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魔王と呼ばれた男  作者: あき
34/50

ドワーフ

登場人物や名称一覧


現 世  :元々主人公が住んでいた世界。(物質世界)

霊 界  :今、主人公が生活している世界。(半物質半精神世界)

神 界  :神様が住む精神世界。

イヒン  :霊界に存在する人族。魂の理解度が高く魔法が得意。

ドルーク :霊界に存在する人族。好戦的で力が強い。

イフアン :イヒンとドルークの混血。ドルークを敵対視している。

妖 人  :魂の理解度が低い転生者。コボルド・ゴブリン・オーク・オーガ等

亜 人  :精霊の影響を受けた転生者。ノーム・ベアーフット・ドワーフ・エルフ等

魔 人  :魂の理解度がすすみ、寿命を超越した存在。バンパイア・リッチ等

古代竜  :理を理解した竜。大抵1万年以上生きている。

ワーガ大陸:ペニ城が存在した大きな大陸。魔王の登場で一度全生物が滅ぶ。

ペニ城  :魔王の襲撃を受けて滅んだイヒンの国の城。

ヨドム村 :隕石衝突後にできた魔海沿いの港町。

ドルクロイ:ヨルド村から陸続きで繋がっているドルークの国。

ババス  :ドルクロイの首都。

イフアロイ:ドルクロイの東側にあるイフアンの国。

フォーセリア:亜人の国の連合国。一応エルフの国がまとめている。

オーガロイ:妖人の国。オーガの王を頂点とした体勢を築いている。

穴道 徹 :霊界では「トール」と名乗っている主人公。一応魔王。

オルグ  :元ペニ城の戦士長。トールに救出されてからは魔王の眷属となる。

コムケ  :元ペニ城の戦士。トールに救出されてからは魔王の眷属となる。

ゲルダ  :神様に幽閉された魔法使い。冬の女王。トールの登場で解放される。

セレナ  :ゲルダが作ったゴーレム。

ヨルドン爺:ヨドム村の墓守。境界の監視人。

ダイゴ  :ヨドム村の自営団の団長。モルテガの子ども。

モルテガ :ヨドム村の村長代理。ダイゴの父親。

マスター :竜のゆりかご亭のマスター。

マリア  :竜のゆりかご亭の料理人。マスターの妻。

ティアラ :竜のゆりかご亭の看板娘。マスターの娘。

ステラ  :竜のゆりかご亭の店員。マスターの娘。ティアラの姉。

ドーガ  :ドルクロイの元王。

エステル :ドルクロイ統合後、代王に任命される。ドーガの娘。

ナラミス :フォーセリア連合国の女王。ハイエルフ。


34 ドワーフ


 いつものようにノームの工房に顔を出していると、ノーム王に呼び止められた。


 「トール様、実はトール様に会いたいという方々がいらっしゃるのですが・・・・・。」


 奥の方でドワーフの面々がもじもじしている。男のドワーフがもじもじって・・・・


 なんでも、ノームの街に交易品を届けた際、魔獣に襲われたが、門番の魔狼が追い払ってくれたらしい。是非ドワーフの街にも欲しいと。


 「大抵の魔獣はわれわれで追い払えるが、ときどき子どもが街をでた際に襲われることがあるんださー。門兵が追い払うんだが、門兵だけで対処できない魔獣もいてなー。」


 ドワーフの街には近々行こうと思っていたので好都合だ。ドワーフに鍛冶のこと聞いてみると、


 「そりゃー俺たちが一番ださー。ドワーフの穴蔵に戻れば、世界一大きい溶解炉があるださー。それにこのお山はすげーんださー。魔石だけじゃないぞー。あらゆる鉱脈が手つかずにあるんださー。おそらく隕石の衝突で地中深くの金属が掘り起こされたんださー。それになー○□△・・・・」


 うーん、話が止まらない・・・・ノームといいドワーフといい・・・


 だが、さすが戦闘にも特化している種族だ。山脈の魔獣なら撃退できるらしい。


 「ただな・・・魔獣はお山の西側に行くほど強くなる傾向があるんださー。それにドラゴン種が増えてくる。あれは、俺たちでも無理ださー。せいぜい東側の魔獣ぐらいださー。」


 山道を歩くのが嫌いな僕は、ノームの街を出たら、そのままドワーフの街の外に穴をだした。いつか行く予定だったので下調べは終わってる。中に虫を潜入させたこともあったが、ドワーフの街は、ノームと違って入り組んでるので、面倒くさくなって探索はやめた。


 「500年ほど前にノーム達と一緒にお山の探検に出たんださー。それまでなんか不気味だったお山がなー急に穏やかになったんだよ。それでなノームの所に大きな空間を見つけてな、そこにノーム達は住むことにしたんださー。でな、ドワーフはな・・・ここにミスリルの鉱脈を見つけたんだ!それからはミスリル求めてあっち堀り、こっち堀してたら・・・こうなったんださー。」


