表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王と呼ばれた男  作者: あき
47/50

シルク2

登場人物や名称一覧


現 世  :元々主人公が住んでいた世界。(物質世界)

霊 界  :今、主人公が生活している世界。(半物質半精神世界)

神 界  :神様が住む精神世界。

イヒン  :霊界に存在する人族。魂の理解度が高く魔法が得意。

ドルーク :霊界に存在する人族。好戦的で力が強い。

イフアン :イヒンとドルークの混血。ドルークを敵対視している。

妖 人  :魂の理解度が低い転生者。コボルド・ゴブリン・オーク・オーガ等

亜 人  :精霊の影響を受けた転生者。ノーム・ベアーフット・ドワーフ・エルフ等

魔 人  :魂の理解度がすすみ、寿命を超越した存在。バンパイア・リッチ等

古代竜  :理を理解した竜。大抵1万年以上生きている。

ワーガ大陸:ペニ城が存在した大きな大陸。魔王の登場で一度全生物が滅ぶ。

ペニ城  :魔王の襲撃を受けて滅んだイヒンの国の城。

ヨドム村 :隕石衝突後にできた魔海沿いの港町。

ドルクロイ:ヨルド村から陸続きで繋がっているドルークの国。

ババス  :ドルクロイの首都。

イフアロイ:ドルクロイの東側にあるイフアンの国。

フォーセリア:亜人の国の連合国。一応エルフの国がまとめている。

オーガロイ:妖人の国。オーガの王を頂点とした体勢を築いている。

穴道 徹 :霊界では「トール」と名乗っている主人公。一応魔王。魔王国の王。ただし政治は全て他人に任せている。

オルグ  :元ペニ城の戦士長。トールに救出されてからは魔王の眷属となる。

コムケ  :元ペニ城の戦士。トールに救出されてからは魔王の眷属となる。

ゲルダ  :神様に幽閉された魔法使い。冬の女王。トールの登場で解放される。

セレナ  :ゲルダが作ったゴーレム。

ヨルドン爺:ヨドム村の墓守。境界の監視人。

ダイゴ  :ヨドム村の自営団の団長。モルテガの子ども。

モルテガ :ヨドム村の村長代理。ダイゴの父親。

マスター :竜のゆりかご亭のマスター。

マリア  :竜のゆりかご亭の料理人。マスターの妻。

ティアラ :竜のゆりかご亭の看板娘。マスターの娘。

ステラ  :竜のゆりかご亭の店員。マスターの娘。ティアラの姉。ダイゴの恋人。

ドーガ  :ドルクロイの元王。

エステル :ドルクロイ統合後、代王に任命される。ドーガの娘。

ドーテム :ドルクロイの元王子。現ドルクロイの将軍。ドーガの息子。エステルの兄。

ナラミス :フォーセリア連合国の元女王。ハイエルフ。現在はトールのメイド。

シュテム :オーガロイの元王。ハイオーガ。世界の旅に出発した。


47 シルク2


 今、僕の体の中にはもう一つの魂・・・ドラゴンの赤ちゃんが眠っている。すでに900年間眠っているようだが・・・赤ちゃんでいいのか?


 もしこの赤ちゃんが目覚めたら、体の中に二つの自我を持つことになる・・・それは非常にまずい。しかし、眠ったままの自我を切り離してもドラゴンの形を維持できない。


 古代龍は言っていたな・・・僕の体か魔力で浸したゴーレムに眠った魂を移せばよいと・・・・。うーむ。ノーム達に相談するかな?


