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金髪巨乳の女騎士団長と偽装カップル作戦①

「恋人って……?」

「実は今度、伯爵主催の晩餐会が開かれるんだが、その参加者の中に魔族のスパイと思しき人物が紛れ込んでいることが分かったんだ。そこで騎士団長である私が、貴族のフリをして晩餐会に参加し、その人物を監視することになったんだ。しかし私が一人で参加して、ろくに酒も飲まず、周囲に目を光らせていては警戒される可能性が高い。だからお前に恋人のフリをしてもらいたいんだ」

……恋人”役”ってことか。

紛らわしい言い方をするから、告白されたのかと思ったじゃないか……。

俺は少し落胆しつつ、ふと気になったことを聞く。

「でも、会ったばかりで身元もよく分からない俺なんかに頼んで良いんですか……?」

「……少なくとも、お前は敵ではない。敵ならば私を殺す機会はいくらでもあったはずだ。それにいざという時、お前の時を操る能力が任務の役に立つかもしれないからな」

それはそうかもしれないが……。

俺は頭をかく。

今までろくに恋人もできたことのない俺が、恋人役なんてできるのか……?

そんなことを考えていると、バァァーーンと大きな音を立てて扉が開く。

「あああっっ!!アカツキ!騎士団長さま!なぁんで同じベッドで寝てるのぉぉ!!!」

ロゼが悲鳴にも近い叫び声をあげて走ってきたかと思うと、その勢いのまま俺を押し倒す。

「変なことしてないよね?よね?」

「……なんでお前がここにいるんだよ」

俺が聞くと、

「どうしてもお前から離れたくないと言うものでな。仕方ないからこの女も一緒に泊めてやったのだ」

騎士団長がロゼの代わりに答える。

「何もしてないよね?」ロゼがもう一度聞く。

「……してねえよ」

……ほんとはちょっと、しようと思ったけど。

俺が本音を隠して事実だけを伝えると、ロゼは安心したように顔をほころばせて、「よかった」と言った。


その後何日か、俺とロゼは騎士団長の屋敷に泊めてもらった。

部屋はちゃんと一人一部屋ずつ与えられていたはずなのだが、なぜか毎朝起きると俺の横にロゼか騎士団長のどちらか一方、もしくは両方が寝ていた。

そしてその度に、俺は理性と欲望の狭間で葛藤しなければならないのだった。


そんな風にして、ついに晩餐会の日がやってきた。

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