでしょう?」


 頭を抱え、フレアを睨み付けるリオンに対し、スッと目線を逸らすフレア。

 拗ねたようなその仕草に、リオンも気勢を削がれたか、やれやれとばかりにため息をついた。


リオン :「……ま、一応ボクもついていくし、何とかなるかな?」

ローラン:「はっ、死線を潜るのは、邪紋使い(アーティスト)の本懐さね」


 腹を括った様子のリオンと、動揺を見せずに笑い飛ばすローラン。この二人はすでに、フレアについて行く覚悟を決めているようだった。


***


GM   :さて、他に呼びかける人はいない?いなかったら、アルバンはそのまま立ち去っていくけど。

ななむ :えらい急いでるな……。

GM   :これから用事があるみたいですね。

ましろ :フレアは、呼び止める気ないね。

GM   :OK、ではアルバンは立ち去って、代わりにカーラがあなたたちに話しかけます。


***


カーラ :「あなたたち、本当に行くの? ……あの丘は、さすがにあなたたちでも無理だと思うわよ。私の予知でも、皆血塗れになって倒れていたし……」


 だから、と続けようとするカーラを、フレアの手が制す。


フレア :「……カーラさん、未来は絶対じゃないわ。それはあなたが、一番よく知っているでしょう?」

カーラ :「…それは、そうだけど……。でも、本当に大丈夫? 絶対に、必ず生きて帰ってきてね?」


 心配そうに、何度も念を押すカーラ。

 彼女にとって、フレアはまだまだ小さな女の子であり、守られるべき相手なのだろう。


フレア :「大丈夫、私達に任せて。絶対に生きて帰ってくるから」


 だからこそ、フレアはにっこりと笑顔を浮かべて、カーラの制止を振り払う。

 これからは、自分こそが守る立場になりたいのだから。


カーラ :「……わかったわ。それじゃあ、支給品を渡しておくわね」


 納得はしていないながらも、フレアの決意に根負けしたか、カーラはいつも通りの笑顔を浮かべた。


***


GM   :という事で、、ここでカーラから以下の支給品が得られます。誰かメモれ……おい、ななむ。

ましろ :誰かメモれ→ななむw

ななむ :はいはい、何?


GM   :まず、HPポーションが2個、MPポーションが5個。アカデミーサポートの、《薬学知識》が3レベル……これはポーションの回復量を増加させます。それと、アーティファクトの《庇護結界石》。魔境内で休憩する際に、HPとMPの自然回復量が2D増加します。本来は1ターンで1Dずつ回復のところを、これを使えば3D回復できるってことですね。

ましろ :おっけぃ。

GM   :あと、「自然回復の効率化」(※)を持ってる際は、回復量を倍にしてもいいです。現在3Dやから、その倍で6Dやね。ローランは《疲れ知らずの闘士》を持ってるから、さらに+2Dして8D回復できることにします

ななむ :やったぜ!


GM   :以上が、今回のシナリオにおける休憩のルールです。今回は休憩せんときついからね。それと、最後にカーラがオドネットを紹介します。


***


カーラ :「そうそう、バッシュさんとシェリーちゃんのお願いで、オドネットくんも今回の討伐に参加することになったの。……オドちゃんも、本当に大丈夫?」

オドネ :「はいっ、お久しぶりです皆さん! 改めまして、バッシュの息子のオドネットです!」


 ガチガチに緊張した様子で、オドネットが一歩前に出て、ぎこちなく敬礼する。

 その初々しさに、その場の誰もが……年下のリオンまでもが、微笑ましさを感じずにいられなかった。


フレア :「そんなに固くならなくてもいいわ。きっと皆が守ってくれるし……私もあなたを守るから。」

オドネ :「あ、ありがとうございます、フレア様!頑張ります!」


 優しく気づかいの言葉をかけるフレアと、憧れの姫と話せた嬉しさにますます緊張してしまうオドネット。その後ろから、リオンがオドネットの顔を……そこに浮かんだ邪紋を見つめて、ぽつりと呟いた。


リオン :「……なるほど、混沌核(カオスコア)の継承が済んだのか。なら、僕からは何も言う事はないかな」


***


ましろ :おっ、さすがリオン君やでぇ。

GM   :この物知り顔なw

ななむ :ほうほうほう。……んーと、ローランはこの場では何も言いません。その代わり、「ちょっと後で面貸せやぁ!」みたいな身振りをしてます。

電磁炉 :怖い人がいる……w

ましろ :おっ、後輩いびりか?

GM   :早速先輩風吹かし始めたぞこいつ!w

ななむ :ブーイブーイ!……いや、一応兄貴分のはずだから!w


ましろ :……で、と。RP(ロールプレイ)してもいいのかな?

GM   :ん、いいよ?

ましろ :じゃあ、イスキューロン様に話しかけよう。リオンとローランのことは信じてるからね。


***


フレア :「主様(ぬしさま)、すみません」

イスキュ:「おっ、なんじゃ?」


 イスキューロンへ向き直り、改まった様子で話しかけるフレア。一方のイスキューロンは、腕を組んで立ち上がり、あえて尊大な態度で礼を受ける。


フレア :「今回の試練、私達だけでは突破は難しいでしょう。どうか、お力を貸してください」

イスキュ:「なぁに、ワシのこの地における第一の信徒、守ってやらねばなるまいて。……最上級の加護をやろう、案ずるな」


 にかっと笑って答えるイスキューロンに、フレアもまた表情を綻ばせた。


フレア :「……ありがとうございます。主様(ぬしさま)とみんながいれば、怖いものなんてなにもないから」

イスキュ:「うむ、うむ。……さて、そこの少年!」(ギュルンっ


***


一同  :www

ましろ :ギランって目が光ってるw……あ、じゃあフレアちゃんもオドをじっと見るw

電磁炉 :えっ?……えっ?


***


イスキュ:「お主とは初めましてじゃな。……ワシはのぅ、新しく、この国の”守護神”となった者であるっ!」

オドネ :「えっ?えっと……フレア様、この人ちょっとおかしくないですか?」

フラン :「……オドネット君、何を言っているの? この方はね、私の窮地を何度も救ってくれた、素晴らしい神様なのよ?」


 据わった目でじっと見つめてくるフレアの姿に、どうしていいか分からないオドネット。その肩をローランがポンと叩き、「ここはこういう感じなんだ。諦めろ」と声をかけた。


フラン :「勿論、オドネット君も信仰するわよね?」(威圧

オドネ :「は、はい……。イスキューロン、ってお名前なんですね。よろしくお願いします!」

イスキュ:「うむ、よい挨拶じゃ。よろしくのぅ!」


 有耶無耶のうちに、信仰させられてしまったオドネット。リオンが遠巻きに眺めながらも、「僕だけはあの空気に屈しないぞ!」と息巻いていたが……それがいつまで保つかは、誰にも分からなかった。


***


ななむ :あぁ、目を付けられてしまったか……。

ニーグ :まぁ、純朴な少年はね、信仰のカモだからね?w

GM   :「カモ」って言い切ったぞこの人w

ましろ :よし、後でシェリーも勧誘しておかないとw やったねイス様、信者が増えるよ!

ななむ :おいヤメロぉ!?



GM   :……はい、RP(ロールプレイ)はこんな所でいいかな?それじゃあ、次のシーンに行きましょう。



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