第二話10式戦車
「開戦日は一週間後です。陸、空、海から来ます。敵はすべての部隊を使って我が国を潰すつもりだそうです…」
「そうですか…海は大和で何とかなりますが…陸は…あ!」
ここで楓は昨夜みたウィンドウを思い出し開いたそこにあった10式戦車をタップすると…
うわあぁ!なんだこれ!?
と外から声が聞こえ見ると…そこには見慣れた戦車があった。
「あれは…?」
「あれは10式戦車です。」
「ひとまるしき…?」
「はい。私が居た世界の物です。とりあえず戦車の元に行きましょう。」
「は、はい…」
そう言って外へ行き戦車の元へ行くのだった。
「この細長い棒は何ですか?」
「それは、砲身と言って中に装填した砲弾を発射する物です。この世界で言う大砲と似たような物です。」
「じゃあ…これは…?」
「それはキャタピラと言って戦車が走行する為に必要な物です。」
「こんな巨大な物が動くのですか!?」
「はい。今動かしてみましょうか?」
「お願いします!」
「わかりました。」
そう言うと戦車に乗り込んだ。この戦車も大和同じように操縦戦闘が一人で出来るようになっていた。そしてエンジンを始動させる。
ブロロロン!とエンジンが派手な音を立てて始動した。外からは
うおぉ…とかうわぁ…とか色々聞こえてくる。
「フリーレさん!この戦車を何処かに止めたいので案内お願いします!」
「わかりました!どうぞこちらへ!」
案内されたのは倉庫のような場所だった。反転しバックで中に止めてエンジンを止めて降りる。
「凄いですね…!」
「ははは…っと他には…これは…当日出すか…と…ん?」
楓の目に付いたのは陸自の89式小銃だった。これも当日出すか。
「ところで使い人様…あのせんしゃ?はどこから出したのですか…?」
「あ、えっと…説明しますね。」
艦長説明中………
「なるほどそのような物が…」
「はい。」
「便利ですね…!それよりも開戦まで一週間です。それまでお休みになられてはどうでしょう?」
「そうですね…そうします!」
そう言って開戦までの一週間の間異世界を楽しんだのだった。