 そんなことを考えながらベッドでうとうとしていたら、ナラミスが大きな声を出しながら入ってきた。


 「ご主人様!朝ですよ!起きた起きた!」


 ナラミスは、朝はご飯を作ったら、僕を起こして、家の掃除と洗濯を済ませてから、のんびり読書タイムを過ごすのが日課だ。もう少し僕のことをほっといて欲しいんだが・・・このルーティーンを崩す気はないようだ。


 眠い目をこすりつつ、ナラミスの用意したサラダやハムを無理矢理パンに挟んで頬張り、朝の温泉に浸る・・・待ち望んだ贅沢な一時だ。


 ゴーレムか・・・ぶくぶくぶく・・・・


 そういえば、僕の鳥馬シルクもゴーレムではないか。しかも僕の魔力に十分浸食されている。


 温泉からあがり、すぐ表のシルクが座っている場所にいく。思いついたらやってみたくなるのはしょうがない。体内の赤ちゃんドラゴンの魂をそっとシルクの巨大な魔石に移す・・・・


・・・・・

・・・


 数分過ぎたが・・・何も変わらない。ドラゴンは眠ったままだ。


 とりあえず、体内の魂を移したので目的は達成した。これがゲームなら目覚めのイベントが起きるのだが・・・そううまくはいかないもんだ。


 イフアロイの動向も特に進展がなく静かなままだし、今日は久々にヨドム村のゆりかご亭にいってお酒でものむかな。ティアラの顔も見てみたいし♪


 穴で移動するのも味気ないので、シルクにのってのんびり移動することにした。ナラミスに夕飯もゆりかご亭で食べてくること伝えたら、


 「それじゃー、今日はずっと読書して過ごそうかな~♪」とうきうきしていた。


 適度に家を留守にしてあげるのも、主の勤めだ・・・うんうん。


 シルクは、歩く度に多少の上下運動はあるが、それが心地いい。ジャンプしても駆け下りても振動はほとんどない。よくできた乗り物だ。黒い羽をあげれば、左右に壁ができプライバシーが確保される。


 そんなこんなで、あっちこっち道中を満喫しながら移動してたら、日が傾きはじめた頃にヨドム村に到着した。

 


 竜のゆりかご亭につくと中が妙にさわがしい。そっと中に入っても誰も気がつかない。それどころかジョッキ片手に大盛り上がりだ。


 「なにかあったのか?」


 すぐ側で口笛を吹いている男に聞いてみると・・・


 「ダイゴの坊ちゃんがやっとステラに求婚したんだ!こんなめでたいことはない!」


 へーー。気がつかなかった。だからダイゴはお酒も飲めないのに毎晩ここに食事にきてたのか・・・。なんか納得した。この店にはティアラ推しはたくさんいるのに、ステラ推しがいないとおもったら、みんなダイゴに遠慮していたのか。


 「おめでとう!ダイゴ!!お祝いだ!今日の酒代は全部僕が持つ!みんなステラとダイゴのこれからを祝って乾杯だ~!!」


 今夜は楽しいお酒が飲めそうだ・・・


 

 

 ほどよく酔い、お腹もふくれた頃・・・



 外でにぎやかな音が聞こえてくる・・・酔っぱらった人が喧嘩でもしてるのだろうか?


 しばらくたってから・・・ゆりかご亭のドアが勢いよく開かれ・・・


 「トール様!!トール様はいませんかーーー!!」


 いきなり指名されてしまった。男は僕を見つけるなり


 「あっ!いたーーー!トール様ー、あなたの馬が暴れて村から出て行きましたーー!」


 シルクが暴れて脱走した!?急いで外に出ると・・・半ば壊れた馬小屋に燃えさかる物置・・・そして物置の後ろに続く焦げ後・・・

鳥馬の独特な足跡が一直線に迷いの森に向かっている。はるか遠くで魔力砲の白いレーザーが光っている。


 とりあえず民家を壊さなくてよかった。迷いの森方面なので、急いで小屋付近に穴を出して移動する。


・・・・


 少し遅かった・・・穴からでると小屋のすぐ横を足跡が続いていた・・・・。小屋にはきれいな穴があいていた。魔力砲の跡だ。そこが焦げたように燃えていた。ナラミスはゲルダの家側にいたようで、小屋の襲撃には気がついていないようだ。


 足跡はそのまま森の奥地に続いていた。ところどころ魔力砲を撃っているようで木が倒れている。やっかいなことに、山脈周辺にいるかぎり、シルクの魔力は尽きることがない。使った分常時地面から補充されるのだ。


