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グランクレストRPGリプレイ 「新編:アロンヌ建国紀」  作者: 七無
第一章 反撃の狼煙
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第11話 クライマックス2 「怨霊のごとく」



挿絵(By みてみん)



  【行動値】 リオン:16 ローラン:11 フレア:10 リース:10 歩兵:8 騎馬兵:5 弓兵:0

  混沌lv:5


***


 GM   :初期位置とかはこんな感じかな。ぶっちゃけリース以外は雑魚なんで、ちゃっちゃと倒しちゃって下さいw

 ななむ :リースはどうせ、ローランを狙いに来るんやろ?

 GM   :はい。あと戦闘終了条件は、「リースの撃退」及び「敵の殲滅」です。洗脳兵はもう、殺さない限り止まりません。

 ましろ :殺さないと駄目か……。まぁ、しょうがないとは思ってたけど。殺すことも一つの解放だしね。

 GM   :ていうことで、1ラウンド目から行きましょう。



〇第一ラウンド



 GM   :まずはセットアップから、各自宣言をどうぞ。

 amida  :リオンは無し。

 ななむ :ローランは、《地を駆けるもの》と「タイミング:いつでも」の《野性の爪牙》。ミノタウロスに変身します。

 ましろ :フレアは《光炎の印》を宣言。

 GM   :OK。リースは《破壊の血爪》を、弓兵は《充輝の印》を宣言します。


***


 「久しぶりの全開だ、気合入れていくぜっ……!」


 ローランが全身に力を込めると、めりめりと音を立てて二本の角が生え、足が蹄に変わり、全身の筋肉が一回り隆起する。”猛き角ストロングホーン”の由来たる、ミノタウロスとしての彼の姿だ。


 「あぁっ、イイよ、すごくイイ! その角でボクを貫いてぇ!」


 応じるようにリースが自身の体を掻きむしり、裂けた肌から溢れた血が両腕に纏わりついて鉤爪となる。


 ――混沌の力で異形と化す、邪紋使い(アーティスト)ならではの戦法を見せる両者。

それと対照的に、フレアの戦支度は涼やかだった。


 「さぁ、行きましょうか。」


 しゃらりと音を立てて、腰に下げた短剣を引き抜く。その刃は針のように細く、とても打ち合いに使えるようには見えない。

 だが……フレアの右手の甲が光り輝くと、その光が炎となって剣身に纏わりつき、忽ちのうちに炎の細剣を作り上げた。

 意志の力を刃に乗せて、混沌を切り払う『聖剣士セイバー』の力である。


 「その火、嫌い……」


 恍惚としていたリースが、その炎剣に初めて不快な表情を見せた。


***


 GM   :リースは不死者アンデッドだから、〈炎熱〉だけはガードできない弱点なんよ。

 ましろ :正義の炎ってわけではないけど、浄化の炎って思っといて。


 GM   :えーとじゃあ、最初のイニシアチブはリオンからだけどどうする?

 amida  :リオンは十字に撃てるから、前の3人に魔法撃っておくか。

 ましろ :ついでにあいつら、こっちに連れてきたり出来ない? フレアの【移動力】4だから、誰にも届かない(

 amida  :それは無理ですね……。「硬直」は与えられるけど。

 ましろ :「硬直」与えたらこっちに来ないだるぉ!?(焦り

 amida  :どうせ「硬直」つけても、マイナーで解除してメジャーで突撃とかしてくるやろw

 ましろ :あー、まぁいいよ。

 ニーグ :一応イスキューロンは、《偉大なりし加護》で命中+1dとダメ+3d飛ばせるけど、誰か欲しい人おる?

 ましろ :あー、命中は皆高いけど、出来たらフレアがダメージアップ欲しいので、敵が近づいてフレアが攻撃出来そうならお願いします。

 ニーグ :OKりょーかい。

 


 amida  :じゃあ、リオンはマイナーで一歩前に出て、メジャーで《クラッシュダウン》に《拡大する力Ⅱ》を宣言。これで十字対象だね。前に出ないと届かないけど、イスキューロンのカバー範囲だから問題なし。

 命中が3d6+13で……(コロコロ)28です。で、攻撃直後に《衝撃伝導》を宣言してガード不可にします。

 GM   :あー! そういえばあったなそんなん。 えっとリースの回避は……(コロコロ)無理だね、全員当たります。


***


 「僕の才能が本物かどうか、姉の代わりに確かめるといいよっ!」


 リオンが杖を一振りすると、敵側の歩兵、騎馬兵、装甲兵――3つの軍集団全てが空高く浮き上がり、次いで勢いよく地面へと落下してゆく。


 ――《クラッシュダウン》の魔法は、本来は人一人を浮き上がらせ叩きつける魔法だ。1部隊を丸ごと浮かせるためには、魔法の習得に加えて特殊な訓練が必要だと言われている。


 それを複数部隊まとめて、こともなげに浮かせて見せるその手腕こそが、リオンの才能の証明にほかならない――!


***

 amida  :ダメージは、5d6+40の〈衝撃〉属性だけど、相手の〈運動〉達成値分だけダメージが減ります。

 ましろ :めんどくせぇ効果だな……。

 amida  :(コロコロ……)あー低い! 〈衝撃〉52点のダメージで、そこから〈運動〉分減少。


 GM   :とりあえずリースから、〈運動〉は部隊修正込で2d6+13……(コロコロ)22。これに〈衝撃〉防御が14で、16点通った。ガ不強いね……。

 amida  :ガ不強いな。あと、ダメージロール直後に《エンスネア》宣言でダメージ通った相手に硬直です。

 GM   :はーい。で、雑魚達は……(コロコロ)うん、歩兵と騎兵はHPの半分くらいダメージ入りました。

 amida  :結構入ったな。「硬直」も入りました?

