表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

監獄の花嫁

第二次世界大戦中のアメリカ。
日本から渡米していた静香は、夫と幼い子を抱きしめながらも、戦争の混乱と差別の中で全てを失った。

生き別れになったはずの家族──夫と赤子が、生きて囚われているという一枚の写真。
その真実を知った瞬間、彼女の運命は大きく狂い始める。

家族を取り戻すために選んだ道は、女の肉体を武器にする潜入。
匿ってくれた黒人の男・マイケルとの屈辱的な交わりを経て、静香は「ブラックリーフ監獄」の存在を聞き出す。

断崖絶壁に築かれた要塞監獄──表向きは重罪人の収容所だが、実態は人身売買と裏取引の中枢。そこで静香は、看守長と監獄ボスの寵愛を受けながら、囚人たちの中で生き延びていく。
朝の母乳提供、娯楽の接待、囚人同士の密告や裏切り……
一歩でも誤れば、死か「商品」として売られる未来しかない。

ただ一つの目的のために──夫と子を救い出すために。
静香は誇りを呑み込み、身体を差し出しながら、監獄の最奥部へと歩を進めていく。

やがて訪れる、女囚同士の軋轢、看守たちとの取引、そして「最奥部屋」に隠された秘密。
静香の肉体と心を試す日々の果てに、彼女はどんな「誠意」を示し、何を選び取るのか。

──これは、母であり、女であり、強き者であろうとする一人の日本人妻の物語。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