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第11話 増援部隊 西脇分隊

前書きを考える方が本文より難しいっす。

この話しからサブタイトルをつけました。

おいおい、1話から準々にサブタイトルを編集していきます。

増援部隊 西脇分隊


斎藤分隊が横を駆け抜けて行く中、西脇2尉は俯いていた。


俯いていたが…それは決して後悔や懺悔の気持ちからではないようだ、何故なら、ニンマリと微笑んでいるからだ。


斎藤分隊の最後尾の竹原曹長が「カス野郎!」と吐き捨てた言葉をやり過ごしてから、おもむろに顔を上げ……


「よーし。全員顔を上げいいぞ!」


西脇を除く13名の隊員が顔を上げた。


その中で、数名だけが唇を血が滲むほど噛み締めていたが……大半が微笑んでいた。


副長の加持曹長が笑顔で西脇と隊員を交互に見ながら


「流石!2尉。これで我が分隊は無傷で任務が終えれますね。おい!みんな!隊長に感謝するんだぞ!」


ガハハハハと笑い飛ばした。


加持曹長は、隊長が何らかの処分。更には自身すら処分されかねないことすら気にした様子はなかった。


「よし、前進するぞ。加持!本部に無線を入れておけ!」


「山口!福島!お前達は先頭だ。それと……福永から後ろの3名は10メートル後方からついてこい!」


指示を出し、分隊は進み始めた。


「あっ!待った!

全員チャンバーに装填済みの初弾はリリースして、

安全装置を入れておけ!誤射なんてごめんだからな」

(斎藤の手前発砲準備はしてたが、何時、誰がパニックになって乱射するかわからんからなあ。

ICカードを使いこなせない限り危険はないし、田坂は指令に押さえて貰えばいいしな、人生、ローリスク・ハイリターンだよな!)


隊員はおのおので作業を開始していた。


少し離れた位置に下げられた隊員達の間では、再上位の福永が指で黙ってと合図しながら……


リリースしたふりをし、3名もそれに習った。


「福永さん、あいつ(西脇2尉)俺達が不満タラタラなの知ってて後方に外したんですよ!」


若い山本は怒り心頭で福永に食ってかかっていた。


「しかも…あいつの強気の理由知ってます?どこかだの基地の指令の娘をたぶらかして、指令に取り入ってんですよ。今朝も写メを無理やり見せられたんっすよ。」


「いいから、放っておけ!」

「それより、須永隊の2人が殺られたってことは、残念だが俺達レベルじゃ、全滅ってことになるぞ。

馬鹿(西脇とそれに従う隊員達)共は発砲準備すら解除し挙げ句に安全装置まで掛けてやがるし……

兎に角、俺達4人は臨戦態勢でいくぞ。

セレクターはバーストにして、拳銃にも初弾をセットしておけよ。

撃つ時は躊躇するな!

頭だぞ。ア・タ・マ、頭を潰さないと死なないらしいぞ!

よし、俺達は俺達で警戒態勢で行くぞ!

指示に10メートルプランして距離を置くぞ。」

そう、彼等は斎藤分隊が通り過ぎる際に情けなく、本当にうなだれていた者達だった。


「隊長!福永達へのお灸が後方下げでは緩すぎませんか?」


加持は西脇に近寄り耳打ちした。


「ほっとけ!斉藤んとこから1人でも犠牲が出りゃ、あいつらも泣いて感謝するさ!」


西脇は自信満々に答え、それからヒソヒソと加持と密談を始めた。


山口と福島は、前方を監視するでもなく、共通のネットワークゲームの攻略法について議論しながらただ漠然と目標に向かい歩いていた。


「おっ!その角曲がれば後2ブロックじゃん!」と山口が言えば


「勇者は危険を顧みず、角を曲がった!そこにはホラーが5体、待ち伏せていた。グール(食人鬼)だった!」と福島が返し


「グールはICカードを使いこなせるようになっていた」と山口が返し


「お前、ゲームと実際をごっちゃにすんなよ。白けるじゃん」と福島はむくれた。


しかし、山口は偶然にも角を曲がった未来を言い当てていたのである。



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