表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王と呼ばれた男  作者: あき
22/50

海賊

登場人物や名称一覧


現 世  :元々主人公が住んでいた世界。(物質世界)

霊 界  :今、主人公が生活している世界。(半物質半精神世界)

神 界  :神様が住む精神世界。

イヒン  :霊界に存在する人族。魂の理解度が高く魔法が得意。

ドルーク :霊界に存在する人族。好戦的で力が強い。

イフアン :イヒンとドルークの混血。

妖 人  :魂の理解度が低い転生者。コボルド・ゴブリン・オーク・オーガ等

亜 人  :精霊の影響を受けた転生者。ノーム・ベアーフット・ドワーフ・エルフ等

魔 人  :魂の理解度がすすみ、寿命を超越した存在。バンパイア・リッチ等

古代竜  :理を理解した竜。大抵1万年以上生きている。

ワード大陸:ペニ城が存在した大きな大陸。魔王の登場で一度全生物が滅ぶ。

ペニ城  :魔王の襲撃を受けて滅んだイヒンの国の城。

ヨドム村 :隕石衝突後にできた魔海沿いの港町。

ドルクロイ:ヨルド村から陸続きで繋がっているドルークの国。

穴道 徹 :霊界では「トール」と名乗っている主人公。一応魔王。

オルグ  :元ペニ城の戦士長。トールに救出されてからは魔王の眷属となる。

コムケ  :元ペニ城の戦士。トールに救出されてからは魔王の眷属となる。

ゲルダ  :神様に幽閉された魔法使い。冬の女王。トールの登場で解放される。

セレナ  :ゲルダが作ったゴーレム。

ヨルドン爺:ヨドム村の墓守。境界の監視人。

ダイゴ  :ヨドム村の自営団の団長。モルテガの子ども。

モルテガ :ヨドム村の村長。ダイゴの父親。

マスター :竜のゆりかご亭のマスター。

マリア  :竜のゆりかご亭の料理人。マスターの妻。

ティアラ :竜のゆりかご亭の看板娘。マスターの娘。

ステラ  :竜のゆりかご亭の店員。マスターの娘。ティアラの姉。

22 海賊


 ここヨドム村は辺境の地にある。


 しかし、ここは魔海の山脈の鉱石が手に入る唯一の場所で、魔海の魔獣を簡単に狩れる場所でもある。なにしろすぐ南には魔海が広がっている。そして、ここヨドムの地が、唯一魔海を囲う山脈を迂回できる地なのだ。


 我が祖先ヨドムがここに入植してから400年。我々は自衛団を結成してこの地を守ってきた。しかし、それだけが400年間誰もこの地に攻め入らなかった理由ではない。それは分かっている。


 山脈から採れる鉱石は魔石に加工がしやすい。魔石の登場で戦いの方法がずいぶん変わった。なにしろ魔力が弱い兵士でも大きな魔法を使うことができる。生活も大きく変わった。魔法が持続するということは、魔道具が常時作動できるのだ。ただ魔石に加工できる鉱石が出る鉱山は多くない。この山脈には、そんな鉱石がごろごろある。ただ危険すぎて誰も掘りに来れないだけだ・・・


 山脈の反対側では、いくつかの国が覇権を争っている。おそらくこの地を手に入れた国が優位に立つのは目に見えている。だからこそ、この地を手に入れた瞬間、全ての国が敵にまわる。それが分かっているから、誰もここに攻めてこない。


 われわれもその立場に甘んじている訳ではない。それぞれの国と個別交渉して、安定的に魔石を供給している。どこかの国だけに融通をはかることはしない。どこにスパイの目があるかわからないからだ。


 だが、裕福なこの村を狙って、海賊が襲ってくることはよくある。だから我々は常に体を鍛えている。ドルークの誇りにかけて負けられない。装備も魔石をふんだんに使い、強化してある。大きな国の最新の兵器もそろえている。




 だが・・・・あれは何なんだ!?




