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魔王と呼ばれた男  作者: あき
45/50

会談2

登場人物や名称一覧


現 世  :元々主人公が住んでいた世界。(物質世界)

霊 界  :今、主人公が生活している世界。(半物質半精神世界)

神 界  :神様が住む精神世界。

イヒン  :霊界に存在する人族。魂の理解度が高く魔法が得意。

ドルーク :霊界に存在する人族。好戦的で力が強い。

イフアン :イヒンとドルークの混血。ドルークを敵対視している。

妖 人  :魂の理解度が低い転生者。コボルド・ゴブリン・オーク・オーガ等

亜 人  :精霊の影響を受けた転生者。ノーム・ベアーフット・ドワーフ・エルフ等

魔 人  :魂の理解度がすすみ、寿命を超越した存在。バンパイア・リッチ等

古代竜  :理を理解した竜。大抵1万年以上生きている。

ワーガ大陸:ペニ城が存在した大きな大陸。魔王の登場で一度全生物が滅ぶ。

ペニ城  :魔王の襲撃を受けて滅んだイヒンの国の城。

ヨドム村 :隕石衝突後にできた魔海沿いの港町。

ドルクロイ:ヨルド村から陸続きで繋がっているドルークの国。

ババス  :ドルクロイの首都。

イフアロイ:ドルクロイの東側にあるイフアンの国。

フォーセリア:亜人の国の連合国。一応エルフの国がまとめている。

オーガロイ:妖人の国。オーガの王を頂点とした体勢を築いている。

穴道 徹 :霊界では「トール」と名乗っている主人公。一応魔王。魔王国の王。ただし政治は全て他人に任せている。

オルグ  :元ペニ城の戦士長。トールに救出されてからは魔王の眷属となる。

コムケ  :元ペニ城の戦士。トールに救出されてからは魔王の眷属となる。

ゲルダ  :神様に幽閉された魔法使い。冬の女王。トールの登場で解放される。

セレナ  :ゲルダが作ったゴーレム。

ヨルドン爺:ヨドム村の墓守。境界の監視人。

ダイゴ  :ヨドム村の自営団の団長。モルテガの子ども。

モルテガ :ヨドム村の村長代理。ダイゴの父親。

マスター :竜のゆりかご亭のマスター。

マリア  :竜のゆりかご亭の料理人。マスターの妻。

ティアラ :竜のゆりかご亭の看板娘。マスターの娘。

ステラ  :竜のゆりかご亭の店員。マスターの娘。ティアラの姉。

ドーガ  :ドルクロイの元王。

エステル :ドルクロイ統合後、代王に任命される。ドーガの娘。

ドーテム :ドルクロイの元王子。現ドルクロイの将軍。ドーガの息子。エステルの兄。

ナラミス :フォーセリア連合国の元女王。ハイエルフ。現在はトールのメイド。

シュテム :オーガロイの王。ハイオーガ。


45 会談 その2


 「ナラミスも行くのか?」


 「まぁーね。シュテム坊とは面識があるからね。それに私が行かなかったら、彼はフォーセリアが魔王国に加わったって信じないでしょう?」


 ありがたい申し出だったが、メイドを戦場に連れて行くのには躊躇があった。断ろうと思った矢先・・・


 「断るのはダメよ。あなただけで行ったら、彼・・・きっと挑戦してくるわよ。オーガは馬鹿だから強い敵には負けると分かっていても挑まないと気が済まないのよ。」


 「それならナラミスが行っても同じじゃないのか?」


 「昔、彼のことを完膚なきまでに叩き潰したから大丈夫よ。一度負けた相手には従順なものよ。」


 もしかして、ナラミスって・・・・・


 部屋の掃除が終わって、ほうきやちりとり達が仲良く物置に戻っていくと、ようやくナラミスはエプロンをとってお出かけの準備をはじめた。



 ドルクロイに常駐させている虫をオーガロイ方面に飛ばしていると、ドルクロイの軍とその先に会談用のテントを発見した。ナラミスが来るのを待って穴を出す・・・・


 「お待たせ~、行くわよ!」


 なんかナラミスはノリノリだ。本当に戦いは回避できるのだろうか?


 穴をくぐると、ドーテムが待っていた。ドーテムもドルクロイの代王に任命したエステルも、さすが王族だけあって仕草が鮮麗されていて見ているだけで惚れ惚れとする。


 優雅な先導でテントに入り座ると、目の前に頭から角が生えた大男がこちらを睨んでいる・・・おそらくかれがオーガロイの王だろう。


 ナラミスが僕にお茶を入れ・・・そのままオーガロイの王に向かっていく・・・・


 「あれ、シュテム坊ではないか。なに畏まってるんだ?柄じゃないだろう。」 


 「ばばぁーー!」 目を見開く大男。


 「今なんて言ったのかな~?」


 大男の頭を鷲掴みにしているナラミス・・・・おいおい会談を収めにきたんじゃないのかな・・・・


 「なんでハイエルフがここにいるんだよ!」


 大男が椅子から転がりながら後ろに下がった。


 「なんでって・・・わたしはトール様のメイドしてるんだもん。当たり前でしょ。」


 ナラミスはドヤ顔で大男のカップにお茶を入れると後ろにさがった。


 しばらく唖然としていた大男は、頭をふって椅子に座り直した。


 「つまり・・・・ドルクロイとフォーセリアは魔王国になったということなんだな・・・・。」


 「僕は、ドルクロイとフォーセリアの代表をしているトールと言います。」


 まずは丁寧な挨拶だ。外交の基本だ。


 「あなたのお名前を教えていただけないでしょうか?」


 とびっきりの笑顔で聞いてみた。


 大男は、おどおどしながら・・・・


 「わ、わたし・・は、オーガロイの、のお・・王を、しているシュ、シュテムと言います・・・」


 後ろからナラミスがつぶやく・・・「トール様・・・やりすぎ。魔力垂れ流しで笑顔の敬語・・・こわいわ。シュテム坊なんて敬語話したことないから言葉遣い変になってるし・・・」


