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魔王と呼ばれた男  作者: あき
36/50

フォーセリア

登場人物や名称一覧


現 世  :元々主人公が住んでいた世界。(物質世界)

霊 界  :今、主人公が生活している世界。(半物質半精神世界)

神 界  :神様が住む精神世界。

イヒン  :霊界に存在する人族。魂の理解度が高く魔法が得意。

ドルーク :霊界に存在する人族。好戦的で力が強い。

イフアン :イヒンとドルークの混血。ドルークを敵対視している。

妖 人  :魂の理解度が低い転生者。コボルド・ゴブリン・オーク・オーガ等

亜 人  :精霊の影響を受けた転生者。ノーム・ベアーフット・ドワーフ・エルフ等

魔 人  :魂の理解度がすすみ、寿命を超越した存在。バンパイア・リッチ等

古代竜  :理を理解した竜。大抵1万年以上生きている。

ワーガ大陸:ペニ城が存在した大きな大陸。魔王の登場で一度全生物が滅ぶ。

ペニ城  :魔王の襲撃を受けて滅んだイヒンの国の城。

ヨドム村 :隕石衝突後にできた魔海沿いの港町。

ドルクロイ:ヨルド村から陸続きで繋がっているドルークの国。

ババス  :ドルクロイの首都。

イフアロイ:ドルクロイの東側にあるイフアンの国。

フォーセリア:亜人の国の連合国。一応エルフの国がまとめている。

オーガロイ:妖人の国。オーガの王を頂点とした体勢を築いている。

穴道 徹 :霊界では「トール」と名乗っている主人公。一応魔王。

オルグ  :元ペニ城の戦士長。トールに救出されてからは魔王の眷属となる。

コムケ  :元ペニ城の戦士。トールに救出されてからは魔王の眷属となる。

ゲルダ  :神様に幽閉された魔法使い。冬の女王。トールの登場で解放される。

セレナ  :ゲルダが作ったゴーレム。

ヨルドン爺:ヨドム村の墓守。境界の監視人。

ダイゴ  :ヨドム村の自営団の団長。モルテガの子ども。

モルテガ :ヨドム村の村長代理。ダイゴの父親。

マスター :竜のゆりかご亭のマスター。

マリア  :竜のゆりかご亭の料理人。マスターの妻。

ティアラ :竜のゆりかご亭の看板娘。マスターの娘。

ステラ  :竜のゆりかご亭の店員。マスターの娘。ティアラの姉。

ドーガ  :ドルクロイの元王。

エステル :ドルクロイ統合後、代王に任命される。ドーガの娘。

ナラミス :フォーセリア連合国の女王。ハイエルフ。


36 フォーセリア


 イフアロイから知らせが届いた。


 ドルクロイがヨドム村を侵略して併合したらしい。



 400年前、ドルークがこのワーガ大陸に進出してきた。すでに魔海周辺には、イフアロイ、フォーセリア、オーガロイの3つの国が覇権を争っていた・・・・いや、元々北側をイフアロイが。南西部に色々な亜人が住んでいた。その後、大陸の東側から流れてきたオーガの一団が魔海南東部の妖人をまとめあげオーガロイという国を立ち上げてから、亜人達もフォーセリアという国を立ち上げ、領土の均衡を保っていた。


 ところが、進出してきたドルークは、圧倒的人数と武力によって魔海近くのイフアロイの領土を奪取し、攻撃してきたオーカロイの兵も返り討ちにして、その領土も奪いドルクロイという国を立ち上げた。


 その後、ドルクロイではヨドム村の内乱がおこり、イフアロイ、フォーセリア、オーガロイの支援を受けヨドム村は独立した。


 ヨドム村は、魔石の産地でありドルクロイの生命線だった。以後ドルクロイの侵攻は止まり、今に至っている。


 イフアロイ、フォーセリア、オーガロイはいつか再び訪れるドルクロイの侵攻に備えて、もしドルクロイがヨドム村を併合したら、一斉に攻撃を開始する約束を締結した。



 そして300年が過ぎた・・・・・



 「今更ドルクロイがヨドム村に手を出すとはな・・・ドルクロイの新王は愚か者か・・・・。」


 ナラミスはため息をつきながら、フォーセリアの全族長を召集した。



 フォーセリアは、5つの大きな都市国家と中小の多数の街や村から成る連合国家だ。そして国の運営は、中央エルフの国に一任されている。もっとも古くにワーガ大陸に入植した一族で、亜人からの信任も厚い。ナラミスはその入植した一族を率いていた本人だ。


 フォーセリア内に均等に散らばっている5つの都市国家には、緊急時に行き来できる移動ゲートが隠されている。各街や村の族長は、そのゲートを使って中央エルフの国に集まってくるのだ。


