表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
美脚ミミック、ハルミさん ~転生モンスター異世界成り上がり伝説~  作者: 藤孝剛志
2章 闇の森

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

28/33

第28話 SIDE:闇の森の冒険者ギルド

 闇の森近くにある街。そこにある冒険者ギルドは騒然としていた。

 モンスターがやってきたからだ。

 全身が黒い獣毛で覆われた、角と翼と尻尾を備えた二足歩行の獣。見るからに強力で、禍々しい気配を発している。

 その場にいた冒険者はあわててステータス鑑定を使用したが、彼らでは何もわからなかった。ステータスが隠蔽されているのだ。


「てめぇ!」


 恐怖に耐えかねたのか、自暴自棄になった冒険者がモンスターに突撃する。


 ばしん!


 冒険者はモンスターの尻尾で軽くあしらわれた。幸い死んではいないようだが、壁に激突して気を失っている。


「てめぇら! この方をなんと心得る! 極天のガレリア様だぞ! 頭がたけぇんだよ!」


 受付嬢が一喝する。

 すると浮き足だっていた冒険者たちもぴたりと動きを止めた。


「……って言われてもな。モンスターだろ、あれ?」

「人間要素ほぼないよな?」

「いや、まあ、エクレアさんが言うならそうなんだろうけどよ……」


 ガレリアと呼ばれた、どう見てもモンスターな存在はゆっくりと受付へとやってきた。


「久しいな。エクレアよ」

「お師匠様……そのお姿で街を出歩くのはお控えくださいと、以前から言っているじゃないですか……」

「あえて人の姿を取るのは非効率なのでな」

「それで、どのようなご用事で? 一門を引き連れてなどただ事ではないようですが」


 ガレリアの異容にばかり注目していた者は気付いていなかったが、ガレリアの後ろにはぞろぞろと人が連なっていた。ローブをまとい、杖を持った魔法使いの集団だ。


「ノートンが殺られたのだ。復讐をせねば、我が一門の沽券に関わる」

「まさか……ノートン殿が殺られるなど」

「このあたりでミミックについて何か噂はないか」

「ミミックですか? ……そういえば、ミミックを連れたモンスター使いの少女が来ましたが」

「まず間違いないだろう。街中をうろつくミミックなどそういるわけもないしな。その少女というのはカモフラージュのために連れ回しているのか。不憫なことだ」


 ガレリアは異様な風体ではあるが、無関係の少女を心配するなど常識的な部分もあるようだった。


「ミミックを連れた少女には、モンスター使いのドルホイという男を紹介しましたので、そちらに向かったはずですが」

「そうか。助かった」


 ガレリアが踵を返す。


「あの! 私も一緒に……」

「お前にはギルドの仕事があるだろう」


 そう言われては無理についていくこともできないのか、エクレアは渋い顔になる。

 ヨハンはそんな様子をギルドの隅でひっそりと観察していた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