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魔王と呼ばれた男  作者: あき
39/50

城塞都市 ヘイム

登場人物や名称一覧


現 世  :元々主人公が住んでいた世界。(物質世界)

霊 界  :今、主人公が生活している世界。(半物質半精神世界)

神 界  :神様が住む精神世界。

イヒン  :霊界に存在する人族。魂の理解度が高く魔法が得意。

ドルーク :霊界に存在する人族。好戦的で力が強い。

イフアン :イヒンとドルークの混血。ドルークを敵対視している。

妖 人  :魂の理解度が低い転生者。コボルド・ゴブリン・オーク・オーガ等

亜 人  :精霊の影響を受けた転生者。ノーム・ベアーフット・ドワーフ・エルフ等

魔 人  :魂の理解度がすすみ、寿命を超越した存在。バンパイア・リッチ等

古代竜  :理を理解した竜。大抵1万年以上生きている。

ワーガ大陸:ペニ城が存在した大きな大陸。魔王の登場で一度全生物が滅ぶ。

ペニ城  :魔王の襲撃を受けて滅んだイヒンの国の城。

ヨドム村 :隕石衝突後にできた魔海沿いの港町。

ドルクロイ:ヨルド村から陸続きで繋がっているドルークの国。

ババス  :ドルクロイの首都。

イフアロイ:ドルクロイの東側にあるイフアンの国。

フォーセリア:亜人の国の連合国。一応エルフの国がまとめている。

オーガロイ:妖人の国。オーガの王を頂点とした体勢を築いている。

穴道 徹 :霊界では「トール」と名乗っている主人公。一応魔王。

オルグ  :元ペニ城の戦士長。トールに救出されてからは魔王の眷属となる。

コムケ  :元ペニ城の戦士。トールに救出されてからは魔王の眷属となる。

ゲルダ  :神様に幽閉された魔法使い。冬の女王。トールの登場で解放される。

セレナ  :ゲルダが作ったゴーレム。

ヨルドン爺:ヨドム村の墓守。境界の監視人。

ダイゴ  :ヨドム村の自営団の団長。モルテガの子ども。

モルテガ :ヨドム村の村長代理。ダイゴの父親。

マスター :竜のゆりかご亭のマスター。

マリア  :竜のゆりかご亭の料理人。マスターの妻。

ティアラ :竜のゆりかご亭の看板娘。マスターの娘。

ステラ  :竜のゆりかご亭の店員。マスターの娘。ティアラの姉。

ドーガ  :ドルクロイの元王。

エステル :ドルクロイ統合後、代王に任命される。ドーガの娘。

ナラミス :フォーセリア連合国の女王。ハイエルフ。

シュテム :オーガロイの王。ハイオーガ。


39 城塞都市 ヘイム


 100人の魔人、そのうち20人はドレイクにまたがっている。ミスリル装備を着て金属鎧のイノシシにまたがった500人のドワーフ兵。100体の大型ゴーレムを操るノーム達。


 この戦力だけで、一国を落とせそうだ・・・・。これに我が山エルフの魔弓部隊3000名が加わる。


 ドルクロイは、国境に1万の部隊を集めているようだが、いかにパワースーツを着ている兵がいるとはいえ、この城塞都市ヘイムを落とすには力不足だ。ましてや、破壊されても痛くないゴーレムが真っ先に突進すれば、敵の被害は計り知れない・・・・はず。


 ただ、今回は籠城ではなく、侵攻を命じられている。


 「さぁーどうするか?」


 思わず独りごとを言ってしまった。

 山エルフの族長の一言にオルグが反応した。


 「族長様。敵部隊から一騎のみ、こちらに向かっております。もしかしたら使者かもしれません。」


 「たった一騎か・・・。ならば都市の前の平原に陣を築き、そこで会おう。魔人、ドワーフ、ゴーレムはそれぞれ10人ずつ選出してまわりに陣取れ。」


 そう指示を出すと、山エルフの族長は城のテラスに出てドルクロイの方角を眺めた。


 「和平の使者か・・・ならばヨドム村の開放あるのみだ。」


 しばらくすると、平原に立派な白いオープンテントが設置され、白いテーブルとイスが用意された。 



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


  

