黒歴史のクロニクル その1
本編無視です。
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☆我の異世界救出録
「砂漠のセカイ、エ・ジプート編」
熱し。
いや、この場合は、暑しというのか。
我を照らすこの太陽は、我の燃え盛る体内の情熱よりは幾分か暑さには欠けるだろうが、それでも、なかなか力がある。
もう少しで、負けてしまいそうだが、さすがはセカイの救世主、田中卓郎だ。このぐらいの暑さなんて、びくともせんわ。
「ああ~ん」
ぴこーんぴこぉぉぉぉぉぉぉぉん!
突然助けを呼ぶ女性の声が聞こえる。我のハートビートもこれに反応した。
「たすけて~ん」
「どこだ! 今行くぞ!」
瞬間移動!!!
「あ、あなたは」
ピラミッドンの上にその人はいた。
「我は、セカイの救世主、田中卓郎。混沌世界〈カオスワールド〉の管理者だ。今回ここ、エ・ジプートにおいて、クレーパトが困っていることを察知した。そして、我が美少女救出の方針にのっとり急降下してきたわけだ! はっはっは!」
「キャー! あなたは救世主です! 私は、あなたのことが――」
「ありがたいセリフをありがとう……ただ、我にはもう、愛している人がいるのだ」
『マスター。そんな、お恥ずかしい。今夜はお楽しみですね』
「では、また会う日まで! 君も、すてきだよ」
チュッ。
クレーパトは我のほほを奪った。
わが根城に帰る我とジュリ。
そして夜。
『あんん! ま、ますたぁ、ダメです!――自主規制――」
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〈セリフ ム…ムッツリ 久…久子 ロ…ローラン〉
久「ふぅ……相変わらず最低ね」
ム「あの、これはもう見ないといったはずでは?」
久「前書きにもある通り、本編は無視よ」
ム「いきなりそんなこと言わないで!」
ロ「これは、なに?」
ム「ろ、ローランは見なくていいんだよ~。いいこにしててね~」
ロ「いやだ。みたい」
ム「あ! あそこにジバ●ャンがいる!」
ロ「んん! すぐにいく!」
久「……さすが大人気ね」
ム「うん。経済効果半端なさそう――じゃない! それよりもこれだよ!」
久「ええ。この最低な文章のことだったわね」
ム「さっきから最低最低って! これでもいい感じだと思ってるんだぞ」
久「ァァン?」
ム「……いや、そんなどすの利いた声出さなくても、いい、かと」
久「じゃあ、いくらか質問していいかしら?」
ム「な、なんでも来いよ。僕の作品だからな」
久「ではまず一つ目。最初の「あつし」のくだりは必要なんですか?」
ム「……え~と、これは、日本人あるあるを入れて現実味を――」
久「こんな空想的な話に?」
ム「……え、ええと――」
久「続いての質問でーす」
ム「なっ、まだ途中だし!」
久「じゃあどうぞ」
ム「………………お返しします」
久「じゃあ二つ目。ぴこんぴこんってハートビートですか?」
ム「うっ……そ、それは暗黙の了解ということで」
久「ァァン?」
ム「……う、ウル●ラマン! そんな感じなんだよ!」
久「女性の悲鳴を聞いただけでエネルギーピンチなのね」
ム「や、やっぱりこれは、胸に特殊な装備が――」
久「次の質問でーす」
ム「……はい」
久「ピラミッドの上にいる意味ありますか?」
ム「…………ありません」
久「どこから急降下して来たんですか?」
ム「どこかの上からです」
久「告白のタイミング早くないですか?」
ム「て、展開が早い方が読者が喜ぶので」
久「ていうか、結局何を助けたんですか?」
ム「……勘弁してください」
ロ「じば●ゃん、いないなぁ……」