表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王と呼ばれた男  作者: あき
42/50

族長会議 その2

登場人物や名称一覧


現 世  :元々主人公が住んでいた世界。(物質世界)

霊 界  :今、主人公が生活している世界。(半物質半精神世界)

神 界  :神様が住む精神世界。

イヒン  :霊界に存在する人族。魂の理解度が高く魔法が得意。

ドルーク :霊界に存在する人族。好戦的で力が強い。

イフアン :イヒンとドルークの混血。ドルークを敵対視している。

妖 人  :魂の理解度が低い転生者。コボルド・ゴブリン・オーク・オーガ等

亜 人  :精霊の影響を受けた転生者。ノーム・ベアーフット・ドワーフ・エルフ等

魔 人  :魂の理解度がすすみ、寿命を超越した存在。バンパイア・リッチ等

古代竜  :理を理解した竜。大抵1万年以上生きている。

ワーガ大陸:ペニ城が存在した大きな大陸。魔王の登場で一度全生物が滅ぶ。

ペニ城  :魔王の襲撃を受けて滅んだイヒンの国の城。

ヨドム村 :隕石衝突後にできた魔海沿いの港町。

ドルクロイ:ヨルド村から陸続きで繋がっているドルークの国。

ババス  :ドルクロイの首都。

イフアロイ:ドルクロイの東側にあるイフアンの国。

フォーセリア:亜人の国の連合国。一応エルフの国がまとめている。

オーガロイ:妖人の国。オーガの王を頂点とした体勢を築いている。

穴道 徹 :霊界では「トール」と名乗っている主人公。一応魔王。魔王国の王。ただし政治は全て他人に任せている。

オルグ  :元ペニ城の戦士長。トールに救出されてからは魔王の眷属となる。

コムケ  :元ペニ城の戦士。トールに救出されてからは魔王の眷属となる。

ゲルダ  :神様に幽閉された魔法使い。冬の女王。トールの登場で解放される。

セレナ  :ゲルダが作ったゴーレム。

ヨルドン爺:ヨドム村の墓守。境界の監視人。

ダイゴ  :ヨドム村の自営団の団長。モルテガの子ども。

モルテガ :ヨドム村の村長代理。ダイゴの父親。

マスター :竜のゆりかご亭のマスター。

マリア  :竜のゆりかご亭の料理人。マスターの妻。

ティアラ :竜のゆりかご亭の看板娘。マスターの娘。

ステラ  :竜のゆりかご亭の店員。マスターの娘。ティアラの姉。

ドーガ  :ドルクロイの元王。

エステル :ドルクロイ統合後、代王に任命される。ドーガの娘。

ナラミス :フォーセリア連合国の元女王。ハイエルフ。現在はトールのメイド。

シュテム :オーガロイの王。ハイオーガ。


42 族長会議 その2


 族長会議は荒れた・・・


 だが女王ナラミスの言葉で沈黙が訪れた。


 「われわれの何人たりとも魔王には勝てぬ。魔王はお山そのものだ。」


 魔人オルグ、山脈のドワーフ王、ノーム王が大きく頷いた。


 「だが、安心するがいい。今の魔王は争いを好まぬ。われわれはフォーセリアの約定を維持しなくても、魔王の庇護の元、今まで通り生活を続けることができる。」


 「ナラミス様!」 平原エルフが叫んだ。


 「魔王が君臨すれば、魔獣が闊歩する世界になるのではないでしょうか?」


 ナラミスはニヤリとすると、一気に続けた。


 「安心するがいい。魔王はずっと前に復活を果たされていた。フォーセリアに加入した魔人は魔王の眷属だ!」


 「お山のドワーフやノームもすでに魔王と交流を持っている。」


 「彼らは、お山の魔獣が下りてくるのを防いでくれていた。すでに我々は魔王の庇護下にあったのだ。」


 会場は再び騒然とした。だがナラミスは構わず続けた。


 「ドルクロイは、魔王の復活を知らずに、魔王が懇意にしていたヨドム村を攻めてしまい・・・返り討ちにあった。だが、魔王は国を滅ぼすことなく、王を変えただけで恩情をかけた。」


 「フォーセリアは、魔王と交流はあれど敵対はしていない。ここにいる魔人やお山のドワーフ、ノームの計らいで、魔王はこのフォーセリアを引き続き庇護してくれることを約束してくれた。」


 今度は歓声が轟いた。


 「ならば・・・・すでにわらわの役目は終わったと言えよう。」


 特別な気配を感じ取り・・・会場がしーんとなった。


 「ここに!女王の権限で、わらわの退位とフォーセリアの約定の破棄を宣言する!ここは魔王国の一部となり、亜人は魔王の庇護下に入る。意義を唱える者は、庇護下より出て己で街を守りたまえ!!」


 しばらく誰も何も話さなかった・・・・。絶対なるハイエルフの退位。魔王の庇護はそれを上回る力なのだと認識した瞬間、会場は今まで以上の歓声に包まれた。


 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



 族長会議には出なくても大丈夫と言われたので、トールは後ろの方でそっと見学していた。


 あまりの熱気に少し引きながら・・・・魔王の庇護って何なんだ?と自問していた。ナラミスは、形だけだから気にしなくていいと言っていたが・・・本当に何にもしなくていいのか?とりあえずフォーセリアのことはオルグ達に任せてあるので、一安心ではあるが。


