第11話 クライマックス2 「怨霊のごとく」
【行動値】 リオン:16 ローラン:11 フレア:10 リース:10 歩兵:8 騎馬兵:5 弓兵:0
混沌lv:5
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GM :初期位置とかはこんな感じかな。ぶっちゃけリース以外は雑魚なんで、ちゃっちゃと倒しちゃって下さいw
ななむ :リースはどうせ、ローランを狙いに来るんやろ?
GM :はい。あと戦闘終了条件は、「リースの撃退」及び「敵の殲滅」です。洗脳兵はもう、殺さない限り止まりません。
ましろ :殺さないと駄目か……。まぁ、しょうがないとは思ってたけど。殺すことも一つの解放だしね。
GM :ていうことで、1ラウンド目から行きましょう。
〇第一ラウンド
GM :まずはセットアップから、各自宣言をどうぞ。
amida :リオンは無し。
ななむ :ローランは、《地を駆けるもの》と「タイミング:いつでも」の《野性の爪牙》。ミノタウロスに変身します。
ましろ :フレアは《光炎の印》を宣言。
GM :OK。リースは《破壊の血爪》を、弓兵は《充輝の印》を宣言します。
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「久しぶりの全開だ、気合入れていくぜっ……!」
ローランが全身に力を込めると、めりめりと音を立てて二本の角が生え、足が蹄に変わり、全身の筋肉が一回り隆起する。”猛き角”の由来たる、ミノタウロスとしての彼の姿だ。
「あぁっ、イイよ、すごくイイ! その角でボクを貫いてぇ!」
応じるようにリースが自身の体を掻きむしり、裂けた肌から溢れた血が両腕に纏わりついて鉤爪となる。
――混沌の力で異形と化す、邪紋使いならではの戦法を見せる両者。
それと対照的に、フレアの戦支度は涼やかだった。
「さぁ、行きましょうか。」
しゃらりと音を立てて、腰に下げた短剣を引き抜く。その刃は針のように細く、とても打ち合いに使えるようには見えない。
だが……フレアの右手の甲が光り輝くと、その光が炎となって剣身に纏わりつき、忽ちのうちに炎の細剣を作り上げた。
意志の力を刃に乗せて、混沌を切り払う『聖剣士』の力である。
「その火、嫌い……」
恍惚としていたリースが、その炎剣に初めて不快な表情を見せた。
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GM :リースは不死者だから、〈炎熱〉だけはガードできない弱点なんよ。
ましろ :正義の炎ってわけではないけど、浄化の炎って思っといて。
GM :えーとじゃあ、最初のイニシアチブはリオンからだけどどうする?
amida :リオンは十字に撃てるから、前の3人に魔法撃っておくか。
ましろ :ついでにあいつら、こっちに連れてきたり出来ない? フレアの【移動力】4だから、誰にも届かない(
amida :それは無理ですね……。「硬直」は与えられるけど。
ましろ :「硬直」与えたらこっちに来ないだるぉ!?(焦り
amida :どうせ「硬直」つけても、マイナーで解除してメジャーで突撃とかしてくるやろw
ましろ :あー、まぁいいよ。
ニーグ :一応イスキューロンは、《偉大なりし加護》で命中+1dとダメ+3d飛ばせるけど、誰か欲しい人おる?
ましろ :あー、命中は皆高いけど、出来たらフレアがダメージアップ欲しいので、敵が近づいてフレアが攻撃出来そうならお願いします。
ニーグ :OKりょーかい。
amida :じゃあ、リオンはマイナーで一歩前に出て、メジャーで《クラッシュダウン》に《拡大する力Ⅱ》を宣言。これで十字対象だね。前に出ないと届かないけど、イスキューロンのカバー範囲だから問題なし。
命中が3d6+13で……(コロコロ)28です。で、攻撃直後に《衝撃伝導》を宣言してガード不可にします。
GM :あー! そういえばあったなそんなん。 えっとリースの回避は……(コロコロ)無理だね、全員当たります。
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「僕の才能が本物かどうか、姉の代わりに確かめるといいよっ!」
リオンが杖を一振りすると、敵側の歩兵、騎馬兵、装甲兵――3つの軍集団全てが空高く浮き上がり、次いで勢いよく地面へと落下してゆく。
――《クラッシュダウン》の魔法は、本来は人一人を浮き上がらせ叩きつける魔法だ。1部隊を丸ごと浮かせるためには、魔法の習得に加えて特殊な訓練が必要だと言われている。
それを複数部隊まとめて、こともなげに浮かせて見せるその手腕こそが、リオンの才能の証明にほかならない――!
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amida :ダメージは、5d6+40の〈衝撃〉属性だけど、相手の〈運動〉達成値分だけダメージが減ります。
ましろ :めんどくせぇ効果だな……。
amida :(コロコロ……)あー低い! 〈衝撃〉52点のダメージで、そこから〈運動〉分減少。
GM :とりあえずリースから、〈運動〉は部隊修正込で2d6+13……(コロコロ)22。これに〈衝撃〉防御が14で、16点通った。ガ不強いね……。
amida :ガ不強いな。あと、ダメージロール直後に《エンスネア》宣言でダメージ通った相手に硬直です。
GM :はーい。で、雑魚達は……(コロコロ)うん、歩兵と騎兵はHPの半分くらいダメージ入りました。
amida :結構入ったな。「硬直」も入りました?
