プロローグ
作文力は低いですが、自分も異世界物書いてみようと思い立ち、この夏季休暇を利用して一気に書いてみました。2~3日あったのに書きたいことの触りしか書けず・・・何年も書き続けている作家さんの根気に頭があがりません。とりあえず書き留めた分を投稿します。
世界観
この世は、大きく物質世界の現世、半物質半精神世界の霊界、精神世界の神界から成り、それぞれが同じ場所にありながら異なる次元に存在している。
もっとも存在の小さい現世から、霊界に移動するためには物質である体から抜け出し、新たに霊界の半物質である体に移らないとならない。精神世界を理解し悟りを開いた者は霊界との行き来が自由になるが、霊界に移動できた者の大半は、死んで初めて精神体・・・いわゆる魂の存在に気がつく。もちろんほとんどの死者は、その事に気がつかず現世の輪廻にまきこまれ、次の生物・・・虫?魚?獣?人類?などに生まれ変わる。
現世に一番近い次元の霊界には、はるか昔からたくさんの魂が移住をしていた。魂の純度により、小さな妖虫から、妖獣、妖人、様々な亜種亜人。純度が高くなると魔虫、魔獣、魔人へと生まれ変わる。
半精神世界は、想いが実現する世界・・・魔法によって成り立っている。しかし、半物質の体がないと魂を維持できない世界でもあるため、精神世界への理解度が低い者は、自然や精霊、上位の魔虫や魔獣、魔人の力を借りて魔法を行使する。
1、プロローグ
遙か昔・・・一人の男が霊界に転生した。男は現世での戦いに敗れ、一族郎党斬首の刑に処された。負けたことより、一族が皆殺しにされたことを無念に想い、首をはねられる間際・・・ただひたすらに力を欲した。あらゆるものを自分のものにする力を。想いは、単純なほど大きな力になる。
男は妖人としての生を受けた。顔は少し犬に似た体の小さな種族だ。しかし、生まれながらにして触ったものをすべて自分に取り込む力を持っていた。以前の記憶などまったくない。
生まれてすぐ母親が男に同化していった・・・それを見てあわてて母親の手をつかんだ父親も同化していった。その場にいた13人の兄弟と、お産に立ち会ったシャーマンの婆さんも同化していった。
母親を取り込んだことでコボルト語を覚えた。父親を取り込んだことで短剣と短弓の使い方を覚えた。兄姉たちを取り込んだことで体が大きくなった。そして、婆さんを取り込んだことで・・・魔法を覚えた。
やがてコボルト族の首領として頭角を現した男は、弱小種族だと侮って村に攻めてきたゴブリン族やオーク族の集団をすべて取り込んだ・・・
体が大きくなりすぎて2本足で立っていられなくなった男は、4本足で歩いた。 すでに犬のようだった顔はぱんぱんに膨れ上がり、猪のそれだった。
肥え太った体は、同じコボルト族にぶつかりながら移動するため、どんどん同化し、気がついたら一人になっていた。足は6本に増えていた。
オーク族のシャーマンを取り込んだ時、体を覆う魔力のオーラが見えるようになった。そして魔力のオーラが多い個体ほど力が大きくなることを理解した。
たくさんの魂を取り込んだ男は、内から聞こえる無数の声に正気を失っていた。本能・・・大きな力を取り込むことだけ覚えていた。
大きな山を越えると、手前の山の麓に大きなオーラを持つ小さな集団を、さらに山を越えた向こう側に、小さなオーラを持った何千もの集団の存在を感じた。
異世界物ですが、好きな作品の数々と差別化を図るために、ゲーム要素をなくし、「オアスペ」をベースにファンタジーの要素を入れました。先に設定をいろいろ考えてから空想していた話を合わせました。
設定にいろいろ書いていますが、斜に構えずに気楽に読んでいただけたらと思います。
今回、夏季休暇で一気に書きましたが、平日は疲れてなかなか書けず・・・週末などにぼちぼち書いていきます。小さい子がいるので、無理せず書いていきます。万一、読みたい人が居れば・・・がんばります。(はやく読みたい心境は、ぼくもわかるので・・・)
でも、こんな素人作品読みたい人がいるか?自己満足に終わりそうです。