 国境付近からシルクの足で3時間ほどたった。駆け足ではないが、時速30kmは出ていると思う。遠方に山々とその上に鎮座する砦が見えてきた・・・・


 近くまで行くと手前の平原に白いテントが見えてきた。トールはテントの手前50m地点でシルクから下り、歩いて行くことにした。


 テントが徐々に近づいてくると、中の様子が見えてきた。一人のエルフが机の反対側に座っている。そしてテントのまわりには、ゴーレムや兵隊が並んでいる。


 うーん?なんか見覚えがある顔が並んでるな・・・・



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



 使者の男が馬から下りて近づいてきた。


 見たことがある魔力があふれ出ている・・・この魔力はどこかで見たことがある・・・・どこだったか・・・・



 !?


 あの男はやばい!これはお山の魔力だ! 山エルフの族長は立ち上がりながら叫んだ!


 「撤収だ!やばすぎる!」


 それと同時に声を出した男が何人かいた・・・


 「あれ~、トールの旦那ではないか。」


 「旦那~久しぶり~ださ~。」


 「トール様、またこのようなところでお会いできるとは・・・」


 「トール様だー」


 そして10人の魔人がひざまずいている。


 緊張感のないドワーフとノーム達、ひざまずいている魔人達。


 そして、目の前の男の魔力に憔悴している族長・・・・


 「お、おま・・あ・・いや・・あ、あなた様は何者ですか?」


 かろうじて声を絞り出した。


 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



 オルグ達に、ノーム王、そしてエルフの国に出向中のドワーフ王までいる。


 「みんな、どうしたのこんなところで?」


 「旦那こそどうしたんださー。お、刀受け取ったようだね。」


 「ノーム王!あのでかいゴーレムは、魔石?魔液?」


 「あれは古いから魔液つかってるよ。でも魔石システムのゴーレムも開発中だな。」


 和気藹々と会話をしていると、横からエルフが話しかけてきた。


 「あなた様は何者ですか?」


 「あっ、そうだった。ヨドム村の代表として話し合いにきたんだった。」


 トールは、力が抜けたように座ったエルフの正面のイスに座った。

 

 あらためて自己紹介をしようとした矢先、エルフが口を開いた。


 「もうしわけありませんが、あなた様相手の交渉は私には荷が重すぎます。このあとフォーセリアの女王に連絡をとりますので、城の客間でお待ちいただいてもよろしいでしょうか。」


 礼儀正しく話を通されては、いやとは言えない。再びシルクにまたがり、みんなの後に続いて城に向かった。その間中、ずっとドワーフのまたがっているイノシシについてノーム達と情報交換をしていた。


 それにしても・・・なぜイノシシなのか聞くと、


 「ドワーフと言ったらイノシシでしょ。」


 ノームがさも当たり前という風に答えていた。



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



 ナラミスの頭の中に、慌てふためいた山エルフの族長からの念話が届いた。


 「そんなにあわてて、あなたらしくありませんわ。」


 「もしわけありません。使者の男はヨドム村の代表を名乗っていますが・・・あれは・・・魔王です。」


 「魔王!?復活した噂の魔王かい?」


 「魔人達がひざまずいていた。それにドワーフやノーム達が懐いていた・・・そして何より・・・お山と同じ魔力が溢れていた・・・恐ろしい、魔王は復活していたんだ。」


 「それはあなたの一存では決められませんね。支度を整えたらすぐに伺うわ。」 


 念話を終えると、急いで服を着替えはじめた。


 魔人オグルが魔王の眷属・・・ヨドム村の代表・・・ヨドム村がドルクロイを支配・・・


 「やはり魔王の復活は本当のようね・・・でも1000年前の魔王の噂とはちがうようだね・・・・どのみちこの目で確かめないと。」




種族紹介


ノーム:よく言われている地の精霊ではなく、ノーム族。ドワーフよりも少し体は華奢で、神経質な種族。アクセサリーやからくり等の細かい作業が得意で、新しいからくりや装置を作ることに生き甲斐を感じる研究者気質な一族。


ドワーフ:鉱石と鍛冶、お酒を愛する豪快な種族。身長は人族よりも低いが、がたいがしっかりとしていて筋肉質。知力よりも腕力に物を言わせることが多いが、魔力が低いわけではない。神通力を纏うとハイドワーフと呼ばれるようになるが、ドワーフの中に紛れていることが多い。


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