 モルテガは苦悶していた。


 海賊旗を掲げているが、どう見ても軍艦だ。


 沖合2kmほどの所で停泊している。大きすぎてそれ以上近寄れないようだ。しかし、その距離から、ピンポイントで大砲の弾を当ててくる。届くだけで優秀なのに・・・着弾した後の爆破状況をみて爆裂弾を使用しているようだ。


 海岸には、防御魔法を施しているが、このままではまずい。自衛団はすでに、魔石をふんだんに使用したノーム製のバトルスーツを装着して白兵戦に備えている。持続時間が短いため探索には向かないが、攻防戦には力を発揮する。


 防御壁の上では、大砲で応戦しているが・・・届くのがやっとで当たる気配もない。


 すでにヨドム村の船は、あらかた大砲の砲弾を浴びて沈んでいる・・

そもそも、自衛団は上陸してくる相手には強いが、砲撃を浴びながらの戦闘では勝ち筋が見えない。






 とうとう防護壁にヒビが入った。



 ダイゴが叫ぶ!「海賊が上陸してくるぞ!目にもの見せてやれ!」


 ダイゴのパワースーツは、特別製だ。


 普通のパワースーツは魔石の力をかりて身体を強化し、武器での戦闘が主流になる。スーツに魔法防御がされているので、魔法がききにくいのだ。


 ところが、ダイゴは火薬を使った装備を好む。火薬は瞬発力がある分、反動が大きく、よほどの力がないと扱えない。だからダイゴはいつも体を鍛えている。火薬の反動に負けないために。



 崩れた防護壁に上陸船がつっこんでくる。その勢いでさらに壁が崩れる。先頭の上陸船のハッチが開いて、海賊が出てくる・・・


 そこにダイゴが特大の砲撃を食らわす!


 ダイゴ自身も後ろにのけぞる反動だ。おそらく壁上の大砲並の筒を右腕につけていたようだ。しびれる右腕はしばらく使えない。残った左手に装着した連射式の爆弾を一斉に放つ。爆風がおさまる前に、剣を持った自衛団の面々が飛び込む!


 ところが・・・先頭の自衛団の兵士が吹き飛ばされた。


 自衛団のパワースーツは、機動力に優れている。素早く移動して敵をどんどん刈っていく。ところが、煙の中から出てきたのは、大きな分厚い盾に守られた重機兵のパワースーツだった。大盾はかなり変形しているが、あの爆風を耐えきったのだ。


 「何で海賊がパワースーツなんて持ってるんだ!」


 「重機兵なんて、船が沈んだら、そのまま沈むぞ!」


 混乱する自衛団。パワースーツなんてものは国家機密だ。海賊が持っていいものではない。まして船で移動するのに、重機兵を乗せてるのはありえない。上陸する前に船が沈めば、全員死亡する。


 だが、上陸した重機兵は無敵だ。最初の船に乗っていた重機兵により蹂躙された自衛団には、その後ぞくぞくと上陸してくる重機兵を退ける戦力は残ってなかった。




 モルテガは苦悶していた。


 どうみても海賊の戦闘ではない。どこかの国が後ろにいるはずだ・・・

でも今はそれを詮索する余裕がない。


 村人全員が、ホール酒場に集められた。めずらしく港には他の国の船はなかった。きっとない時をねらったのだろう。


 ひときわ豪勢なパワースーツの下半身を来た海賊の頭領が来る。


 「村長は誰だ!」


 黒い髭を4本に編み込み、海賊特有の帽子を被ったその男は叫んだ。


 オルテガはすっと立ち上がり男をみた。


 「おまえが村長か・・・よし、選ばせてやる。奴隷になるか死か。たった今からこの村は、わしの村だ!おまえ等は奴隷として魔石を掘るか、死ぬか選ばせてやる。今なら楽に殺してやるぞ!ぐははははは。」


 オルテガには逆らう術はなかった。まさか海賊に手を回してこの村を手中におさめる国が現れるとは考えてなかった。自身の外交術にあぐらをかいてしまった。油断していた。いくら後悔してもしたりない。







 「いいこと聞いた。じゃ~お前を倒せば、この村は僕の村かな?」


 フード付きのマントを来た華奢な男がホール酒場に入ってきた。片手に木のジョッキを持ち、もう片方の手に骨付き肉をもって食べている。


 「マスター! マスターもマリアさんもいないから、勝手にビールと肉とってきちゃったよ。」

 


ようやくストーリーが回り始めました。

まさか、これを書くのにここまでかかるとは・・・・

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