 納得がいった・・・今ドワーフ王のいる場所に向かっているのだが、狭いトンネルを上ったり下りたり・・・時々広い空間にでるが、またトンネルだ。しばらく歩いていると、ノーム程じゃないがすごく広い広場にでた。


 「ここがみんなの住んでる街か?」思わず尋ねてしまった。


 「トールの旦那~。ここが我ら自慢の溶解炉がある場所ださー。」


 中央に大きな・・・めちゃくちゃ大きい煙突みたいな建物が全て溶解炉らしい。それよりも・・・この空間・・・自然にできた空間ではない。壁にはどうみても削ったあとがある・・・・


 「溶解炉を作るために、みんなで削ったんださー。」


 ドワーフ恐るべし・・・・ 

 




 王もなんか豪快な人だった・・・豪快?職人気質?


 「トール殿、わざわざ来ていただくとは、なんともありがたい。この場所は住み心地はいいんだが、子ども達にとっては少し危険でのー。魔獣が増えたら間引いてはいたんだが、とうとう先日子どもが襲われてのー。そこでノームの所に魔狼を派遣したトール殿にお願いできないかということになったんだ。」


 うん?ドワーフ王の話し方は普通だ・・・語尾に「さー」が付かなかった。聞きやすい・・・念話で内容はわかるが、どうしても「さー」のところが雑音に聞こえてしまうのだ。


 「それなら簡単です。ノームの街と同じように魔狼を派遣しましょう。魔狼は鼻がいいので、ノームやドワーフを襲わないように躾ることもできますし、普段は地面に紛れていますので、世話をする必要もありません。」


 「おおおぉぉぉー。魔狼とはそんなに便利な生き物なのか・・・」


 「僕の眷属なので食事は必要ないのですよ。ただ普通の魔狼とちがって魔法はつかえません。けがをしても勝手に回復しますが・・・・」


 それからしばらく、魔狼の派遣の方法と注意事項を説明した。


 「して・・・トール殿。魔狼の対価なんだが、主は何を望む?」


 ドワーフ王が真剣な表情で尋ねてきた。すでに僕の欲しい物は決まっていた・・・・「刀」だ。ただ、日本刀は長すぎるし重たい。両手を使うのも致命的だ。実は、次元断を使うのでただの棒でもいいのだが、やはり「刀」が欲しい。長さ60cmぐらいなら、片手で振るえるし、枝ばらいにも使える。べつに切れ味を求めてないので、反りはいらない・・・となると「忍者刀」かな?


 ぼくは、「忍者刀」をイメージして念話でドワーフ王に送る。


 「うーむ。ただ鋳造しただけではないな・・・中心に堅い金属、まわりを柔らかい金属で囲って何度も叩くのか・・・面白い。中心の堅い金属はミスリルでいいのか?」


 「できれば、ミスリルじゃないのがいいな。完成した刀にぼくの魔力を浸食させたいんだが、ミスリルは魔力を弾くからな~。」


 「なるほど・・・魔力を浸食させたいのか。少し鍛冶部門の職人と相談する必要があるな・・・。で、他には何を望む?」


 他?・・・・えーーーと・・・「刀」だけでいいです・・・


 「なにーー!魔狼をずっと貸し出すんだぞ!その礼が「刀」1本だと!「刀」はドワーフの名誉にかけて最高のものを用意しよう!だが、それだけでは足りぬ・・・。本当はここで採れた最高の魔石を渡そうと思っていたのだが、ノームにそれはやめとけと言われて・・・でっかい魔石を見せられてな・・・・ミスリルの防具なんかどうだい・・・」


 ドワーフ王も困っているらしい。でも・・・思いつかない・・・。防具はいくらミスリル製でも重いし動きの邪魔だからいらない・・・。


 ドワーフ王と二人でうんうん唸っていると、一緒についてきたノームが一言・・・・


 「トール様、どうせ長い付き合いになるのです。ここは貸しをつくって、困った時に協力してもらうのはどうでしょう?」


 ドワーフ王と僕は、お互いに目を合わせて頷いた。


 「がははは、それがいい。トール殿はすでにドワーフ国の国賓だ!」


  やばい!これは歓迎会やら謁見コースだ・・・・


 すると先ほどのノームがドワーフ王の側にすすっと移動して・・・

 「王様・・・トール様はお客様扱いを望みませぬ。一緒に作業して汗を流すのが好きなお方です。」と呟いた。


 おおおお!ありがとうノームよ!!工房での日々は無駄でなかった。


 「そうか・・・ならすぐ鍛冶職人の所に行くか?」


 



 「刀」は急がないので、まずは狼を召還してドワーフやノームの匂いを覚えさせる。また他の種族が来た場合、ドワーフやノームと仲良くしている場面を見せれば学習することも伝えた。


 その狼達を、街の入り口付近の大地に潜ませ僕の仕事は終わった。


 いよいよ「刀」だ!わくわくが止まらない。

  




ドワーフ編です。もう少ししたら続きも投稿します。

ドワーフ編も2回で終わりです。

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