 意気揚々とナラミスが引き上げてきた。


「ふーーー、すっきりした。これで理の理解に集中できるわ♪」


 やっぱりそれが本当の目的だったんだろう・・・世界を支配しうる力を持った魔法使いでさえ、3000年の年月をもってしても到達し得ない理の理解。僕はいつになったら到達するのだろう・・・



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



 ナラミスは、自分が族長を勤めていた中央都市の族長の引継を終えると、さっさと身支度をすませて、客間で寝ているトールの元に馳せ参じた。


 「トール殿・・・・いやメイドなのだからトール様がいいな。トール様、おそくなりました。」



・・・・・・

・・・・

・・


 「トール様おきてください。あなたのメイド、ナラミスがきましたよ。」


 ナラミスはぶんぶんトールの体を揺さぶった。


 「起きた!起きたよー。」


 さすがに揺さぶられたら起きるわ!!


 「メイドなら、もっと優しく起こして欲しいな・・・。」


 しぶしぶベッドから起きあがったトールは聞いた。


 「準備はいい?」


 「あぁー。ゲルダ様の書庫、夢みたいだわ♪」身震いするナラミス。


 「10年間一緒に住んでたけど、ゲルダってそんなにすごいの?」


 「私が生まれる前の話だけど・・・世界にイヒンがたくさん住んでいた頃。彼女はイヒンの偉大な魔法使いで天候まで操ることができたのよ。でもね、それが原因で人族の祖アスに恐れられ攻撃されたの。だけど彼女は偉大な魔法使い・・・アスを返り討ちにしたのよ。ただ人族の祖を攻撃したことで今度はイヒン最大の犯罪者にされて、当時のイヒンの王に糾弾されイヒンの軍に囲まれたわ。」


 なんかすごい話を聞いているようだ・・・


 「だけどね、彼女のすごいところはここからよ。ゲルダ様はね・・・イヒンの国を真冬にして雪の下に沈めたの。冬の女王の由来ね。寒く作物も育たなくなり・・・そのイヒンの国は滅んだわ・・・自業自得よ。」


 だから冬の女王なのか。すごい魔法使いとは知っていたけど、季節まで操るとはすごいな・・・


 「その後、イヒンの国を滅ぼしたことで、世界中のイヒンにドルーク、イフアンから指名手配されたの。でも彼女は負けなかったわ。世界に宣言したの。もし私を攻撃することがあれば・・・滅ぼすとね。」


 「そして、刺客を送ったたくさんの国が雪にしずんだわ。世界の半分以上が雪に沈んで・・・のこった国々は彼女に降参したの。人族はゲルダ様の元に下ったわ・・・・それがある日突然、ゲルダ様は消えたの・・・それが3000年前だと言われているわ・・・」


 

 「そーか。それで話がつながった・・・・ゲルダはね、神様に幽閉されていたんだ。最初は、世界を支配しかけたからだと思っていたらしいが・・・どうやら違ったらしい。神様にとって人族の移り変わりは些細なことらしいから。世界を支配したあと、ゲルダは世界中の危険な本を収集していたらしいんだ。」


 ナラミスが興味深そうに呟いた・・・「禁書ね。」


 「1000年前の魔王を滅ぼした後、僕は満身創痍で次元を跳び越え、ゲルダの幽閉されている場所に跳んだんだ。復活に1000年かかったけど、復活してから10年間一緒に過ごしていたんだ。」


 「伝説のゲルダ様と過ごしたって素晴らしいわ♪」ナラミスは高揚した表情で頷いていた。


 「エルフは、ゲルダを怖がらないのか?」


 「エルフ族は、人族の争いなんて関係ないもの。それにゲルダ様は悪くないもの。人族の自業自得よ。それよりもあの魔法の才能を引き継がなかった方が問題よ。」


 荷物をまとめ終わり、僕は魔海側の小屋に穴をあけた。


 「ゲルダは、幽閉の原因が本だと信じ、幽閉先を出る時、本を全て置いていったんだよ。その幽閉先が僕の家だ。」


 穴をくぐり、小屋にでた。ナラミスも続いて穴を通り抜けた。


 「ここが幽閉先?」ナラミスが不思議そうに見回している。


 「ちがうよ。さすがの僕も自由に次元は跳び越えられないよ。この小屋の中に幽閉先に通じる扉があるよ。おいで・・・。」


 トールはは小屋の扉を開けて中に入った。つづいてナラミスも・・・


 小屋に入ると広い土間があり、土間の向こう側にさらに扉がある。二人はそのまま扉を抜け・・・もう一つの土間に出た。


 「また土間?」不思議そうなナラミス。


 「ここが幽閉先の小屋だ。小あがりの先のドアを見てごらん。」


 「ああああぁぁぁぁーーーーこのすごい気配は・・・危険よ。危険すぎるわ・・・・。」


 にんまり笑っているナラミスがそこにいた。



 

書き溜めた分の放出完了。

フォーセリア編が終わり、トールのメイドが登場しました。

つづいてオーガロイ編書くか・・・愛馬シルクの自我の芽生え書くか・・・

気が向くままその時、書きたい方書きます。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