 足跡の方向の先は・・・おそらく竜の巣だろう・・・一度地面に潜り本体と同化してから竜の巣の手前に姿を現すことにした。山脈は僕の体なので、山脈なら好きな所に出ることができる。


 竜の巣から大きな白竜がでてきてた。


 「なにやら赤ちゃん竜がパニクっているようだな・・・あの泣き声は雌竜には堪えるな・・・そしてあのブレスは驚異だ。」


 その直後、眷属になった雌竜が数体地面から出現した。


 「トール様。ここは我々に任せていただけないでしょうか。」と深々と頭をたれた。


 おそらく僕よりも赤ちゃん竜のなだめ方は熟知しているだろう・・・


 僕は、危険な魔力砲を撃たせないためにシルクへの魔力の流入を止めることに集中した。うまくいけば逆に魔力を吸収できるかもしれないが、やりすぎるとシルクが壊れてしまう・・・。




 しばらくたって・・・少し足取りがゆっくりになったシルクが姿をあらわした。そして雌竜の姿を見つけると嬉しそうに吠えた。だが吠えると同時に魔力が一気に放出され、雌竜たちにレーザーがとんでいった!


 いそいで穴を出してレーザーを吸収しようと思ったが、そのレーザーは穴に届く前に消失・・・同時にシルクが倒れた。どうやら魔力切れである。急いで動ける程度の魔力を回復させると、雌竜達がシルクのまわりに舞い降りた。


 シルクは嬉しそうに1頭の雌竜の体にすりすりしている。どうやら母竜のようだ。母竜はおでこをシルクに当てると、今までのことを念話で流し込んだ。


 ようやく全てを理解した赤ちゃん竜は、まわりを見渡し、僕を見つけると側に来て頭をたれた。うーむ。シルクが自分で考えて行動しているようだ。


 「これからは、僕の鳥馬となって僕を支えてくれ。子竜よ、その体含めてシルクと名乗ってくれ。」


 少しかたぐるしくお願いすると、赤ちゃん竜は大きくうなずいた。


 母竜曰く、まだ魔法の練習やブレスの加減など子竜として学ばないといけないことがあるようで、しばらくは竜の巣で預からせてほしいとのことだった。


 うんうん。教育は大事だ。ここは母竜にまかせよう!


 たぶん魔法が苦手な僕じゃ上手教えられないし・・・母竜がいて助かった。それに親子の時間は必要だ。


 僕の娘たちもずいぶん大きくなっていたが・・・失ってその時間の大切さをしみじみ感じた。1000年過ぎようが変わらない。


 僕はゆりかご亭に穴を出して、お祝いの続きに参加することにした。きっとみんな朝まで飲み明かしているはずだ。


 それに壊した家の修理代も出さないと・・・・




 「ダイゴーーーー。飲んでるかーーーー。」扉を開けると・・・


 そこにははじめて酒を飲んで酔いつぶれているダイゴと、やさしく膝枕しているステラがいた。


 まわりで静かに飲んでいる面々。


 「トールさん、しーーー!」


 ティアラに怒られた。 


 怒られるのもなんか嬉しい。




 昨日投稿したつもりがしてなかったことに気が付いた。失敗。

 シルクの話だけだと短くなるので、前から書きたかったダイゴとステラの話もいれました。ゆくゆくはこの二人の子供たちが重要人物になっていく予定です。

 この世界の人族の寿命は長く、理に近づくほど長命になります。ゲルダは推定5~6000年生きていますし、ナラミスも4000年は生きています。ふつうのイヒンで数百年~1000年ほど。ドルークやイフアンはもう少し短く、妖人が一番短くて50年~数百年。ハイオーガまで進化したシュテムが1000年ほど。妖人がハイまで進化することは滅多にありません。また人が魔人に進化することも滅多にありません。亜人は種族により寿命はさまざまです。エルフが一番長いですが、亜人はもともと精霊の影響を受けた種族なので他よりも理に近く、長命です。

 理を全く理解していないのに、1000年以上生きているトールが異質な存在ということになります。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