表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺は異世界人じゃない!  作者: ごましお
1/4

1 プロローグ



 気がつくと真っ白な世界にいた。


 ふと辺りを見回すと、俺以外にも老若男女問わず大勢の人がいた。

  不思議と俺はこの状況でも落ち着いている。

 それは周りの人も同じのようで、皆取り乱している様子はない。


 皆、何故ここにいるのか考えているようだ。

 俺も同じく、何故こんなところにいるのか思い出そうとしても、全くと言っていいほど思い出すことができない。

 日本に住んでいたことや言語、一般的な常識は思い出すことができる。

 しかし、自分の個人情報に関することが一切思い出せない。


 これ以上、自分では何もわからないので、他の人に話しかけようとした時、白い空間に声が響いた。


「異世界にようこそ。地球人よ」



 声の出所はわからない。心の中に直接語りかけているようにも思える。


「早速だが、ここにいる100人には異世界に行ってもらう。あと、騒がれるのも面倒なので今は声を出さないようにしてある」


 確かめるように声を出そうとするが、声は出なかった。

 俺たちはどうやらこの声の人物に支配されているも同然らしい。

 今は大人しく話を聞くしかないのか。



「最初に言っておこう。これはゲームだ。ルールは単純、これから行く異世界で自由に生きてほしい。簡単であろう?」


 そう言いながら、くっくっくと笑う。

 その笑い声からこのゲームはそれだけではないことを想像させる。


「ただし、お前らは各自寿命が決められている。その間、何もしなければ死ぬがここにいる同郷人を殺せばもう10年間寿命が延びる。ルールは以上だ」


 ゲームのルールは単純だった。

 しかし、この場にいる人たちを殺さなければいけないという残酷なルールだ。

 周りの人達も真っ青になって辺りを見回している。

 俺も他人から見ればそう見えてそうだ。


「さて、ルール説明も終わったことだ。さっさと行ってくるが良い」



 その言葉と共に目の前が真っ白になった。



 ーーーーそして、光が収まると2人の男女が俺の顔を覗き込んでいた。









評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