私、病弱ですが
私は物心ついた時から病弱で、幼少時は年の半分を寝て過ごしてました。
そんな病弱人間として、なろう小説の病弱描写に一言苦言申し上げたく。
なろう小説の病弱描写には、正直申しまして違和感しか感じられません。
健康に恵まれた方が、風邪か何かで幾らか体調を崩した時を参考に、想像
だけで書かれたもののように思えて仕方ない。というのが素直な感想です。
具体的にいって、どのような描写に私が違和感を感じているというのか?
それは、私の実体験に比べて元気過ぎる生活描写に違和感を感じるのです。
例えば、ベッドから離れることが出来ずに、ゲームだけを友達とする生活。
怪我や下半身だけの自由が利かなくなる様な病気でしたら納得も出来ます。
ですが病弱人間がゲーム三昧という生活には、かなりの違和感を覚えます。
ゲームって・・・かなり疲れるのです。貴重な体力を相当消費するのです。
年に半分もない体調の優れた日にしか出来ませんし、何時間も遊んだら翌日
には体調を崩すことになります。分別がつけばそんな馬鹿なことはしません。
そして調子の悪い日はゲームどころではありません。音や光が苦痛だし、目が
しょぼしょぼして開けていられないので、体調が悪い日は本すら読めません。
少し回復したらTVを観る程度なら出来るようになりますが、ゲームのように
能動的な遊びを行ってしまうと、疲れてすぐに症状がぶり返してしまいます。
ちなみにTVだって長時間は観ることが出来ません。だから映画なんかは無理。
私の場合、少し楽になってからするのは主に読書でした。でも長時間は無理。
せいぜいが漫画や本を数頁読む程度・・・それだけで軽い疲労感を覚えます。
そして、そこで一旦休憩をいれないと、ぶり返して後悔することになります。
まぁ三日でコミックスなら一冊、小説なら百頁くらい読める程度でしょうか。
そんな状態が、寝込んでから三、四日して少し楽になった時の話になります。
それまでは基本的に寝てるだけです。それ以外は何もしません、出来ません。
だから、ベッドから離れることが出来ずに本だけを友達とする生活なら納得。
病弱人間だってゲームは出来ますが、体調がいい日だけという条件付きです。
そして長時間ゲームをすると翌日にはゲームどころではない状態になるので、
病弱人間はゲーム廃人にはなれませんし、寝込んでのゲーム三昧も無理です。
だらだらと毎日ゲーム三昧が可能な病弱人間なんかは、ただの幻想生物です。
もしくは怠けた生活を続けた結果の、生活習慣病的な虚弱状態に過ぎません。
まぁこれは、私の実体験を基にした個人的見解に過ぎませんが・・・。
あと、自身の病弱な身体がもどかしく、イライラとして周りに怒鳴り散らす。
・・・等という描写も、全くに病弱人間的ではありません。
イライラなんか出来ないし、怒鳴れないのが病弱人間です。
ヒステリックに振舞う体力気力は病弱人間にはありません。
一瞬イラっとは出来ますが、それを持続させる体力気力が有りません。
怒鳴り散らす以前に声を出すことが億劫です。出せない時もあります。
イライラ出来るのも、怒鳴り散らせるのも体調が良い時に限定されます。
そんな時は大体機嫌も良くなるし、態々体力を消費してまで他人を怒鳴る
なんて、無駄でしんどいことを自らしようと思わないのが病弱人間です。
他人から怒った方がいいと云われても、怒りたくないのが病弱人間です。
温厚なのではありません。体力を消費したくないというエコな発想です。
以上、これが病弱人間に依る病弱人間の実態報告です。
◇ ◇ 症状の軽重といった話があったので以下を追記しました ◇ ◇
私は上記に書いた状態でしたが、休みがちとは言え普通に学校に通い企業に就職し
多分普通以上に結果を残してきました。高校はALL10で首席卒業しましたし、会社
でも5年に1人の逸材と課長から評価されていました。(・・・5年は微妙かも?)
欠点はすぐに寝込むことと、付き合いが悪いことくらいで仕事面は高評価でした。
で、何が云いたいかというとなろう小説の病弱描写は、私よりも健康そうな生活を
過ごして居るのに、私よりも重篤そうに扱われている処に違和感を覚えたのです。
普通に学校行けるだろ?(休み休みだけど)普通に働けるだろ?(有給足りないけど)
・・・そう感じたから一言意見を述べたのです。 丁度仕事辞めて暇してたし。
ちなみに仕事を辞めた理由は身体を壊して働けなくなったから。 これで3度目。
あと、大学に行かなかった理由は経済的事情。働いて稼ぐ必要があったのです。
それなのに担任が家に押しかけて来て親に『大学に行かせてやって欲しい』等と
頭を下げ、母親がその気になった時には少しムカついた記憶が有ります。
『家の現状見ろや?』とは言わずに『興味ない』とだけ答えて済ませました。
実際に私の身体は、普通の勤労学生に耐えられるものではなかったのだから。
・・・すみません、蛇足でしたね。 でもまあ、そんなことです。




