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魔王と呼ばれた男  作者: あき
18/50

ノーム

登場人物や名称一覧


現 世  :元々主人公が住んでいた世界(物質世界)

霊 界  :今、主人公が生活している世界(半物質半精神世界)

      現世で魂の存在に気が付いた者だけ霊界に転生できる。

神 界  :神様が住む精神世界

イヒン  :霊界に存在する人族 人族の中では魂の理解度が高く魔法が得意。

ドルーク :霊界に存在する人族 好戦的で力が強い。

イフアン :イヒンとドルークの混血。

妖 人  :魂の理解度が低い転生者。コボルド・ゴブリン・オーク・オーガ等

亜 人  :精霊の影響を受けた転生者。ノーム・ハーフリング・ドワーフ・エルフ等

魔 人  :魂の理解度がすすみ、寿命を超越した存在。バンパイア・リッチ他

ワード大陸:ペニ城が存在した大きな大陸。魔王の登場で一度全生物が滅ぶ。

ペニ城  :魔王の襲撃を受けて滅んだイヒンの国の城。

ヨドム村 :隕石衝突後にできた魔海沿いの港町。

穴道 徹 :霊界では「トール」と名乗っている主人公。一応、魔王。

オルグ  :元ペニ城の戦士長。トールに救出されてからは魔王の眷属となる。

コムケ  :元ペニ城の戦士。トールに救出されてからは魔王の眷属となる。

ゲルダ  :神様に幽閉された魔法使い。冬の女王。トールの登場で解放される。

セレナ  :ゲルダが作ったゴーレム。

ヨルドン爺:ヨドム村の墓守。

ダイゴ  :ヨドム村の自衛団の団長。モルテガの子ども。

モルテガ :ヨドム村の村長。ダイゴの父親。


18 ノーム


 山脈は、ぼくの体の一部だ。


 目を閉じて感覚を高めると、自我のない魂以外で、体内でモゾモゾしている集団がいくつかあることがわかる。


 おそらく魔王の浸食が止まってから住み着いたのだろう。だが山脈の表面にも魔力を浴びて魔獣に進化した生き物がうじゃうじゃいたはずだ。そもそも魔王の魔力を浴び続けて、よく平気でいられるものだと思っていると・・・


 「たぶんね~精霊の加護があるんだと思うよ~」


 リバイアサンの頭の上でとろけているコムケが言った。いくら魔人化したからって・・・イヒンやめてないか?


 「魔王さまの~魔力は~すごいけど~、制御しないで~垂れ流しているだけだから~加護があれば~大丈夫だよ~」


 僕の魔力は制御するものなのか?


 「ううん~。魔王さまの~好きなように~。」


 コムケほどの眷属になると、僕の考えがすぐに伝わってしまうらしい・・・。そう言えばオルグが言っていたな・・・「よい眷属はな、魔王様が口に出す前に察知して動くものだ。」って・・・。


 僕にはプライバシーはないのか!!



 まずは小屋に近い方の集団の様子を調べることにした。


 山脈の反対側に入り口を作って、中に街を形成しているようだ。実際に行く前に情報収集することは大事だ。虫たちが飛んでいく・・・


 僕には知識がないので、情報をコムケと共有することにした。


 しばらくリバイアサンと戯れていると、虫たちが入り口に到達したようだ。


 入り口はかなり凝った作りだ。ドアの細工もすごいが、周りの縁も何かの物語を表しているような絵が続いている。


 「これは~ノームだな~。」


 コムケがすぐに反応した。


 ノーム・・・ドワーフをさらにこじんまりさせたというか、華奢にしたような種族だ。エルフほど魔法は得意ではないが、手先が起用でアクセサリーやからくりが大好きらしい。


 からくり!? もしかして機械やゴーレムが作れるのかな?


