第29話 拡散 2
へっへっへっ
のめり込んで………
徹夜になってもた……
死にぞこない状況で仕事
職場ゾンビ です。
只今 タバコ休息中
斉藤分隊
「全員、装備は持ったか?竹原副長が先に出ているから各個バディと装備確認を実施!」
装備を準備した斉藤分隊は、先行する竹原曹長を追った。
福永と酒井は、周囲に気をつけながら装備庫に向かっていた、途中バイオハザードエリアの角を曲がった近くの部屋に大勢の研究者がワイワイと集まっているところを目撃したが、伝えてよいものか判断がつかないうえに、まだ、感染体とはかなりの距離がある分、自
分たちと斉藤分隊が戻って来るれるだろうと判断し、先を急ぐことにした。
途中、竹原とその部下3名と落ち合うことができ状況を説明してた結果、分隊全体で行動する方かよさそうだと結論し、斉藤達の到着を待った。
「隊長!竹原さん達です。」
見たところ、自分の隊の4名以外に2名の自衛官しか確認できなかった。
「福永です。」
「酒井です。」
斉藤は両名に返礼しながら
「君たち2名だけか?」とたずねた。
福永が小さく頷き、後着の隊員の間に大きなどよめきが起こった。
「まって下さい!
隊は・・・・隊長の間違った判断で・・・・その・・・全員がMP−5に初弾装填なしで現場に遭遇しましたので・・・
通常ならば、こんな被害にはならなかったと思います。」
「そうか!仕方なかったのかも知れないな。出来れば避けたい任務だが・・・・敵討ちにいくしかなさそうだな。
各個、初弾装填し2名1組で交互に距離を置いて前進。
遭遇次第、バディのショットガンで威嚇攻撃、89で留めをさすんだ!リロードの瞬間には十分に注意しカバーリングを行うこと!以上。」
固唾を呑みながら、斉藤分隊はその場をあとに前進を始めた。
その中で、意外とこんな時に肝っ玉の座った決断をし、的確な指示を出した斉藤は竹原に肘で突かれて、珍しくお褒めの目配せをされた。
もうあと2ブロックでバイオメディカルエリアというところでいきなり停電が発生した。
斉藤分隊も他の者達と同じように、どこにも連絡が取れなくなり、一時的に前進を中止するよりほかになかった。
停電から数分がたったとき、酒井が
「悲鳴っす!それも1人や2人じゃない!どうします?」
酒井の注意の後、全員が耳を澄ますと間違いなく、たくさんの悲鳴が聞こえてきた。
「何で、あんなにたくさんの悲鳴が聞こえるんだ?今晩、このエリアにそんなに人がいたのか?」
斎藤が誰にともなく質問をした。
「すみません!自分たちが助かった瞬間に・・・・忘れていました。
S−3(バイオハザードエリア)の会議室に若手の研究者がたくさん集まってました・・・・
俺が先行します!」
福永が、堰を切ったように言い出し、突然前方に向かい走り出した。
「竹原!連れ戻せ!」と斉藤が叫ぶ前に酒井が竹原に飛びついていた。
「離せ!酒井!離せ!」
福永は必死に酒井の身体に下でもがいていたが、完全に酒井に押さえ込まれた状況で、1分もしないうちに無駄な抵抗と悟り静かになった。
「竹原!3名つれて前方50メートルの安全確保。総員、竹原班が安全確保しだい50M前進。竹原班の次は、築地班。次は、俺と福永、酒井!3班の順繰りで50Mずつ前進。
発見次第、かまわずに撃て!躊躇するなよ!」
8順目、被害のあったと推測される会議室にかなり近づいたので、竹原班が中間点の25Mでラインを引いて射撃体制を維持していた。
その8順目の築地班の時。先頭の隊員が動く物体をマグライトの隅に発見した、若い隊員は即座に発砲することをためらい、対象物を確認しようと3歩前進した。
そのマグライトに照らされた人物は・・・・・上半身だけしかなく、千切れた下半身は既に無くなっており、大腸だの身体中の臓物を床に引きずりながら這い進んでおり、光を向けた隊員に気づき、必死に方向転換を行い隊員に向かい、はいずってきたのである。
「うっ……おうぇぇぇぇぇぇ〜」
若い隊員はたまらずにその場にうずくまり、胃の中にある全てのものを床に吐き出してしまった。
それを合図のように10体を超える感染体がライトの死角から築地班の隊員に襲い掛かった!
