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魔王と呼ばれた男  作者: あき
16/50

襲撃

登場人物や名称一覧


現 世  :元々主人公が住んでいた世界(物質世界)

霊 界  :今、主人公が生活している世界(半物質半精神世界)

      現世で魂の存在に気が付いた者だけ霊界に転生できる。

神 界  :神様が住む精神世界

イヒン  :霊界に存在する人族 人族の中では魂の理解度が高く魔法が得意。

ドルーク :霊界に存在する人族 好戦的で力が強い。

イフアン :イヒンとドルークの混血。

妖 人  :魂の理解度が低い転生者。コボルド・ゴブリン・オーク・オーガ等

亜 人  :精霊の影響を受けた転生者。ノーム・ハーフリング・ドワーフ・エルフ等

魔 人  :魂の理解度がすすみ、寿命を超越した存在。バンパイア・リッチ他

ワード大陸:ペニ城が存在した大きな大陸。魔王の登場で一度全生物が滅ぶ。

ペニ城  :魔王の襲撃を受けて滅んだイヒンの国の城。

ヨドム村 :隕石衝突後にできた魔海沿いの港町。

穴道 徹 :霊界では「トール」と名乗っている主人公。一応、魔王。

オルグ  :元ペニ城の戦士長。トールに救出されてからは魔王の眷属となる。

コムケ  :元ペニ城の戦士。トールに救出されてからは魔王の眷属となる。

ゲルダ  :神様に幽閉された魔法使い。冬の女王。トールの登場で解放される。

セレナ  :ゲルダが作ったゴーレム。

ヨルドン爺:ヨドム村の墓守。

ダイゴ  :ヨドム村の自衛団の団長。モルテガの子ども。

モルテガ :ヨドム村の村長。ダイゴの父親。


16 襲撃


 自衛団の団長ダイゴの手は震えていた。


 ヨルドの直系の子孫で、村長モルテガの子どもであるダイゴは、まだ20歳だった。村長の息子ではあるが、前団長との一騎打ちで勝利し団長になった強者である。ドルークは実力主義なのだ。


 この村では15歳からお酒が飲めるが、ダイゴはお酒を飲まなかった。酔っぱらったら何かあった時に動けないからだ。


 ヨドムと同じく体躯に恵まれ、またトレーニングも欠かさなかった。今では交戦的なドルークの中でもひときわ屈強な戦士に育っていた。


 そんな怖いもの知らずのダイゴの手が震えていた。


 確かにあの時、あの男は爆発の中にいた・・・・なのに平然として立っていた。人族や妖人、亜人ですら木っ端みじんになる爆風の中をだ。魔人とはかくなる者なのか・・・・だが、今魔海にいる魔人なら、魔王の部下に違いない・・・。今叩かないと・・・。魔王復活の前に。


 ダイゴは震える手を押さえつけ、自衛団に指示をだした。


「今夜、森に入り、あの魔人の根城を突き止める。もし1人なら襲撃するぞ。」





 その頃、トールは海岸に寝そべり、コムケと話し込んでいた。


 コムケが小さなリバイアサンをつれて海面に顔を出していたからだ。小さなリバイアサンといっても、リバイアサンである。顔だけでも3m以上ある。迫力がちがう。


 「お母さんが~この魔海に卵を産み落として~最近孵化したんだけど~この魔海は山から魔力が流れ込むせいで~この子より強い魔獣がたくさんいるの~。」


 リバイアサンは卵で産まれるのか・・・はじめて知った。将来、魔海の主に育つであろうリバイアサンを守りながら観察して、研究したいんだとか。でも、魔海に強い魔獣がいるのは僕のせいなのか??


 「ねぇ~コムケ~。僕メイドが欲しいんだけど・・・どうすればいいの?」


 やっと僕の番になった。やはり1人暮らしは不便なのだ。最近はコムケが話し相手になってくれるが、彼には研究がある。料理や掃除、洗濯をしてくれるメイドが欲しかったのだ。そりゃ~僕も暇だけど・・・・のんびりするのに忙しいのだ。


 「それなら~魔王さまの~眷属の魔人がたくさんいるよ~。みんな~やりたがると思うよ~。」


 「眷属のメイドは・・・いやだな~。だって眷属って僕自身みたいだし、考えていることが直接頭に入ってくるし~。」


 「それじゃ~、この先の村から誰かさらってくる~?」


 「それはダメ~!!それに、僕の家にはゲルダの魔法書がたくさんあるから、魔法に強い種族じゃないと・・・。」


 「魔法に強い種族はね~。まずは魔人だな~。ついで人ならイヒン~。亜人ならエルフ~。妖人ならオーガかな~。」


 「眷属じゃない魔人っていないの?」


 「魔人は~数が少ないし~わかんない~。イヒンはちりじりになってしまったし~。」


 でも、僕の心は決まっていた・・・。エルフ・・・なんて魅力的な響きだ。どこかでエルフに会ったら丁寧にスカウトしよう!僕は、意気揚々と小屋にもどった。




 ・・・・・その夜。



 森に入る自衛団の面々。


 彼らは疲れ切っていた・・・・。


 はじめは森に入るのに緊張していたが、今は闇雲に突っ込んでいく。道沿いに入っていくと元の場所にもどるため、今は草の生えているところから進入している。それでも気がついたら元の道に出ているのだ・・。



 とうとう夜が明けてきた。


 彼らはさらに心が折れた状態で村に戻っていった。



 とりあえず、森と村の間に木の塀をつくって、門番を立てることを決めた。何の役にたつか分からないが・・・無いよりあったほうが心が安まる。 



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