表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大好きな幼馴染がほかの男にとられないように頑張ります  作者: 完成された欠陥品
第一章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

12/33

8 ショッピング②

 お金を下ろした俺は、春香の元に向かっていた。

 春香は良くナンパされる。美人なので一人にしたときは勿論、誰かと一緒にいてもナンパされる。

 案の定だった。春香が男に声をかけられている。


 金髪の軽薄そう感じのする男だ。


 なんでこういったナンパをする輩は、ダメージジーンズにアロハシャツみたいな柄のシャツを着ているのだろう。

 アニメなんかでよく見るようなナンパ男だ。


「春香、お待たせ。」


 ナンパ男を無視してはるかに声をかける。

 春香もナンパなどされていなかったかのように、手を振ってくれる。


「真一、遅かったね。

 行くとこ決まったから、早くいこ。」


 春香が俺の手を握ってくる。

 こういうナンパ野郎は無視するのが俺らの基本的な対応だ。


「おい、無視してんじゃねぇよ!」


 ナンパ男が俺の肩を掴んで切れ気味に叫ぶ。

 こういう陽キャは、なぜか自分が無視されたりするのは苦手なようだ。


「お前こそ、人の女に手を出してんじゃねぇよ。

 失せろ。」


 こんなでも、俺は格闘技を学んでいる。

 春香はかわいいから、こういうナンパ野郎に会うことも慣れている。

 ある程度自衛できないと、春香を強引に連れて行こうとするやつもいるからと身に着けたのだ。


 俺の肩に置かれた手を握り、軽くひねる。

 不用意に俺の肩に手を置いてくれたおかげで、ひねりやすかった。


「痛ぇんだよ、くそが!離せよ!」


 いくらイキっていても、痛みに顔をゆがめ、腕のひねりに合わせて体を斜めにしている姿は滑稽だった。


「あんたも、手を出す相手は選べよ。

 離してやるから、さっさとどっか行きな。」


 ぐっと押すように手を離すと、ナンパ男は地面に倒れこむ。

 こういう風に守れるようになると、格闘技をまじめにやってよかったと思える。


「覚えてろよ!」


 ナンパ男は捨て台詞をはいて、走って逃げて行った。

 方に手を置いたくらいで暴力をふるってはダメだと思うが、守るためには仕方がないのかなと思う。


「春香、大丈夫だった?」


 春香はずっと俺の手を握ったままだった。

 普通の繋ぎ方ではない、いわゆる恋人繋ぎだ。


「うん。思ったよりもしつこくてさ、ごめんね?」


 少しだけ手の力を抜くが、春香は手を放すつもりはないと言わんばかりにギュッと握ってくる。


「全然気にしないで。

 春香を守れてよかった。」

ブックマークと評価をお願いします。

それがたくさん来ると、僕のやる気が上がります。


この小説に合う絵を描いてくれる人を募集しています。

送ってくださった絵は、必ず「小説家になろう」と自分のブログにて紹介、使用します。

こちらでも、下記Twitterでも受け付けております。

https://twitter.com/81Kekkanhin

よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