第十五話おまけ はじめてのやわらかい感触
数ある作品の中から興味を持っていただき、本当にありがとうございます!
「...................♪ ...........................♪」
(...........よーっし!!!! 絶対に、やり遂げてみせるぞーっ!!!!!!)
ヴィーラムさんと別れてから数分後。
覚悟を決めた僕は、まっすぐな目をしながらどうどうと歩みを進めて結界を後にしていた。
(...............しっかし、この紋様はすごいなぁ.........。
ヴィーラムさんが魔力をたっぷり詰め込んだって言ってたし、僕も魔法使えるのかなぁ?)
地上へと戻る階段を一歩一歩踏みしめながら、右手に刻まれた紋様をじっと見る。
その紫の禍々しい紋様が彫られた右手には、ヴィーラムさんのものと思われるオーラ的ななにかがしっかりと感じられていた。
(...............ヴィーラムさん、ただ欲がすごすぎるだけで..........根は悪い人じゃないのかなぁ?
だって、僕のために自分の魔法の秘密を教えてくれて、自身の魔力を僕に分け与えてくれるなんて..............!!! それも、あんな方法で..................っ!!!)
僕がその紋様を見て物思いにふけっていると、さきほど体験したあの記憶がはっきりと蘇る。
(.........うぅ...........いくらヴィーラムさんから押し付けてきたとはいえ、女性の.................む、胸.......触っちゃったぁ............)
(.........どうしようっ............故意じゃなかったとはいえ、ずいぶんひどいことをしちゃった..........
.........そもそも、ヴィーラムさんに手土産の食べ物あげたのも大丈夫だったのかなぁ..............?
........まあでも、命さえ奪わなければなんでもしていいって言ってたし、大丈夫なんだろうけど...........)
(.............あああ........しかも、ただ触れるだけじゃなくて反射的につい揉んじゃったんだよなぁっ........!!!! しかもがっつり僕の手のひらにおさまっちゃってたし............ううぅ............!!!!)
(......どうしようっ..........!!! ヴィーラムさん怒ってないかな........?
やっぱり旦那はそういうことする人だったんすね.......... とか思われてないかなぁ.........!?)
(........あああぁ............でも.................
すっごい、やわらかかったなぁ............................)
僕の頭の中で、様々な種類の感情が生まれては消えていく。
まるで顔から火が出ているように、顔面が真っ赤に染まっているのが自分でもわかる。
「............ふふふ.........。 タヴァータさん、お楽しみ頂けましたかぁ..........?」
気がつくといつの間にか地上に出ていたようで、僕の様子を見て察した見張りのお姉さんがによによとした笑みを浮かべて僕に話しかけてくる。
「......!?!?!? ぼ、ぼぼぼぼ僕はなんにもしてませんよっ!!!!!!!」
そういって僕が慌ててそっぽを向くも、お姉さんがなにやら不敵な笑みを浮かべている。
「..........ほんとですっ!!!! へ、変な誤解しないでくださいっ!!!!!!!」
僕はさらに顔を真っ赤にさせながら、全力で否定した。
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