 中央エルフの国の大会議室に、百数名にのぼる族長が集結した。



 「皆の者、よく集まってくれた。100年ぶりだね。」



 フォーセリアの長い1日がはじまった。





◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇




 ベアーフットのノルダが、魔人村を訪れていた。


 100年ぶりにフォーセルア中の族長が召集されたらしい。フォーセリア建国から数回しか開催されたことのない族長会議。よほどの事態がおきたらしいのだ。魔人村のフォーセリア加盟から数ヶ月後の話だ。


 オルグは、ノルダと共に一番近い森エルフの森林都市に向かっている。ベアーフットの村の南方にある大森林の中にある都市らしい。大森林の由来は、森が広いのではなく、木の一本一本が大きいのだ。そして森の中心部には世界樹がそびえ立っているらしい。世界樹といっても入植した時に植えたため、まわりの木よりの2倍程度の大きさしかない。ただ何万年も育ち続けるこの木は、最後には天にも届く高さに成長するらしい。


 オルグがノルダに提案をしていた。


 「歩いて行けば、1週間かかる距離だな。空飛べる魔獣をつれてくるから、それに乗っていこうか。」


 ノルダは、ペガサスを想像して大喜びで同意した。おとぎ話の世界の生き物だ。本物は見たことがない。まして乗ったことなど・・・


 そしてオルグがつれてきた魔獣をみて卒倒した・・・


 魔人達は全員魔法で空を飛べるが、交易の為に荷物を運ぶとなると案配が悪い。魔王様から預かった自我がない魔獣に運ばせることも考えたが、少し見た目が怖い。そこで捕まえてきたドレイク達を調教して、荷物を運んだり人を乗せられるように調教していたのだ。


 しかし・・・ベアーフットには、ドラゴンもドレイクも変わらず畏怖の対象だった・・・


 目を覚ますのにまる1日かかったが、オルグ達にドレイクの背に乗せられ、一気に空に飛び上がると歓喜していた。ベアーフットは、つねに探求心と興味が尽きない種族だ。空を飛ぶ未知の感覚は、彼女の好奇心を満たすのに十分だった。



 もちろん、森エルフの都市の前に着陸したドレイクは、多数のエルフ兵に囲まれ、事情を理解してもらうまでしばらく時間がかかった。





◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇




 からくり馬車にのったノーム王が、ドワーフの街を訪れていた。


 からくり馬車とは、おおきな魔液システムのゴーレム馬2頭が空中に浮かんでいる家?を引かせている大型の馬車だ。中には、大きなベッドに台所、シャワー、トイレまで完備していて、居心地がいい。


 「エルフからの鷹便届いたか?」


 「あぁ、100年ぶりの族長会議だな。ハイエルフが我らに意見を求めるなんて、何事だろうな?」


 トール様に魔狼の門番を配置してもらってから、道中ずいぶん安全になったものだ。ノームには屈強なからくり兵が、ドワーフはもともとの戦闘力に加え、ミスリルで武装した兵がいるため、西側の山脈の魔獣など自分たちで駆逐できる。だが、街の入り口。兵が出る瞬間を狙われるのが一番の痛手だった。魔獣から街を守るため、入り口は狭く、少人数でしか出入りできないためだ。


 「戦だろうか・・・」


 「ここ300年は、それぞれの国は均衡を保っている。国同士の戦などないだろう・・・・それよりも、あの噂じゃないか。」


 「うわさ・・・まさか魔王の復活か?」



 ドワーフ王は、ノームのからくり馬車に便乗して一番近い山エルフの都市を目指した。山脈からほど近い、山々に築かれた都市だ。ノームとドワーフが山脈に拠点を築き、魔獣の防波堤の役割を果たしてくれているため、山エルフはノームとドワーフに協力的だ。しかも、この山エルフの都市は、ドルクロイに一番近い都市であり、ドルクロイとの戦闘では最前線になった場所であった。




 山エルフの王や近郊の族長とともにゲートをくぐるノーム王、ドワーフ王。ゲートを出て通路を歩いていくと、大きな会議室にでた。会議室というよりも大きな講演会場みたいな部屋だ。通路が階段状になっていて、後ろにいくほど高くなっている。


 百数名の族長がそろうと、ハイエルフのナラミスが前方のステージ状の場所にあらわれ、言葉を発した。 



 「皆の者、よく集まってくれた。100年ぶりだね。」





やっとフォーセリア編を書きはじめました。

仕事が忙しくなって、なかなか書く時間がとれませんでしたが、今日の午前中にドトールに行ってくつろぎながら書くことができました。

私はドトールのミラノサンドBが大好きで、ずっと食べ続けています。アイスコーヒーもドトールが一番すきだなー。砂糖をいれなくても微かな甘みがあって美味しい。


とりあえず、子育てを休憩し、ドトールにいって妄想に耽りながら話を書くのがよい気分転換になってます。


このあと少ししたら続きを投稿します。





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