 さすがのコムケも僕がイメージしているものを知らないようで、頭を傾げている。


 僕は、移動に穴を使えばどこにでも一瞬で行けるが、景色を見ながらのんびり旅行することも好きなのだ。現世ではキャンピングカーを買おうかと物色もしていた。そう・・・キャンピングカーみたいな馬車と、それを引く馬みたいなゴーレムが欲しい。


 ヨルド村まで歩いてみて・・・以外と歩くのが疲れたのも欲しい理由である。


 馬は・・・馬はでかいな・・・もっと小さくて馬力のある生き物がいいなぁ~。 小さい頃にやったゲームで、2足歩行の鳥に乗って移動するのがあったな・・・あれぐらいの大きさがいいなぁ~・・・・


 いろいろ妄想していたが、コムケはうまくイメージできなかったようだ。倒れるくらい頭を傾げていた。


 さらに虫たちは中に入っていく。通路はたいまつの類がないのに明るい。魔石で明るくしているのだろうか?


 通路を抜けると・・・ただただ広い空間に出た!東京ドームが10個は入るんじゃないかと思われるような広さだ!


 至る所で歯車が回っている。中央に天井まで届く柱の様な建物がある。中央部分が膨らんでいて、窓がついている。覗くと、なにやら液体が充満している。その中央部に行くためのエレベーターが上がったり下りたり忙しそうに動いている。


 中央の通路の左右には、店みたいな間口をした小さい建物が続いている。どれも小さい部品を売っている。アクセサリーの店もあったが、デザインよりも機能性を重視した作りのようだ。なんかゲルダみたいだ。


 以前ゲルダに言われた。「指輪は、シンプルなリングがいい。魔宝石をつける場合は丸い宝石がいい。突起や角はない方がいい。引っかかるし、魔法の流動性がなくなる。」

 あとで確認したが・・・無くなるといっても1%にも満たないらしい・・・。


 やはり魔石を加工する店もあった。ずいぶん小さい魔石だ・・・。いやもしかしてこれが普通なのかもしれない。ゲルダが2cmほどの魔石をたくさん持っていたからって、それが普通だと思ったらダメだ。


 そして・・・奥の工房らしき建物で見つけた!ゴーレムらしき物を作っているところを! すこしロボットみたいだが、からくりで動くゴーレムだ!中央の柱からチューブがのびていてロボットに繋がっている。どうやらあの液体が動力源らしい。


 もう一度、中央の液体を観察する。どうやら液体に山脈の魔力を染み込ませて使用しているらしい。なんて非効率なんだ!大きな魔石に魔力を込めれば、移動も抽出も楽なのに・・・


 もしかして、大きな魔石を作製したり加工したりする技術はないなのかな? 大きな魔石を持って行けば、何でも作ってくれそうだな・・・


 手土産用に、いろいろな大きさの魔石に魔力をこめて持って行くことにした。







 入り口から見えないく窪みに穴を開いて、すぐ移動した。



 門兵に、ノームの責任者につないでもらう。10cmほどの魔石を渡してやったので、すぐに案内されると思う。



 案の定、すぐにノーム兵がやってきて、丁重に案内された。



 どうやらノーム王の面前らしい・・・。いきなり謁見とは、よほど魔石の大きさが魅力的だったに違いない。他のノームたちがみな頭を垂れているが、どうしようか考えた・・・ここは僕の体の中だし・・対等な取引がしたいので、へりくだるのはやめた。


 「僕は、この山脈の主だ。1000年ぶりに戻ってきたら、お主たちが住み着いていた。」


 ふっかけてみたが、嘘はついてない・・・。ノームの兵たちは一様に武器を構えた。睨みつけてくるノーム王。


 「だが、そんなことはどうでもいい。お主たちは実に器用に物を作る。僕のために作って欲しい物があるんだが・・・・もちろんお礼は払おう!」


 そういって、50cmはある魔石を取り出した。驚かせたくてがんばって作ってみたのだ。魔力も込めてある。


 敵対心をあらわにしていたノーム達の目がトロンとした。ノーム王でさえ口を開けて見とれている・・・・



 墜ちたな!



 そこからは話がはやかった。


 貴賓室らしき部屋に通らされたが、宴や接待はいらない。はやくノームの設計者と、「鳥馬」の設計の話がしたい。そんな話をすると、ノーム王もすぐ理解し工房に案内してくれた。



 やはりノーム達は、技術者なのだ・・・なんか気が合いそうだ。





魔海の山脈の内側には、ヨドム村とノームの街、ドワーフの街、ドラゴンの巣穴があります。

ドラゴンの話は、そうとう後になりますが、ほかの村や街については、順次書いていきます。

まずは、ノームから・・・次回ノームの話その2です。

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