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黒歴史のクロニクル その3

~~~~~~~~~~~~~~~~~


☆我の異世界救出録


「空のセカイ、ス・カイ編」


 高し。

 いや、この場合は高いというのか(笑)←変わらんやないかい。

 我は、深い青に染まる空の上――高度で言えば富士山を優に超え、さらにはエベレストも超えるような、高い高い大気圏を飛んでいた。

 しかし、さすがはセカイの救世主田中卓郎。空気が薄くとも関係ない! フハハハハ! もはや私の体は酸素ボンベだ!


「助けてだっちゃ!」


 ぴこーんぴこぉぉぉぉぉーん!

 すると突然、助けを呼ぶ美少女の声が聞こえた! 我のハートビートも、助けを呼ぶ声に答えるようにビクンとはねる!

「空を翔ける、我の足!」


 両足戦機ダブルフット・ゼロ!!!


「いくらなんでもおそいだっちょ!」

 そこにいたのは、露出の多い服を着た雷美少女がいた。ぷんぷんと怒る姿も様になっている。

「我はセカイの救世主田中卓郎。混沌世界カオスワールドの管理者だ。今回ここ、ス・カイにおいて、らむらむが困っていることを確認した。そして、我が美少女救出の精神にのっとり、急降下してきたわけだ! はっはっは!」


「まあ、好きだけどだっちゃ」

「ありがたい不意打ち告白をありがとう……ただ、私にはもう愛している人がいるのだ」


『マスター。私の場合は不意打ちなんてせず、ただありのままを伝えますよ』


 チュッ。

 らむらむがキスをした。


 我が根城に帰る我とジュリ。

 そして夜。


『も、もうそっちには入りません! そんなの、壊れちゃう……ダメェェ――自主規制――』


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


〈セリフ ム…ムッツリ 久…久子 ポ…ポール〉



久「ここにきて最高のギリギリプレイが来たわね」

ム「……もう読まなくてもいいんじゃない? これ以上進んでも、何もいいことはないと思うんだ。うん、誰にとっても」


久「いや、これからもこのコーナーは続けるわ」


ム「何そのPさん的発言!?」

久「コーナーの存続には、レギュラーだけではなくゲストも重要よ。というわけで、本日はゲストをお招きしました」

ム「招いちゃったんだ!? こんな黒歴史閲覧会に招いちゃったんだ!?」

久「それではゲストの方、お入りください!」


ポ「フハハハハ! 我が来たからにはもう問題ない! セカイについて、共に学ぼうぞ!」


久「……すっかり変わってしまったわね」

ム「うん。まさか、こんなに変わるとは」

久「誰のせいだと思う?」

ム「……(もじもじ)」

久「さて、何やらキャラが入れ替わったところで、早速初めのコーナーに移りましょう!」


 質疑応答のコーナー!


久「はい! このコーナーは、このどす黒い黒歴史を質疑によって掘り下げることによって、書いた本人に重大なダメージを与えるコーナーです!」

ム「……確かに、視聴率は上がりそうですね(棒読み)」

久「では早速私から質問!」

ム「そこゲストからじゃないの!?」

久「うっさいよく聞け」

ム「…………」


久「なぜ自分で自分をツッコんだんですか?」


ム「……えと、その、深夜テンションで」

久「いやいや、じゃああなたはいつも深夜テンションということになりますがよろしいですね?」

ム「……よろしいと思います」

久「面白くねぇなぁおい」

ム「掘り下げつつもいいコメントを求めるんですね……」


久「じゃあ、自分が酸素ボンベになったつもりで両足戦機発動してください」


ム「いろいろと雑だなぁオイ」

久「え? 私は真剣よ」

ム「本当にやるの!?」

久「当たり前じゃない。これには尺を五分ほどとってるんだから」

ム「無理無理無理無理! 五分とか、僕の精神が持たないよ!」


ポ「両足戦機ダブルフット・ゼロ!!! ガキーン! ガチャンガチャン! シュゴー、シュゴー。システムチェック異常なし、高度良し、酸素残量良し――」


ム・久(なんか始まった……)


ポ「声の大きさ、73デシベル、美少女メーター好反応。目視の限りでは確認できませんが、我が美少女救出の精神にのっとり、エンジン全開でいっきまーす! シュゴー。シュゴー」


久「シュゴー、は酸素ボンベでよさそうね」

ム「冷静に分析すんな」

久「……でも、こうやって中二病の実物を見たのは初めてだし、いい経験になりそう」


ポ「シュゴー。お――――っとぅ! 雷雲発見。しかし反応はここから発せられているな……。どうする我。もちろん、燃料は片道の分しか積まれていない……」


久「あれ? 助けた後は普通に根城に帰ってるわよね?」

ム「……でも、燃料半分というセリフを言いたいのは共感できてしまう……くそっ」


ポ「いいか、ジュリ。よく聞いてくれ。我は、この雷雲に突入する。『だめですマスター。これは命の危険を伴います』」


久「なんか裏声使い出したわよ(笑)」

ム「……(自分もやってたとか言えない)」


ポ「大丈夫だ……。だって、これは我の生まれ持った使命。その使命のために死ねるなら、悔いはない。『ま、マスター……』ジュリ……。『マスター……』」


久「ククッ……ククク……」

ム「……(気持ちは十分にわかる)」


ポ「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお! ピカッ!! ドシャーン!! ……おっと危ない。ピカッ! ゴロゴロゴロ……。シュゴー、シュゴー」


久「さ、酸素……ボンベが……ククク……」

ム「……(暖かい目)」


ポ「いざゆかん! あこがれのスカイブルー!!!!!」


久「はぁ……はぁ……もう、だめ……痛すぎる……」

ム「……ごめんね、ポール」








実は、3章は、ポールの出番ほとんどありません。

このキャラを生かしたいのに…。

次の出番は、スピンオフか、もしくは4章以降かな…。

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