ズガ〜〜ン ショットガンが火を吹き1体の感染体を吹き飛ばしたが、感染体は数メートル先で右わき腹の3分の1を無くしながら苦にもせずに立ち上がりまた迫ってきた。
頭では理解できる、射撃訓練も受けている、何度も脳内シュミレーションも実施した・・・しかし現実は甘くはなかった。
撃っても撃っても、頭部への致命傷を与え無い限り地面を這ってでも、にじりよってくるのである。
班員たちは必死で応戦したが、暗闇から襲い掛かる感染体の数が多すぎてあっという間に人波にのみこまれたしまった。
「竹原!通路の左右を照らして…ガッ」
タン・タン・タン タン・タン・タン タン・タン・タン と短い音とともに命令途中の斎藤と竹原のそばにいた隊員が2名吹き飛ばされた。
「隊長!」
福永は斉藤に駆け寄った時点で、斉藤の身に何が起こったかを知った。
斉藤の後頭部はザクロのように内側から破裂したような傷がついていた。
「全員しゃがめ!襲われた奴らが痛みで引き金を引いてる!」
「竹原さん!そっちは何名残ってます?
こっちは俺と酒井だけです。
ついでに、俺のMPー5のフラッシュライトも流れ弾でやられました。
申し訳ないけど隊長の装備から拝借します!」
「こっちも2名やられた。俺も膝をやられて動けそうにない!」
「そっちに行きますから…前方だけでも注意しておいて下さい。」
福永は斉藤のライトを自分のMPー5に装着して、ライトが点灯することを確認し酒井に声をかけて前進を始めた。
「畜生め!膝が完全にやられちまった!
おい!中曽根。お前は大丈夫か?」
「大丈夫です。無傷です。」
中曽根が竹原に走りよってきた。
「取りあえず、包帯と止血をしないと…」
中曽根は分隊では衛生兵でもあった。
「いや!手当てはいらない!それより前方を注意しろ!
築地班の悲鳴がなくなった!
こちらに向かってきているかもしれないぞ!」
中曽根は、慌てて自動小銃を前方に向けたとたんに…7体の血だらけの感染体がこちらに歩みよってくるのを確認した。
ある者は腕が不自然に曲がっていたり。
またある者は腹から内蔵を垂らして歩いていた。
「う・う・うわぁぁぁ!」
中曽根は自動小銃をフルオートで打ち始めた。
確認出来る範囲で5体から6体程の感染体に銃弾を浴びせたが、当たる度に身体はショックでのけぜりはするが…感染体は確実に近寄ってきていた。
竹原は膝を撃たれ倒れた際にショットガンを落としてしまっていたので、拳銃で感染体に向かい発砲していたが、結果はただ暗闇に向かい闇雲に撃っているに過ぎなかった。
「前に出ます!副長は少しでも、這ってでも後退して下さい。
すぐに福永さんと酒井が来ます。」
中曽根は怒鳴りながら、一歩二歩と震える足を右拳で叩き、自分を鼓舞しながら前進した。
その横を誰かが凄いスピードで駆け抜けていき、一番手前の感染に回し蹴りを浴びせていた。
感染体は首をへし折られて数体を巻き込んで後方に吹っ飛んだ。
唖然とする中曽根の肩を福永が軽く叩きながら
「副長に肩を貸して、後方に下がれ。ここは、アイツと俺がやる!」
言うやいなや、福永は数メートル離れていた感染体の頭に3発の銃弾を叩きこんでいた。
「酒井!左頼んだぞ。」
素早く床に落ちていたショットガンを拾い上げた福永は、おもむろに右方向にいた3体の感染体に、ダブルオ−バックの散弾を連続で叩きこんでいた。
流石の感染体も8発分の散弾(単純に8発には各8発の鉛弾が入っているので64発の鉛弾を浴びたことになる)を浴び、3体が床でのた打ちまわるようにしていた。
かたや、酒井は先ほど吹き飛ばした2体の感染体を前に、右の感染体の腹に前蹴りをしてさらに後方に吹き飛ばし、その横の感染体には返す右足を大きく感染体の前で蹴り上げて、落ちる踵を感染体の脳天に打ち下ろした。
感染体が朽ちるのを確認して、後方に吹き飛ばした感染体が起き上がり向かってくる正面に対峙し、いきなり相手の右の膝を正面から蹴り抜き、膝が潰れて前のめりになった感染体の脳天に渾身の肘を打ち下ろした。
福永はのた打ちまわる感染体の頭に順番に銃弾を撃ちこんでいった。
丁度、中曽根が福永に肩を叩かれた時に停電が復旧したが、福永も酒井もそれに気がつきもせずに感染体を葬っていた。
中曽根は竹原に肩を貸したまま立ち尽くし、竹原は膝の痛みも忘れ、酒井の信じられない感染体の葬り方に、ただただ口をあんぐりと開けたままであった。
「相変わらず!お前の殺り方は自衛官じゃないな!
