第9話 初めての旅!ゆっくり進もうか
ルララ村を颯爽と出て行った3人は次の行き先ヨツバ街に向かっていた。
「ヨツバ街ってここから後どのくらいかかるんだ?」
金髪ショートのヤネンがボブっ子女子なじむに聞いた。
「えーっと、あの山を越えた先にあるからどこかで一泊しないと着かないわね」
地図を見ながらなじむは的確に答えた。
それを聞いたヤネンは肩を落としながら歩み始めた。
「え~、遠いよ~、野宿確定じゃ~ん」
弱音を吐くヤネンの背中をなじむが掌で叩いた。
「ほら!そんな弱音をはかない!これからそれが当たり前になるんだから!」
背中を叩かれたヤネンは背筋を伸ばし「ま、いっか」と口から零し、二人より先行している黒髪ロングの少女を見つめた。
「なぁ、リコってあんなにテンション高かったっけ・・?」
「リコちゃん?普通じゃない?それに今まで剣が大きくて両手で持ってたり引きずってたりしてたからね・・」
勇者に選ばれたリコには、リコの体格に合わない立派な剣を持っていたがアクシデントに合い、刃折れの剣となり、鞘も折れて短いサイズの剣となった。
そんな少女はと言うとベルトに勇者の剣を落ちないように取付、両手が空いた為、歩いている最中に見つけた木の枝を持ち、枝に魔力を注いでは爆発させるという斬新な遊びに夢中になっており、次々と枝を拾っていた。
「私も昔はよくやったな~、リコちゃん火傷しなさそうだもんね・・」
「アレは勇者の特権って感じするよな~・・」
少し遠い目をしながらリコを見守る二人だった。
暫く歩いているとリコが水辺を見つけ二人を引っ張って案内した。
湖は中心から弧を描くようにできており、水も澄み切って透明度があった。
「凄い綺麗だな~」
「ここでお昼にしましょうか」
リコとなじむで釣り竿の制作にあたり、ヤネンは魚の餌となる食材を探しに行った。
「ヤネン~見つかった~?」
竿チームのリコとなじむは細いが芯のある立派な木の棒に、植物を巻き付け垂らしている竿が出来たようだった。
「ヤネンも集めれたようね。」
なじむはヤネンの手に持っている物を見ながら呟いた。
リコはヤネンの持っている物を顔も近づけては首を傾げていた。
「これは食コーンって言って食パンに似たトウモロコシの粒なんだ。魚の餌として使えるんだー。でもこれ全く美味しくないから食べないんだよ」
リコの頭はこくこくと縦に振り興味を抱いた。
「竿に巻き付いてるツルは魔力が通りやすいから、こうやって括り付けるんだ」
ヤネンは説明しながら釣り竿に垂れているツルに食コーンを括り付けていった。
「あとは水面に投げ入れてすこーしずつ魔力を注いだら魚が群がってくるんだ。」
リコは目を輝かせながらヤネンを見つめていた。
「喰いついた瞬間に一気に魔力を注いで竿を思いっきり引っ張り上げるんだ。魔力を一気に注いだら、コーンが膨らんで、魚が口から餌を出せない状況になるんだー」
ヤネンは3人分の竿に食コーンを取り付け竿を渡した。
「それじゃ!やるぞー!」
「おー!」
3人は竿を持ちながら拳を空に突き出した。
「全然釣れないわー」
ヤネンは愚痴を零していた。
「ほんとーねー。もしかしてここ魚居ないんじゃない・・?」
なじむはヤネンに同調しつつ湖を眺めていた。
ヤネンはリコに視線を向けるとリコは気配と魔力を完全に消した状態でツルに微量な魔力を注いでいた。
「凄いな・・、てかそこまでやるのか・・」
もはや達人の粋に達していたリコを見た。
するとリコの竿に強い衝撃が来た。
「リコ!魔力を一気に注いで引っ張り上げろー!」
ヤネンはリコに大きな声で伝え、リコも一気に魔力を注ぎ魚を打ち上げる事に成功した。
魚は5m近くはあるだろ巨体を宙に浮かせた。
「「でっかー!」」
その巨体にヤネンとなじむは驚き声を出した。
「美味しく調理できてよかったー。」
5mある魚をなじむが綺麗にさばき、簡易的な調理をしてくれた。
「まじで美味しかったわー。なんていう魚なんだろうなぁ~。でもお陰で腹いっぱい食べれた~」
ヤネンは腹を膨らませながら横になった。
「ヤネン~、食べてすぐ横になったら牛になっちゃうから駄目よ~、リコちゃんも釣ってくれてありがとね」
なじむはリコにお礼をしようと顔を向けたら、満腹になったのか、いつの間にか横になってリコはすーすーと寝息を立てて寝ていた。
「こういう時間もいいわね~」
なじむは空を見上げながら呟いた。
PS2を探す旅に出ていたので書いていませんでした。書き出すと楽しいので楽しく書いてます。




