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午前弐時、チェックメイトにはまだ早い  作者: 花輪 咲
序章 午前弐時、お嬢様はまだ眠らない
1/3

0―1.午前弐時

推理モノになる予定です。

初めてのジャンルなのでツッコミどころ満載かもですが、温かく見守ってください。

よろしくお願いします。



※1話目は、拍子抜けするほど短いです。

「オリヴァー、何か面白い話はない?」


 よく手入れの行き届いた髪を指先で玩びながら、エマは傍らに立つ執事の男に向かってそう言った。


 今は、夜の半ばを過ぎた頃。

 無茶振りとも思える質問だが、驚くこともなく、むしろ慣れたように執事は答えた。


「どのようなお話をご所望でしょうか」


 エマは、執事の慇懃な言葉に満足したように口角を上げる。


「う〜ん、そうねぇ」


 エマは視線を窓に向け、窓に打ちつけるように振る雨を見て思いついたように言った。


「雨に纏わる話、とかどうかしら?」


 エマの要望に、オリヴァーは少しばかり考えを巡らせてから答えた。


「そうですね。後味の悪い話になりますが……それでもよろしければ一つあります」

「ええ。大丈夫よ、話してちょうだい」


 はい、と頷き、一呼吸置いてからオリヴァーは語り始めた。

 


「これから話しますのは、東の国の、昔話でございます――」

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