 ううむ。外交は難しい。


 「それで・・・なぜオーガロイは攻めてきたのかな?」


 自分のほっぺたを両手でたたいて首を振ったシュテムは、おどおどした態度がなくなり、発言を続けた。


 「もともとここはオーガロイの地だった。300年前にドルクロイに攻められ奪われたのだ。今回ヨドム村を併合したことで再び侵攻が始まると思ったのだ。」


 「そんなことがあったんだ。」ナラミスから聞いていたが、相づちをうってみた。


 「でも今ここは私の国だ。攻められたらやり返すしかないな・・・。ねぇドーテム、なんかいい案ないかな?」


 うしろで直立不動だったドーテムにふってみた。ずっとこの地の管理をしてきたのだ。何か考えがあるかもしれない・・・そう僕は他人任せなのだ。


 「おそれながら魔王様。もしオーガロイとの戦争がこの先も起きないのであれば、ひとつ案があります。」


 おっ。いいねぇー。


 「とりあえず、話してみて。」お茶を飲みながら発言を促す。


 「この地は、大地が肥えていてとてもいい土地ですが、残念ながらオーガロイ側の半分は、緩衝地帯として放置されています。すでに入植が終わっているドルクロイ側はこのままに、もう半分の緩衝地帯側ならお返ししても大丈夫と思われます。」


 「・・・だそうだけど、シュテムはどうを?」話をシュテムにふる。


 なんか司会者みたいな立位置だけど、僕としてはさっさと終わらせて帰りたいだけだ。


 腕を組みながら長考に入るシュテム。



 「まず・・・この状況での和平案としては文句はない。だが、緩衝地帯がなくなるということは、戦争がおきたらすぐ被害が広がる。そんなところでおちおち農業はできない。今回ヨドム村を攻めたドルクロイを我々は信用できない。」


 再び長考に入るシュテム・・・・


 「ただ・・・・。」



 「ただ?」相づちで先を促す・・・


 「ただ、われわれオーガロイも魔王国に加われば、戦争がおきない保証になる。」


 思わず飲んだお茶を吹き出してしまった。なんで理に近づいたハイがつく種族は同じことを考えるんだ!?


 「幸い、わしは今回の件が片づいたら王を引退するつもりじゃった。」


 お前の都合などどうでもいい!なんだその責任の押しつけは!?


 「ばばぁのフォーセリアが魔王国になったということは、その治世に満足しているんだろう。ならオーガロイもそれにのってもいいと考えた。」


 すかさずナラミスが口を挟む。


 「ばばぁは余計だ。トール様は支配に興味がないお方。魔王国に加わった国は、代王をたて自治国としておのおの運営することになるが、大丈夫か?」


 「それなら心配ない。部下2名がハイオークに進化して後を任せようとしていた。」



 頭が真っ白になった僕をおいて、話が勝手に進んでいく。僕の仕事が増えないのなら何でもいい・・・はやく帰りたい。


 ナラミスに雑用的な事務処理をお願いして、おいしいお茶とお菓子を楽しむことにした。



 しばらくすると2人のハイオークも加わり、ナラミスとドーテム、3人のハイオークがなにやら相談している。それを見ながら、お茶がお酒にかわり、お菓子がおいしい肉料理に変わっていく。


 ドルクロイのメイドは優秀だな~。テントの後ろにはなぜか簡易キッチンがつくられていた。


 鶏肉の中にスパイスが利いた穀物が詰め込まれている料理が僕のお気に入りだ。口の中に肉汁が広がり、それを冷えた麦酒で一気に押し流す。


 「うん。美味しい!」


 しばらく料理とお酒を堪能していると、ハイオーク達が食事に加わってきた。


 「トール様・・・がんばったご褒美に私もご相伴にあずかりたいですわ。それにドーテムにも声かけないと・・・彼ずっと立ってるわよ。」


 見回すと、話し合いは終わったようで、ドーテムは後ろに立っていた。


 「話し合いが終わったお祝いだ。みんなで食べよう!」



 みんなで飲み食いしながら、ナラミスにどうなったのか聞いてみた。


 「大丈夫よ。ドーテムの案が通ったわよ。そこの男のハイオークが新しい代王になって、女のハイオークが外交することになったわ。」


 ハイオーク・・・男女分からなかった・・・ごつい鎧のせいだ。うん。きっとそうだ。


 「シュテムはどうするの?」何気なく聞いてみた。


 「わしか。やっと世界を旅することができる。ずっと夢だったのだ。世界にはいろいろな知識が眠っている。世の理をいろいろ調べてみたい。」


 「それよりも・・・なんでばぁ・・・ハイエルフはメイドしてるんだ?やっと国から解放されたのに、自分からメイドするなんて、理解できん。」


 「うふ。それはまだシュテムが坊やだからよ。世界を旅し終わったらきっとわかるわ。」


 「そーか。そんなものか・・・。」妙にうなずくシュテム。


 いやいや・・・ただゲルダの本につられただけだから・・・思っていても口にはださなかった。





仕事が忙しくなってきたのに・・・

しばらく寝込んでしまった。おかげで余計忙しくなって・・・


久々に朝一でドトールに行って、妄想しながら続きを書いた。いい気分転換になった。休みなのにこれからたまった仕事の資料作りがまっている。


本当ならイフアロイ編が終わってから書こうと思っていたドラゴン編。急に書きたくなったので、次回からドラゴン編に行きます。


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