自衛官なら俺みたいに武器を使えよな!」
相変わらず、空手技でゾンビを倒す酒井にあきれ声で福永が言った。
「福永さんこそ、いっつも、3メートルとかの近距離でしか、頭に当てられてないじゃないですか!」
「そんな事を言うか?お前こそ、自衛官として武器のひとつも使うてへんやないか」
「福永さん、いきなり関西弁は卑怯ですよ。」
通路一面が血飛沫におおわれた修羅場で、まるで漫才のような掛け合いに、寸でまで死を覚悟していた竹原と中曽根は涙を流しながら大きな声で笑った。
少し前の築地班
「ん?何んだ今見えたのは?」
森は、ライトの灯りの隅に何か床を動くものが見えた気がして、そちらの方向に銃を向けて、数歩前にでた。
(何?!人が床を這ってる!怪我人?助ける?)
森が悩んでいる間に、床を這う男が更にライトの光の輪の中に入ってきた。
森の目には信じられない男の姿か写し出されていた。
男には、下半身がなかったのだ。
下半身の代わりに、血だらけのはらわたを引きずっていたのである。
その男が、森が向けた灯りに反応したのか?
森に向かって何が映し出されているかわからない、白く濁った目を向けて信じられない速さで這いずってきたのである。
込み上げてきた吐き気に勝てずに、森は床に膝をつき胃の中にあるものを大量に吐きはじめた。
それが合図かのように、暗闇のライトの視覚から感染体がうようよと現れ出したのである。
「う・撃てぇぇぇぇ」
築地は、あまりにも多く現れた感染体に対して当初のショットガンで弾き飛ばして距離を取り89小銃で留めを差す。
と言う戦術をすっかり忘れて89小銃の5.56ミリ弾を左右にバラまくように打ち出していた。
「食らいやがれ!」
築地のバディの坂下2士は、ライトが照らし出す感染体に向かい立て続けにショットガンをぶっ放していった。
装填されている弾丸は、通常の散弾ではなくバックショットと呼ばれる12ゲージでシェル(実包)内に8発の鉛弾を有するタイプでありOOB・ダブルオーバックと呼ばれる、スラッグ弾(単発弾)に次ぐ威力があり、近接近戦において最大の効果を発揮する、警察や軍隊で多用される弾丸である。
その凶器は、近距離であれば簡単に人に致命傷をあたえられる威力を持つが……感染体は頭部か頸椎に致命傷を与えなければならず。
吹き飛ばされた感染体は何事もなかったかのように、人肉を求めてまた起き上がってくるのであった。
全弾を撃ち尽くした坂下は、ショットガンをひっくり返し、ズボンのサイドポケットから散弾を掴み1発ずつ装填していった。
装填が済み、銃身の下部にあるスライド式のコッキング握りを持ち、銃口を上に上げて片手で勢いよく下方向に向けて銃を降り抜いて初弾をチャンバーに送り込み、次に迫り来る感染体に狙いを定めた時、横にいてるバディの築地に体当たりをされた。
「な・何んなんだよ」
倒れながら築地の方を見たが、暗闇では何が起こっているかがはっきりと分からずに、床に身体が着いた瞬間に床を転がり距離を取りながら立ち上がり、ライトとともに銃口を向けたところ、築地が2体の感染体に噛み付かれながらも必死に抵抗している姿があった。しかし、既に肩には肉を喰い千切られた後があり
「班長!成仏して下さい!」
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