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魔王と呼ばれた男  作者: あき
41/50

ナラミス その2

登場人物や名称一覧


現 世  :元々主人公が住んでいた世界。(物質世界)

霊 界  :今、主人公が生活している世界。(半物質半精神世界)

神 界  :神様が住む精神世界。

イヒン  :霊界に存在する人族。魂の理解度が高く魔法が得意。

ドルーク :霊界に存在する人族。好戦的で力が強い。

イフアン :イヒンとドルークの混血。ドルークを敵対視している。

妖 人  :魂の理解度が低い転生者。コボルド・ゴブリン・オーク・オーガ等

亜 人  :精霊の影響を受けた転生者。ノーム・ベアーフット・ドワーフ・エルフ等

魔 人  :魂の理解度がすすみ、寿命を超越した存在。バンパイア・リッチ等

古代竜  :理を理解した竜。大抵1万年以上生きている。

ワーガ大陸:ペニ城が存在した大きな大陸。魔王の登場で一度全生物が滅ぶ。

ペニ城  :魔王の襲撃を受けて滅んだイヒンの国の城。

ヨドム村 :隕石衝突後にできた魔海沿いの港町。

ドルクロイ:ヨルド村から陸続きで繋がっているドルークの国。

ババス  :ドルクロイの首都。

イフアロイ:ドルクロイの東側にあるイフアンの国。

フォーセリア:亜人の国の連合国。一応エルフの国がまとめている。

オーガロイ:妖人の国。オーガの王を頂点とした体勢を築いている。

穴道 徹 :霊界では「トール」と名乗っている主人公。一応魔王。

オルグ  :元ペニ城の戦士長。トールに救出されてからは魔王の眷属となる。

コムケ  :元ペニ城の戦士。トールに救出されてからは魔王の眷属となる。

ゲルダ  :神様に幽閉された魔法使い。冬の女王。トールの登場で解放される。

セレナ  :ゲルダが作ったゴーレム。

ヨルドン爺:ヨドム村の墓守。境界の監視人。

ダイゴ  :ヨドム村の自営団の団長。モルテガの子ども。

モルテガ :ヨドム村の村長代理。ダイゴの父親。

マスター :竜のゆりかご亭のマスター。

マリア  :竜のゆりかご亭の料理人。マスターの妻。

ティアラ :竜のゆりかご亭の看板娘。マスターの娘。

ステラ  :竜のゆりかご亭の店員。マスターの娘。ティアラの姉。

ドーガ  :ドルクロイの元王。

エステル :ドルクロイ統合後、代王に任命される。ドーガの娘。

ナラミス :フォーセリア連合国の女王。ハイエルフ。

シュテム :オーガロイの王。ハイオーガ。


41 ナラミス その2


 「トール殿。お主このフォーセリアも支配してみないか?」


 トールは驚いた! このフォーセリアの女王は何を言ってるんだ!?


 「できれば、遠慮したい。」間髪入れずに拒絶する。


 「トール殿は、まだ理の理解に至っていないのに悟りをひらいた者みたいな言い方するな・・・。それは魔王の魔力の影響か?」


 また理の理解か・・・意味がわからん。


 「わしはそれでもいいぞい。トール殿が王なら楽しそうだ。」


 「私も賛成です。トール様なら万能だと思います。」


 おいおい、ドワーフ王にノーム王、勝手なこと言うな!!


 「ヨドム村もドルクロイも代王をたてておるのじゃろ。ならフォーセリアも同じにすればよいだろう。それに、フォーセリアは、それぞれの街や都市が自治をもっている。王が治めなくても勝手にやるぞ。」


 そういう話ではない。支配するのがめんどくさいのだ!


 「ナラミス殿・・・もしかして僕を利用して女王をやめる画策してません?」


 「・・・・」  


 黙りやがった!やっぱりビンゴだ!


 「まぁーそう見えるが、それはたまたまだ。まぁー聞け・・・」


 笑いながらナラミスはつづけた。


 「ここでお主が魔王を宣言して、ドルクロイとフォーセリアを支配すれば、オーガロイとイフアロイはどうすると思う?」


 ???


 「まぁーお主なら1人でどちらも相手できるだろうが・・・相手はお主の力量を知らん。だがドルクロイとフォーセリアの連合軍なら侵攻を躊躇するだろう。まして・・・魔王を宣言すればなおさらじゃ。」


 えー魔王を宣言するのはやだな・・・・


 「できれば・・・魔王を宣言したくないんですけど・・・・。」


 「それは無理な相談だ。そこの山エルフが念話で各軍に魔王の復活を伝えてしまった。おそらく森エルフと一緒にいるベアーフットにも伝わっていることだろう。彼らの口を黙らせることはハイエルフのわらわでも無理じゃ。」


 なんだベアーフットって・・・


 「魔王が君臨する超大国。この抑制力は大きいぞ。」



 ・・・・・・これで戦いが終わって小屋に引きこもれるならそれでもいいかな・・・・どうせ、魔海とヨドム村ぐらいしか行くところないし・・・なんだかナラミスに言いくるめられたような気がする。


 「これで戦が終わるなら、その案を了承しよう。ただし条件がある。」


 そう・・・フォーセリアはエルフを中心とした国である。


 「僕はエルフのメイドが欲しい。」

 

 なんかみんなの視線が冷たい・・・・


 「トール様・・・身の回りの世話ならわれら魔人が喜んでいたしますが・・・・。」


 オルグがものかなしそうな顔で言ってきた。でもちがうのだ。魔人ではダメなのだ。


 「お主達とは、考えが共有されるから僕のプライベートが守られない!それがやなのだ。」


 オルグが落ち込んでいる・・・・


 「メイドならエルフじゃなくてもドルークでもいいのではないか?」


 ナラミスが当然の質問をしてきた。


 「今から話す内容は他言してほしくないが・・・・」


 まわりを見渡すとみなうなずいているので、つづけた・・・


 「僕の家には、ゲルダという魔法使いの集めた本がたくさんある。その本が危険でな・・・・僕はその本を見ただけで何回も体が腐った。だからある程度魔法の知識があって、本の安全危険がわかる使用人が欲しいんだ。」



 なんかナラミスの目がキラキラしている。


 「ゲルダって・・・もしかして復活された冬の女王のゲルダ様のことか?」


 「おそらく同じ人物だろう。僕は彼女の家に居候していたんだ。」


 「ゲルダ様の本なら、ふつうのエルフでも危険じゃ。本を理解し、料理に家事に万能なエルフを1人知っているぞ。」


 ナラミスがドヤ顔で言った。


 「おぉ、それじゃーそのエルフにお願いできないだろうか?」思わず頼んでしまった。


 「大丈夫だ!そやつもお主のメイドになりたがっておるしな。」


 「ありがたい。でそのエルフとは誰のことなんだ?」


 「わらわじゃ!」   


ナラミスがさらにドヤ顔で言った。




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