基本用語説明
セッション中、PL達が使っている『グランクレストRPG』の用語について補足説明します。
・『混沌』
作中世界、『アトラタン』に満ちる未知のエネルギー。自然律——いわゆる物理法則を捻じ曲げ、濃度が高まれば異界の魔物の分身、『投影体』をも生み出す。グランクレストRPGの世界を、「剣と魔法のファンタジー」たらしめる最大の要素。
・『君主』
混沌を浄化する力、『聖印』をその身に宿した者たち。アトラタンでは混沌を浄化せねば作物も満足に育たないため、基本的には君主が領主となり混沌災害に対処する。その一方で、君主は他の君主の聖印から力を奪うこともできるため、君主同士の争いが跡を絶たない。
【精神】の能力値をダメージや防御力に加算するなど、「想いを力に変える」タイプの特技が多い。
・『魔法師』
混沌を操り、超常現象を起こす「魔法」を修めた者たち。『魔法師協会』より派遣され、君主の補佐を行う。ほぼ唯一の知識層であり、国政においてしばしば君主にこき使われ――もとい、頼りにされている。
攻撃魔法による範囲殲滅力は飛びぬけているが、素の耐久力に欠ける。
・『邪紋使い(アーティスト)』
理想の自分になるために、混沌を身の内に取り込み、肉体を変質させた者たち。聖印とは対照的に、邪紋と呼ばれる黒い紋様が体に浮かぶ。民衆からは忌避される一方で、戦力として君主に雇われることが多い。
不死の体を目指す者、武器と融合する者、竜になろうとする者など、その能力は多岐にわたる。
・『投影体』
混沌の働きによってアトラタンに出現した、異界の存在の似姿。あくまで元の存在のコピーであり、投影体の生死は本体に影響しないとされる。通常はただ暴れまわるのみで討伐の対象となるが、まれに理性を持ち人類に友好的な投影体が生まれる事もある。
異界の知識や器物を携えているため、それらを利用しようとする者も少なからず存在する。
・『魔法師協会』
自由都市『エーラム』に存在する、メイジ達の教育機関。アトラタン各地より素質のある子供を集め、教育し、アカデミーが君主と認めた者に派遣している。また、ポーションやアーティファクトなど「アカデミーサポート」と呼ばれる物的支援も行う。
君主を支援し、世界から混沌を消し去ることが目的だとされている。
・『天運』
運命を塗り替えうる、英雄となるための資質。PC達は全員これを持っており、NPCでもボス級の敵は所持していることがある。データ的には判定ダイスを増加させられるほか、『偉業特技』と呼ばれる必殺技を使うことも可能になる。
PCはセッション開始時点でこれを3点保持しており、セッション中に「誓いを立てる」ことで6点まで取得することができる。
・『ライフパス』
PCが何をして生きてきたか、どのように生きているかを示すもの。キャラクター作成の際に決定し、ランダム表からダイスで決めることも任意で選ぶことも出来る。PLのRP方針の目安となるものだが、その場のノリでなかったことになることも稀によくある。
グランクレストにおけるライフパスは、経歴が「出自」と二つの「経験」によって、性格が「目的」「禁忌」「趣味嗜好」の3つによって決定される。