GM :アッハイ(白目)。けど、リースは「解放の符」使って解除します。
amida :あ、持ってたんだ。
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高空より地面へと叩きつけられ、身動きがとれなくなる歩兵部隊と騎兵部隊。
しかしリースは素早く跳ね起き、懐からアーティファクトの護符を取り出して、自分の部隊を立ち上がらせる。
「たりなぃ……こんなんじゃ全然足りないよぉ! やっぱりおにぃちゃんに殴ってもらわなきゃ!」
そう叫ぶリースの顔は、中途半端な痛みに焦らされたのか、ドロリと欲望に濡れ光っていた。
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GM :で、次ローランの番やけど、どうする?熱烈なラブコールが飛んでるけど(
ななむ :うーん、リオン殴らせたくないから突っ込むか……?
ましろ :まってななむ、その場合フレアがマジで何にも出来ない(
ななむ :あー、移動して終わりになっちゃうか……。じゃあ、待機で。
GM :じゃあフレアは?
ましろ :待機宣言に決まってるやろ何言ってんねん!【移動力】4やっつってるやろ!!w
ななむ :あ、じゃあこの間に、念の為《窮鼠の力》を宣言しときます。
***
「こっちに来て、おにぃちゃん! 僕を殴ってよ!」
「うるせぇ! お前の趣味に付き合う義理はねぇ!」
リースが呼びかけるも、ローランは中指を立てて返し、待ちの姿勢を崩さない。
「むー、おにぃちゃんのいけずぅ! 来てくれないならぁ……こっちからいっちゃうよぉお!?」
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GM :では、リースの手番。D7まで来てリオンにエンゲージするけど、全く気にせずに《紅の大樹》で射程を伸ばしてローランを殴りますw
ななむ :こいよベ●ットぉ!(震え声
amida :頑張って避けろー。
GM :大丈夫、マイナーで移動したから命中はそんな増えない。4d6+11で……(コロコロ)23!
ななむ :えーと、《窮鼠の力》で1d増えて、〈回避〉4d6+8か……。天運使って避けに行くか……?
ましろ :ふ、フレアちゃんの火力にくだしあ(泣
ななむ :ああ、天運譲渡か。うーん……じゃあ、当たったらカバーはいいんで、防御バフだけ下さい。(コロコロ……)21。
amida :《アシスト》飛ばせば避けられるけど、どうする?シーン一回やから、置いときたいっちゃ置いときたいけど。
ななむ :んー、まだいいでしょう。受けます。
GM :はーい、ではダメージ出します。6d6+69で……(コロコロ)〈武器〉86点。
amida :《キネティックバリア》で4d6+5……(コロコロ)16軽減。
ニーグ :じゃあこっちも、《遣わされし守護者》で……(コロコロ)22。
ななむ :軽減引いて58の、〈武器〉防御が部隊修正込で12で、46ダメージ。残りHP73やね。
GM :はい、これでダメージが入ったので、オリジナル特技の《だいしゅきホールド》発動!(※1)「出血」、「放心」に加えて「捕縛」が付与され、ローランがD7に引き寄せられます。デバフガン盛りだぁ!
***
「おにぃいちゃぁあああぁぁん!!」
狂声と共に駆け出したリースが、血の鉤爪を伸ばしてローランを捕らえ、手元に引き寄せる。そのまま両手両足を使って羽交い絞めにし、、ガブリと肩口に噛み付いた。
「ぐぅうっ!?」
「おぃしぃ、おぃしぃよぉ! おにぃちゃんの血、美味しい!!」
ジュルジュルと音を立て、血を吸い続けるリース。彼女の異様さに圧倒され、両腕を塞がれて、ローランはなすすべなく体力を奪われていった。
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GM :因みに「出血」のダメージは、基本の【筋力基本値】から更に+13されてます。あとBP(※2)2点とHP23点も回復。
ましろ :ハッハッハッハ……w 待てw 何それw
ななむ :マジかー……。
ニーグ :「出血」ってヤバくなかったっけ?
ましろ :ヤバいですw 行動するたびにダメージ食らいます。
ななむ :マイナーで解除は出来るけど、そうすると「捕縛」が解除出来ないな……。殴れない。
amida :右手が封じられても左手がある! みたいなのは?
GM :あー……。(確認)えーと、ローランの武器は「素手」で、ルール上両手の2つ持ってる扱いになるから、片方封じられても攻撃は出来るものとします。但し、ガード値を両手分合計は出来ません。
ななむ :よしっ!ローラン元々ガード出来ないから変わらない!w
ましろ :おっけー!w
GM :はーい、では次は雑魚敵達の行動を挟んで、残りの3人の行動です。
※1 オリジナル特技、《だいしゅきホールド》のデータ
タイミング:ダメージロールの直後
この攻撃で対象にダメージを与えた時、対象に捕縛を与える。またこの捕縛の効果中、対象と使用者の位置は同期する。
素手で攻撃した時のみ使用可能。
※2 BPについて
不死者の特技《赤き雫》等によって得られる、他者の血液を吸い取って外付けのHPタンクとしたもの。
取り込んでHPを回復出来るほか、攻撃の強化にも使用できる。