第2話
装備に疑問を感じてもしょうがないか。
USPを手に取り、マガジンを抜くとまだ数発、弾が残っていた。
45ACPじゃなく、標準的な9ミリバラベラムだった。
まぁ、日本人なら45口径より9ミリ口径の方が無難だよな。反動もそんなにきつくないし。
45口径なんてぇのは、アメリカ人の信仰口径だし、威力も余り変わらんらしいしな。
しかし、ひつこいが変わった装備だ。
左脇の予備マガジン入れが、横差し(普通は下向けに差してるか、横差しでも2マガジンなんだが……)の2列3連。すなわち6本もあるじゃないか!
たしか、USPのマガジンは15発だから、ショルダーホルスターだけで90発近い弾丸がある訳だな。
更にごたいそうに腰のベルトにもマガジンがどっさりとくっついてるぞ!?。
2列2連が3つか。
まるで、大量の弾丸が必要な事態を予測していたような感じに違和感を抱きながら、警官をひっくり返しながら、更に装備を確認した。
以下がこの警官の持ってた装備だ。
USP 2丁
(もう1丁がレッグホルスターで足首についてたぞ)
予備マガジン 18本
(弾丸270発位)
S&W M686リボルバー
(弾丸36発)
ごっついアーミーナイフ
警察無線
(ぶつけたのか壊れているみたいだ)
特殊警棒
(さっきの説明が悪かったが、昔の警官が持ってた木の警棒の現在版の鉄製の伸縮する棒)
後は手錠・タバコ・財布などだ。
卓袱台の上に並べられた銃器一式。を眺めながら……俺の記憶は昨日の朝に戻っていった。