家に転がり込んできた……のかな?
地道に書いていこうと思ってます。暖かい目で見て下さるとありがたいです。
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よろしくお願いしますm(_ _)m
当たり障りのない日々が、当たり障りのある日々に変わる…
ある日突然我が家に転がり込んできた、狐の女の子の話をしよう…
ある日、夜勤続きの終わりに帰宅し疲労困憊と次の日の仕事を考えながら帰宅直後服も着替えずに眠りについた………
悪魔で、この時点では何ら変わらない日常だった……
夕方の十七時、アラームの音に気が付き消そうと手をスマートフォンのある方へ伸ばす。
しかし何か右腕に重しが乗ったように重たく動かせない……
(あー腕動かねー。これはやばいかも…)
そういいながらもう片方の腕、つまりは左手なんだが、伸ばしてみたものの届かず。
仕方なく身体を起こし、探す………
フサッ………
(フサッ?何このとんでもなく肌触りの良い、こうなんというか、例えるなら柴犬の様n……)
「柴犬!?」思わず叫びながら、飛び起きる。
グキっ……
右腕の鈍い音と痛みが襲い、一人で悶えていると……
ドサッ……
何かベッドしたに落ちた。
布団だろ?と思いながらスマートフォンのアラームを切り、時間を確認する。
「十七時か、そろそろ飯にすっかな……?」
やたら外の音がすると思ったら、カーテンレール壁から外れてる……
網戸も破れてる?
「なにこれ。誰だよ…いくら寝相が悪くても、ここまではひどくない!」
と、自分に言い聞かせながら窓を閉める。
ガサガサっ……
(っ!!!!)
何か後ろで動いてる……
振り向けない…
振り向けば、死ぬ。
ホラーでよくある後ろから出てきて(キャー!!!)
ってやつだ。
…………
しばらく沈黙と、冷汗をかき続ける自分を他所に
「くぅぁぁーっ」っと犬とかがあくびするような、でもどこか人のような感じの声が聞こえる………
いや、聞こえない。何も聞こえない!聞こえないったらきこえないっ!!!
目をつぶり、汗をかく。
季節も秋に近ずこうとし始め、朝と夜は肌寒いぐらいというのに、恐怖で汗が止まらない………
「あれっ!?ここどこですか?イテテテ……」
聞こえてきたのは、可愛らしい女の子の声と自分の置かれた状況が理解出来ていない様な感じだった………
(状況が、理解出来てないのはこっちだうらぁー!!)と閉めた窓に精一杯のガンを飛ばす。
「あの〜すいません。ここどこですか?朝からの記憶が無いんですが……」
「んあ"ぁ"?今それどこ、ろ、じゃ、にゃい?」
振り向いた先にいたのは、黄金色の髪に、同じ黄金色の尻尾…
本来耳のある場所(人間の)に耳は無く、頭頂部より少しずれた位置に左右対象の耳がある………
(あぁ、俺とうとう疲れとストレスで幻覚でも見出したのかな……)と明後日の方向を見だす。
この時代に妖怪がいるとは思えないし、小さい時は信じてたけど、大きくなるにつれて薄れてった。
「もしもし?聞こえてます?見えてますかぁ〜?」
目の前で手を何度も振る目の前の黄金色の子は疲れとストレスで見だした幻覚なのだと整理し始める……
「よしよしよし。うん。も少し寝よう!」
「現実逃避する感じですかっ!?まさか私いない事にされてませんっ!?」
現実逃避しだした自分を他所に目の前の存在を無かったことにされそうな黄金色の子は涙目であたふたしだしていた。
「おやすみー」
「まって!!待ってくださいっ!!」
スヤァ―………
ガリガリガリ………
「うぎゃぁ"ぁ"ーー!!!」
爪をたてて顔を引っ掻いたらしかった。
「あっ!起きました♪」
「あっ!起きました♪じゃねぇーよっ!誰が顔に爪たてて引っ掻く奴があるかぁ!」
「なっ!?逆ギレですかっ!?人が、人じゃないけど…教えろゆーてんのに、見て見ぬ振りしたんお前やないかいっ!!」
関西弁?なんで?
「この傷治んなかったらどうすんのさ!そこわかってる?顔に傷あるとかどこのヤクザだよっ!」
「もうええわ!アホっ!今日は帰る!明日くっで、覚えとけよ!」
「おぉー来い来い。何時でも相手してやらー!」
(ん?また来る?明日の晩?)
「ちょっ、おまっ、まっ………」
ガラガラ!ヒュンッ!
窓から、颯爽と出ていきやがった……
あっという間に見えなくなり、何処かへと消えて行ってしまった…
まだ、僕は気づいていない…
彼女と再開するのが十五年の月日がたっていたことに………