おまけ 「悪霊の思慕」
※グロ注意です。読まなくてもストーリーの理解に支障はないので、描写がきついと感じた人は飛ばしてくださって構いません。
――ヘルガーの魔法師のリゼが、君主ベリオに面会していたのと同じ頃。
「うふふ……うふふふふ……」
ヘルガー城の薄暗い一室に、不気味な笑い声が響いていた。
「あぁあ……楽しかったなぁ……気持ちよかったなぁ……」
ブチリ、ベチョ、ベチョ。粘着質な音を立てながら、不死者のリースが床にうずくまり、キャンバスに何かを描き続けている。
「あの眼差し……ボクを真っすぐ見つめてくれて……。あの角も、一気にお腹をグサーって……。あぁ、ハートも一緒に、串刺しにされちゃったかなぁ?」
傍目には、絵を描いているように見える。しかし、その部屋には絵筆もなければ、パレットもなかった。
「あぁ、早くまた逢いたいなぁ……!」
それでも、絵は着々と完成に向かい……粘着質な音も、定期的に響き続ける。
では、彼女は一体、何で何を描いているのか……?
「また、その目で睨み付けて欲しい……!また、その角でつらぬいてほしぃよぅ……!」
――ブチリ。
「……おにぃちゃん……!」
そこにあったのは、何度も噛み裂かれ、血塗れになった人差し指と。真っ赤な線描で描かれた、こちらへ突進してくるローランの肖像画だった。
彼女は、自らの指から滴る血で線を引き、出血が止まる度に再度指を噛みちぎるのをくりかえして、血糊の絵を描き続けていたのだ。
「あぁもう、待ちきれないよぅ……!うふふ……おねぇちゃんに内緒で、こっそり遊びにいっちゃおうかな……?」
ペロリと指を舐め、描き上げた肖像画を恍惚の瞳で見つめるリース。薄暗がりに、彼女の笑い声が響き続けていた。
***
ましろ :こえぇえー!!?だから、怖いってば!?
ななむ :……もうホント、勘弁してくれないかな(白目
GM :な、ゾクゾクするやろ?悪い意味で(ゲス顔
ななむ :ほんっと悪い意味でな!?
ましろ :蕁麻疹が出そうになるわ(遠い目
amida :現代風に言えば、部屋バァン!って入ったら壁中写真で埋め尽くされてるようなタイプかw
GM :ほんでまぁ、大体想像つくと思うけど、こいつサブクラスで影使い持ってるんですよ。〈隠密〉高くて神出鬼没なんですよ。……ローランを付け回すよねぇ?(ニッコリ
ニーグ :あー……ストーカーしてるかもな?
ななむ :あのさぁ……サバサバした傭兵ポジションが良かったんだよぉ!(絶叫) こいつ出て来てから怒鳴ってばっかりやんけ!
GM :いやー、なんでか知らんけど、降りて来てんよこのキャラが。ボスに強い邪紋使い出したいなと。キャラはドМにしよう、となると殴られ役の不死者。影使い(シャドウ)と組み合わせて、人に憑りつく悪霊系にしよう。対象は……ななむやな(確信)ってな具合に。
ななむ :ちょっと待て!?「対象は」→「ななむ」の間に一体なにがあった!!?
ましろ :何もないんじゃないかな?(すっとぼけ
amida :同じ邪紋使いだからね、仕方ないね!