 GM   :アッハイ(白目)。けど、リースは「解放の符」使って解除します。

 amida  :あ、持ってたんだ。


***


 高空より地面へと叩きつけられ、身動きがとれなくなる歩兵部隊と騎兵部隊。

 しかしリースは素早く跳ね起き、懐からアーティファクトの護符を取り出して、自分の部隊を立ち上がらせる。


 「たりなぃ……こんなんじゃ全然足りないよぉ! やっぱりおにぃちゃんに殴ってもらわなきゃ!」


 そう叫ぶリースの顔は、中途半端な痛み(悦び)に焦らされたのか、ドロリと欲望に濡れ光っていた。


***


 GM   :で、次ローランの番やけど、どうする?熱烈なラブコールが飛んでるけど(

 ななむ :うーん、リオン殴らせたくないから突っ込むか……?

 ましろ :まってななむ、その場合フレアがマジで何にも出来ない(

 ななむ :あー、移動して終わりになっちゃうか……。じゃあ、待機で。

 GM   :じゃあフレアは?

 ましろ :待機宣言に決まってるやろ何言ってんねん!【移動力】4やっつってるやろ!!w

 ななむ :あ、じゃあこの間に、念の為《窮鼠の力》を宣言しときます。


***


 「こっちに来て、おにぃちゃん! 僕を殴ってよ!」

 「うるせぇ! お前の趣味に付き合う義理はねぇ!」 


 リースが呼びかけるも、ローランは中指を立てて返し、待ちの姿勢を崩さない。


 「むー、おにぃちゃんのいけずぅ! 来てくれないならぁ……こっちからいっちゃうよぉお!?」


***


 GM   :では、リースの手番。D7まで来てリオンにエンゲージするけど、全く気にせずに《紅の大樹》で射程を伸ばしてローランを殴りますw

 ななむ :こいよベ●ットぉ!(震え声

 amida  :頑張って避けろー。

 GM   :大丈夫、マイナーで移動したから命中はそんな増えない。4d6+11で……(コロコロ)23!

 ななむ :えーと、《窮鼠の力》で1d増えて、〈回避〉4d6+8か……。天運使って避けに行くか……?

 ましろ :ふ、フレアちゃんの火力にくだしあ(泣

 ななむ :ああ、天運譲渡か。うーん……じゃあ、当たったらカバーはいいんで、防御バフだけ下さい。(コロコロ……)21。

 amida  :《アシスト》飛ばせば避けられるけど、どうする?シーン一回やから、置いときたいっちゃ置いときたいけど。

 ななむ :んー、まだいいでしょう。受けます。

 GM   :はーい、ではダメージ出します。6d6+69で……(コロコロ)〈武器〉86点。

 amida  :《キネティックバリア》で4d6+5……(コロコロ)16軽減。

 ニーグ :じゃあこっちも、《遣わされし守護者》で……(コロコロ)22。

 ななむ :軽減引いて58の、〈武器〉防御が部隊修正込で12で、46ダメージ。残りHP73やね。


 GM   :はい、これでダメージが入ったので、オリジナル特技の《だいしゅきホールド》発動!(※1)「出血」、「放心」に加えて「捕縛」が付与され、ローランがD7に引き寄せられます。デバフガン盛りだぁ!



***


 「おにぃいちゃぁあああぁぁん!!」

 

 狂声と共に駆け出したリースが、血の鉤爪を伸ばしてローランを捕らえ、手元に引き寄せる。そのまま両手両足を使って羽交い絞めにし、、ガブリと肩口に噛み付いた。


 「ぐぅうっ!?」

 「おぃしぃ、おぃしぃよぉ! おにぃちゃんの血、美味しい!!」


 ジュルジュルと音を立て、血を吸い続けるリース。彼女の異様さに圧倒され、両腕を塞がれて、ローランはなすすべなく体力を奪われていった。


***


 GM :因みに「出血」のダメージは、基本の【筋力基本値】から更に+13されてます。あとBPブラッディプール(※2)2点とHP23点も回復。

 ましろ :ハッハッハッハ……w 待てw 何それw

 ななむ :マジかー……。

 ニーグ :「出血」ってヤバくなかったっけ?

 ましろ :ヤバいですw 行動するたびにダメージ食らいます。

 ななむ :マイナーで解除は出来るけど、そうすると「捕縛」が解除出来ないな……。殴れない。

 amida  :右手が封じられても左手がある! みたいなのは?

 GM   :あー……。(確認)えーと、ローランの武器は「素手」で、ルール上両手の2つ持ってる扱いになるから、片方封じられても攻撃は出来るものとします。但し、ガード値を両手分合計は出来ません。

 ななむ :よしっ!ローラン元々ガード出来ないから変わらない!w

 ましろ :おっけー!w


 GM   :はーい、では次は雑魚敵達の行動を挟んで、残りの3人の行動です。


※1 オリジナル特技、《だいしゅきホールド》のデータ

 タイミング:ダメージロールの直後

 この攻撃で対象にダメージを与えた時、対象に捕縛を与える。またこの捕縛の効果中、対象と使用者の位置は同期する。

 素手で攻撃した時のみ使用可能。


※2 BPブラッディプールについて

 不死者アンデッドの特技《赤き雫》等によって得られる、他者の血液を吸い取って外付けのHPタンクとしたもの。

 取り込んでHPを回復出来るほか、攻撃の強化にも使用できる。


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